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流体力学の粘性応力における体積変化の式について
粘性応力の式において、垂直方向の応力に関して、体積変化を表す項があるかと思います。 (∂u/∂x)+(∂v/∂y)+(∂w/∂z)=div u この式がどのようにして導出されたのかがよくわかりません。 図形的にはどのようなイメージなのでしょうか? あと、div u(vと書いてある時もあります)についてなのですが、これは何なのでしょうか? せん断方向の応力を考える時に、流体内が速度勾配が生じる・・・などと流体力学の本には書いてあるのですが、これと同じように流体内に生じる速度なのでしょうか? さらに、この速度ベクトルuがu(u,v,w)のように成分を持っているのはなぜなのでしょうか? わからないことだらけでお恥ずかしいのですが、どなたか教えていただけませんでしょうか。 よろしくお願い致します。
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#1です. 間違いがありましたので,訂正致します.(下記は訂正後です.) 流入時には,密度ρ,速度u 流出時には,密度ρ’=ρ+(∂ρ/∂x)dx,u’=u+(∂u/∂x)dx 微小要素内で,x軸に垂直な面(面積dydz)を介した流体の増減は, ρ’u’dydz - ρudydz 上記をx,y,zについて合わせて式を展開しますが,その過程で, ρを一定とする,両辺に出て来るdxdydzは約分する,とすれば, ご質問の式が導かれます. 要するにこの式は,微小要素内の「質量保存則」を表していることになります. (この式自体は,粘性流体に限らず,一般的なものです.) あと,divについて今一度. お風呂の浴槽を考えて下さい.これが微小要素(又は検査領域)であるとお考え下さい. 栓をして満杯に溜めているとします. そこへ蛇口から更に水を入れます.これが流入です. 溢れた水は浴槽からこぼれだします.これが流出です. このとき,栓をしたままであれば,divは0です. しかし栓を開けるとdivが0ではなくなります. このとき,もし水位が下がったり,或いは逆に依然溢れ続けていたりしても, 蛇口,排水口,溢れ出す分,の合計は0になっています. ご質問の式では, 蛇口と溢れ出す分が左辺に,排水口の分が右辺になっています.
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で、あるとすると、 (∂u/∂x)+(∂v/∂y)+(∂w/∂z)=fの単位体積での変化が、 divu。 divf=fの単位立方への流出入?
お礼
回答ありがとうございます。 他の方の回答なども見ながら考えたのですが、単位体積当たりの増加率、流出入などのような気がしています。
> わからないことだらけでお恥ずかしいのですが、どなたか教えていただけませんでしょうか。 偏微分は理解出来ているでしょうか。
お礼
回答ありがとうございます。 偏微分についてですが、私が理解しているのはこの程度です。 変数が2つ以上ある時に片方の変数を固定して、もう片方のみを微分することを偏微分という。 これに対して、すべての変数を同時に微分することを全微分といい、 たとえば、関数f(x,y)に対して、 df=(∂f/∂x)dx+(∂f/∂y)dy と表す。 (∂f/∂x)は、xの単位x当たりの変化に対するfの変化 (∂f/∂x)dxは、xがdx変化した時に対するfの変化 これでは不十分でしょうか・・・。 何かありましたらご意見等よろしくお願い致します。
- Meowth
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流体中にある直方体を考えて、この直方体が流れとともに どのように変形するかを考えます。 簡単のため、まず2次元で考えます。 P(x,y) 流体の速度(u,v) Q(x+dx,y) 流体の速度(u+(∂u/∂x)dx,v+(∂v/∂x)dx) R(x,y+dy) 流体の速度(u+(∂u/∂y)dy、v+(∂v/∂y)dy) S(x+dx,y+dy) 流体の速度(u+∂u/∂x)dx+(∂u/∂y)dy,v+(∂v/∂x)dx+(∂v/∂y)dy) δt後に各点の移動先を求めます。 P'(x+uδt,y+vδt) Q'(x+dx+(u+(∂u/∂x)dx)δt,y+(v+(∂v/∂x)dx)δt) R'(x+(u+(∂u/∂y)dy)δt、y+dy+(v+(∂v/∂y)dy)δt) これより微小線素ベクトルPQ PR PQ=(dx,0) PR=(0,dy) がδt後にどうなるかを調べると、 P'Q'=(dx+(∂u/∂x)dxδt,(∂v/∂x)dxδt) P'R'= ((∂u/∂y)dy)δt、dy+(∂v/∂y)dyδt) 変形前の面積はPQ×PR=dxdy 変形後の面積はP'Q×P'R' (外積) 高次の微小量を省略して計算すると、 (dx+(∂u/∂x)dxδt,(∂v/∂x)dxδt)×((∂u/∂y)dy)δt、dy+(∂v/∂y)dyδt) ={(dx+(∂u/∂x)dxδt)(dy+(∂v/∂y)dyδt)} -{((∂v/∂x)dxδt)((∂u/∂y)dy)δt)} = dx dy+(∂v/∂y) dx dyδt+(∂u/∂x)dx dyδt =dx dy+{ (∂u/∂x)+ (∂v/∂y)} dx dyδt 面積の増加率は、 { (∂u/∂x)+ (∂v/∂y)} となります。3次元では、速度のw成分と、(x,y,z+dz)を考え、 そのδt後の位置から、移動分の、3つのベクトルのスカラー積をもとめることで体積の変化が出ます。 { (∂u/∂x)+ (∂v/∂y) + (∂w/∂z)} となります。 このように、この式は、流体粒子と一緒に動くとして考えれば、(ラングランジェ的に見ると)、体積の増加率になります。検査体積を固定して、境界面からの出入りを考えれば、検査面からの湧き出し量を表すことになります。 この速度ベクトルuがu(u,v,w)のように成分を持っているのはなぜなのでしょうか? 速度ベクトルは3次元ベクトルですから、3つの成分を持ちます。
お礼
回答ありがとうございます。 自分で紙に書いたりして実際に導いてみます。
- First_Noel
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流体力学の式は,微小要素を考えると理解することが出来ます. (ご質問の式はρが一定だとしていると思いますが,一般的に書きます.) 例えば微小要素として,一辺がdx,dy,dzの直方体を考えます. 適当にx,y,z軸を考えます. 例えばx軸に垂直な面について,一方に流入,一方から流出と考えまうs. 流入時には,密度ρ,速度u, 流出時には,密度ρ+(∂ρ/∂x),速度u+(∂u/∂x), とします.するとこの微小要素内で,x軸に垂直な面を介した流体の増減は, [ρ+(∂ρ/∂x)][速度u+(∂u/∂x)] - ρu ですね. それで,偏微分のところは二次以上の微小項を無視する,とします. これをx,y,z方向について纏めれば,式を導けるでしょう. divは「湧き出し」「吸い込み」で,微小要素内で流体の湧き出しや吸い込みがあると0ではなくなります. つまり,微小要素内の流体の「量」の釣り合い式が,ご質問の式です.
お礼
回答ありがとうございます。 質量保存の式なのですね。 もう一度本などを読み直してみます。