なぜ今監査法人は人手不足なんでしょうか？

質問

監査法人が大幅に採用数を増やしているというニュースをよく耳にします。売り手市場といわれる大学生の新卒採用とは事情が違うような気がするのですが、なぜ今監査法人は人材不足なんでしょうか？

又、昨日日経で「内部統制ルール導入（いわゆる日本版SOX法関連でしょうか？？）に基づく監査業務増大見通しがあり、三大監査法人が女性会計士定着を促す」というニュースを読みました。なぜ内部統制が強化されると会計士が忙しくなるのでしょうか。企業内部でCFO等の需要が増える事などは想像できるのですが、内部統制と監査法人が自分の中で繋がりません。

学生のためそもそも監査や内部統制というものに対して実感が掴めないのですが、どなたか詳しい方、ご教授願えませんでしょうか。よろしくお願いします。

回答No.1

noname#65404 · ベストアンサー

内部統制が盛んに行われるようになったのは，
企業の粉飾決算等を原因とした不祥事のためです。
この社会的問題に対応するために，
会計士協会は，自ら内部統制に係る組織を創設し，
内部統制の概念と定義し，その枠組みを作り出しました。
その枠組みで最も一般的なものがCOSOモデルです。
このモデルは，内部統制を，統制環境・リスク評価・統制活動
情報と伝達・監視活動という5つの構成要素から成るとしています。
内部統制が本格的に導入されることにより，
会計士は企業が不正を行っていないかを確認するために，
この内部統制に準拠した監査を行うことが求められるようになります。

また，会計士が不足している別の理由として，
四半期決算が導入されることも挙げられるでしょう。
企業は，これまで本決算と中間決算と一会計期間で2回だけだったのが，
一会計期間で4回の決算を公式に行うことが求められるわけですから，
それに伴い会計士の仕事量も必然的に増えるわけです。

お礼

大変簡潔で分かりやすいご説明、ありがとうございました。内部統制強化というのは企業側の負担が増えるだけではないのですね。とても参考になりました。

回答No.2

pyon_chan

内部統制に関しては基本的にNo1での回答のとおりなんですが
ひとつだけ補足させてもらうと
経営者が構築した内部統制が有効であるかどうかに対する
監査が必要になるのが来期（３月決算の場合）からなんですね

ちなみに来期の監査の見積もりを作ったら
去年までと比較するとおおよそ１．５～２倍の人員が必要となりました

お礼

わざわざ補足ありがとうございました。感謝いたします。