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電力需給が逼迫した場合の電力会社

昨年の夏、電力不足で停電になるのではないかと言うことが騒がれた時に不思議に思ったことです。 普段、電力会社は水力発電や火力発電所をフル活動させず、マックスの50%くらいでの運転だという話を聞きました。 ここで質問なのですが、電力会社が発電する際の単位電力量あたりの発電コストは、発電所の稼働率を上げるにつれあがるでしょうか?それとも変わらないのでしょうか? どういうことかというと、フル活動させるような場合には、例えば高価な石油や石炭を使ったりする必要がでてきたりして、発電するのに必要なコストが増えてしまうのかな?と思ったのです。

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回答No.2

発電コストは、発電所の稼働率を上げるにつれあがるでしょうか 稼働率を上げるとコストは下がるが、50%程度で運転しなければならない事情がある。 原子力発電はコストが安価で100%負荷で運転している、例えば早朝の負荷の低い時間帯で原子力発電を1200万kwで、火力を1000万kwで発電、合計2200万kw、午後冷房負荷が増えた場合に原子力発電は既にフル運転であり、50%程度で運転している火力が2000万kwの発電をすれば3200万kwとなり45%増の負荷に対応できます。 大型の発電機は停止するにも、起動するにも数時間を要します、起動停止が簡単に出来ないのです、従って負荷変動に対応する為に低負荷運転も止む終えないのです。 火力発電は蒸気を発生し、タービンを回すが、蒸気が出るまで相当時間が掛かります、やかんで湯を沸かすのと訳が違います。 又 タービンなども急に運転をしたり、止めたりすると熱による歪などでシャフトが曲がりタービンは壊れます。 自動車の暖気運転は数分ですが、発電機は数時間~1日程度掛かる為、電気の負荷変動に対応する為に待機上50%程度の負荷となる場合があります。深夜と午後では2倍程度の電気量になる場合もありますね

yu5959
質問者

お礼

有難うございます。大変参考になりました。 追加で質問をさせていただいても宜しいでしょうか? 例えば、九州電力などでは原子力発電の割合が40%を超える一方で中国電力では原子力発電の割合は13%程度のようです。 この場合、九州電力と中国電力では、コストが需給に対して安定しているのは九州電力だと思っても宜しいでしょうか?

その他の回答 (4)

  • yakyutuku
  • ベストアンサー率14% (267/1890)
回答No.5

 発電所単位で見れば、発電量が増えるほど、発電単価は減少します。発電所というのは、高回転でまわすほど、効率がよいのが一般的です。  しかし電力会社全体で見ると、総発電量の80%くらいまでは、多いほど単価が減少しますが、90%などというフルか稼動になると逆に単価が高くなるようです。  主な理由はご推察のとおり燃料費です。特にフル稼働状態になると、ほとんど使っていなかったような古くて燃費の悪い発電所を稼動させたりします。あと東京電力の場合、他地域からの買電もあります。これも各社稼働率が上がっている中で購入してくる電気なので、単価が高いです。あと夏の一月のために、発電所をメンテナンス等して設備を維持するのも、少なからず電力会社の負担になっています。  夏にむけて、いったい柏崎の原発がいくつ復旧できるのかも、気になりますね。

yu5959
質問者

お礼

yakyutuku様 ご回答有難うございます。 電力会社は猛暑になればなるほど儲かるというわけでもないということが納得いきました。

回答No.4

#2です この場合、九州電力と中国電力では、コストが需給に対して安定しているのは九州電力だと思っても宜しいでしょうか? その通りです。 今年4月~の石油高騰による単価への影響が各社のホームページにあります、家庭の場合で比較するのが見やすいですね 300kwh使う平均的な家庭では 九州電力 現状 6328円 4月~6400円 72円のアップ 中国電力 現状 6873円 4月~6975円 105円アップ ホームページは次の通り http://www1.kyuden.co.jp/press_h080406-1 http://www.energia.co.jp/press/07/p080130-3.pdf

yu5959
質問者

お礼

mermaid2004様 追加の質問にも非常に分かりやすく答えて頂きまして、誠に有難うございます。単価への影響を考えてみるという発想はありませんでした。 確かに、九州電力の方がアップ率が低いですね。 大変参考になりました。

  • ojinzoku
  • ベストアンサー率73% (34/46)
回答No.3

>電力会社が発電する際の単位電力量あたりの発電コストは、....?  ●⇒単位電力量あたりの発電コストとは、     (1):固定費(建設費、人件費、営業、本社経費等々)    +(2):変動費(運用コスト:燃料代など、稼働率により増加する費用)で決まるものだと思います。    (2)だけを論じているのですか?  ●⇒安全運転上の課題と電力原価(コスト)とを混同していませんか? >高価な石油や石炭を使ったりする必要がでてきたりして、発電するのに必要なコストが増えてしまうのかな?  ●⇒必要なランニングコスト(運転費用)は増加しますが、固定費は一定ですので単位電力量あたりの発電コストは減少します。    (原価計算書を参考に探してください)  ●⇒原子力発電は建設費、と放射性廃棄物処理の固定費用が膨大です。    100%稼動させないと、火力、水力との発電単価(コスト)では対抗できないはずですし    更に安全対策をも考慮して負荷変動を避けて運転しています。  ●⇒火力、水力はコンピュータで、無人運転化され、固定費も少なく、負荷変動に即時対応可能であり、電力需給が逼迫した時の対応に使われると思います。  ●⇒フル稼働すると発電単価はもっと下がります。    火力発電所など是非ご見学をされるようお勧めします。     ●⇒各電力会社とも利益をだすことが基本です。    需給が逼迫してもコストがあがらないような手段は    いろいろ講じていると思います  ●⇒今後、原油の価格上昇で火力発電の稼働率を上げるとコストは上がるとは思いますが。

yu5959
質問者

お礼

ojinzoku様 大変詳しく有難うございます。 確かに、コストを考える際は固定費と変動費を別にして考えるべきですね。新たな視点が非常に参考になります。 興味があるのは(1)及び(2)の合計の値です。 電磁事業連合会のウェブページなどから手に入る情報を参考に分析を進めようと思います。

  • p-tenshi
  • ベストアンサー率21% (339/1551)
回答No.1

詳しいことはよく分かりませんが、 今同じ能力のある発電所が10個あるとします。 普通の日は5個の発電所で発電していれば十分(この時も使用量は80%ぐらいとします)なのですが、夏場の昼間のように急激に電力が増えるときは、これだけの5個の発電所の電力では足りません。 だから必要に応じて発電所を増やしていくのです。 もちろん1つの発電所は使用量に関係なく動かせば最大の使用量まで使えます。10個使っても足りなくなったら、新しく発電所を作るしかありません。  ですから私が発電を管理するなら、最初に経費のかからない水力、風力のような発電所を使います。足らなくなったら原子力、最後に今高騰している石油を使った発電をしていくと思います。  こんなのではないのでしょうか。説明になってないかな。

yu5959
質問者

お礼

ありがとうございます。九州では離島が多く、内燃力といったものも多く存在するみたいです。 そうした離島ではその日の電力の需要量に応じて恐らくp-tenshiさんのおっしゃったように必要な分の発電機だけを回して需給バランスを保っているものだと想像しています。

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