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日本の古代史について
教えて下さい。 フジテレビで放送されている「鹿男あをによし」を見ていて、日本の歴史に興味を持ちました。 特に、邪馬台国や卑弥呼の事、それから神話なども興味があります。 学生時代は世界史を専攻していたので、日本史にはあまり詳しくありません。 そこで、古事記や日本書紀を書いている、お勧めの書籍を教えて下さい。 よろしくお願い致します。
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古代史といっても広いのですが、どの時代にご興味がありますか?因みに、7世紀以前については、各研究者が仮説というか「妄想」に近い状態で、勝手なことを言っていると思っています。 古代史で最も堅実なのは、我が恩師でもある故岸俊男先生の著作ですが、初学者にはとっつきにくいかもしれません。 そうですねえ…、まずは『古事記』や『日本書紀』に何を書いているのかを、先入観無しに読まれるのは如何でしょうか。岩波書店のものなど、テキストは幾つもあります。 ただ、これらを読む上で注意すべきことを一つ申しますと。ここに書かれていることは歴史事実とは限らないということです。こうした書物は、日本という国がどうして出来たかということを説明するためのものであり、史実を忠実に記録しているものではないのです。いわば、物語なのであり、そこから歴史事実が分かる部分はごく僅かです。ただし、古代人の歴史に関する思想は分かります。
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- goo-par1732
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単なる読書好きです。最近、古代史に少し興味をもつようになって何冊か読みました。 この程度の知識しかないですが、 遠山美都男編『日本書紀の読み方』は、推理小説を読む感じで、 すんなり理解できますのでおすすめします。 2004年3月第一刷発行なので入手しやすいです。 http://shop.kodansha.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=149709X この本のはじめに、日本書紀という史料をできるだけ楽しく、かつ有意義に読むにはいったいどのような方法や視点があるのか、と書いてあります。 そして、5人の専門家それぞれが日頃興味や関心をもつテーマを日本書紀から選び出し、それを素材に「私は書紀をこのように読んできた」「書紀を史料として用いるときにはこのような点に留意している」といったことを考慮して執筆しています。 私は以前、現代語訳の日本書紀を読み始めましたが、日本書紀は、「何をどうした」の膨大な羅列で、書いてあることは分かるのですが、いわゆる「行間を読む」知識がないので、まったく面白くないのです。 しかし、『日本書紀の読み方』では、あることがらをわざわざ書いているのはどのような意味があるのか、中国の史書に明記されているのに書紀では無視しているのはなぜか、などを解説しています。 また、最近このカテで話題になった「聖徳太子は実在の人物ではない」という説の根拠や十七条憲法偽作説などの解説も入っています。 #1、#2の方のおっしゃるように、書紀の記事は「歴史事実」ばかりではないので、これを見抜く知識のない私のような初心者には、この本はよい羅針盤となりました。
お礼
ありがとうございます。 この本は、早々に注文しようと思います。 聖徳太子が実在の人物ではない…と言う説は、興味深いのですが。。。 個人的には、実在して欲しいと思っています(笑) 聖徳太子を描いた漫画で育った世代なので、影響が強かった部分もあるんですよねぇ…。 聖徳太子の一万円札なんて、コレクションしていたほどですから。 私が歴史に興味を持ったのは、フジテレビのドラマの影響が強いのですが、中でも八百万の神さまへの思想に興味がありました。 日本人の根底にあって、今は封印されている何かを知りたいと思ったからです。色々な面からアプローチしてみようと思いました。
- tyr134
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日本史に詳しくないとの事でしたら、通史的なモノとして、 『日本の歴史』講談社全26巻 『日本の時代史』吉川弘文館 全30巻 をお薦めします。 いずれも、日本の学会で最も有力視されている「仮説」を載せてる全集です。 ただ、これらは「基本的な説」であって「真実」ではありません。 というよりも、「歴史はフィクションである」と言えるくらい、「事実認定」の難しい学問です。 さらに、「日本の古代史」=七世紀以前は、文字史料が残っていないので確かなことを言えません。 NO1のtachiuoさんも指摘されていますが、各研究者の「妄想」の域を出ていないのが現実です。 歴史家の岡田英弘氏は、「日本古代史は歴史ですらない」と言っています。 これは、「歴史学」というのはあくまでも「文字史料」を中心に据えるからです。 で、日本最古の歴史書とされている『古事記』はその記述から七一二年と考えられていますが、現物である本は一三〇〇年代に作られた写本しか残っていません。 よって、件の岡田氏を始め、「偽書説」すらあり、未だに真実は闇の中です。 邪馬台国にしても、中国の『魏志』に出てくるのみで、実際にあったのかどうかも分りません。 つまり、『古事記』以前の日本側の文字史料は残っておらず、その『古事記』すらも一四世紀頃の写本があるのみで、「偽書説」もあるくらいで、何も分っていないのが現状です。 「歴史学」とは別のアプローチとして「考古学」的なアプローチがありますが、こちらもまだまだ「データ集め」の段階であるのが現状です。 考古学については、こちらを参考に 『考古学と歴史 』(放送大学教材) 白石 太一郎 (編集) 『日本考古学概説』 創元社、1951年 小林 行雄 (著) 古書ですが、図書館などで探してみてください。 近くの図書館になくても、図書館では「相互貸借制度」といって別の図書館から取り寄せてもらえますので。
お礼
ありがとうございました。 山梨県在住なのですが、図書館は県立図書館が充実しているので、そちらで色々借りてみようと考えています。 巻数の多い書籍を購入するのは、少々、躊躇いもありますので(苦笑) それから考古学には、とても興味があります。日本史を学びながら、考古学も…と考えているので、今回ご紹介いただいた2冊は、図書館で探してみます。
お礼
ありがとうございました。日本の歴史に関して言えば、近代史を齧った程度。学生時代は、我が国の事よりも世界の事の方が面白く感じられていた(ドラマティックな感じを受けていた)為に、日本史を軽く考えていた感が否めません(苦笑) 年齢が上がるにつれ、日本の事を知りたくなりました。それで何から手を付けて良いのか分らなくて居たのですが…。 古事記、日本書紀の関連本は、岩波書店でも数多く出版されているようなので、tachiuo様の仰るように先入観なしで読んで見ようと思います。 史実に興味があるというより、日本人の思想が知りたい面もあるので、楽しみながら読んでみようと思います。