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流体力学 円柱まわりの流れ
流体の粘性は考慮しません。 円柱まわりの流れで、円柱の中心に原点をおいた極座標系で円柱をπ方向に速度U動かしたとき、円柱表面での流体の速度のr方向成分が -Ucosθになる理由を教えてください。 ただし円柱は極座標の垂直方向に無限に長いとします。 一様流の中に円柱をおいた場合、流体は円柱表面に沿って流れてr方向には速度成分が存在しないと思うのですが、なぜですか?
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円柱の中心に原点をおいた極座標系で円柱をπ方向に速度U動かしたとき (1)座標原点が円柱の中心に固定している場合(運動する座標系) (2)空間に固定されている場合(中心はt=0で原点)で表現がかわる。 (1)の場合、r方向には速度成分が存在しない (2)の場合、 t=0での微小変化を考えれば、 (r、θ)の点での 法線ベクトルは er t=δtでは境界上の点は-Uexδt=-Ucosθδter+Usinθδteθ 移動する。法線成分 -Ucosθδ はuに等しい。 または、 境界の式は (rcosθ+Ut)^2+(rsinθ)^2-R^2=0 [一般にf(t,r,θ)=0] t=t+dt後、境界上のt=tでの境界上の流体粒子がt=t+dtでも境界上にあるからr方向、θ方向の速度成分をu,vとすれば、 ((r+udt)cos(θ+vdt)+U(t+dt))^2+((r+udt)sin(θ+vdt))^2-R^2=0 [一般にf(t+dt,r+udt,θ+vdt)=0] 整理すれば、高次の項を省略して [または、∂f/∂t+u∂f/∂r+v∂f/∂θdθ=0] 簡単のため、t=0おくと u+Ucosθ=0 t=0以外では、位置がずれていくので、成り立たない (極座標をつかう意味がない) >なぜですか といわれれば、 境界での流速の法線速度成分は境界の[法線方向の]移動速度と等しい または、 境界上のt=tでの境界上の流体粒子がt=t+dtでも境界上にあるから [境界で隙間があいたりめり込んだりしない] から
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- nichiyouke
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「流体は円柱表面に沿って流れてr方向には速度成分が存在しない」 は正しくは、 「流体は円柱表面に沿って流れてr方向には相対速度成分が存在しない」 です。つまり円柱自身からみるとr方向には流体の速度は0です。 しかし、円柱が静止系からみて速度Uで動くので、 静止系からみると円柱の表面での流体の速度のr成分はーUcosθになります。