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楽器の練習は常に楽曲分析してやるべきでしょうか
タイトルのとおりの質問なのですが、楽曲をいちいち楽曲分析まで気にしてやると、とても手に負えないというか、反射的に楽器を鳴らす弾くという肉体作業がはかどらなくなってしまいます。そういうレヴェルでは、あえて分析などいちいちしないでいいのでしょうか? 私なりには、分析も肉体作業(鳴らす)もある程度無意識的にできるような余裕が出てから出ないと、とてもおぼつかないと思います。そのレヴェルに達するまでそういうことは考えないでやれる範囲でやったほうがよいのでしょうか。それとも、なんとかわかる範囲で分析してから、肉体作業にかかるべきでしょうか?
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> 私なりには、分析も肉体作業(鳴らす)もある程度無意識的にできるような余裕が出てから出ないと、とてもおぼつかないと思います。 同感です。 奏法(技術)の伴わない頭でっかちではレベルの高い良い演奏は望めません。 そもそも、奏法が身に付いてくれば、人間という動物は向上心を持っているので楽曲についても追求したくなる欲求が生まれてきます。 演奏する人は学者である必要はありません。ましてや、一般の人であれば尚更のこと、音楽を楽しんでいただきたいです。 好きこそものの上手なりと言いますが、演奏することが好きになるには、先ず楽器の音を好きになっていただきたいです。 管楽器演奏は呼吸の芸術的表現でもあるので、呼吸法がとても大切です。 楽曲分析は高度の演奏テクニックを持っている者にとっては更なる高みを目指す上で必要になっていますが、分析というか音楽の解釈のしかたは名手と言われる演奏家同士の間においても異なっていることもあって、それが演奏家の個性にもつながっています。 ●千葉馨インタヴュー http://www.geocities.co.jp/MusicHall/1921/kaoru_chiba.html 参考URL アレクサンダー・テクニック http://www2s.biglobe.ne.jp/~t_ikeno/alextech.htm
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- thepianoman
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それはレベルによると思います。大卒レベル、教師レベル、プロ・レベルなら楽曲分析ができないと、お話になりません。 音楽理論を深く学ぶのは大学ですから、例えば高校生の演奏に楽曲分析が要求されるかと言えば、そうではないと思います。 教師の立場から申しますと、音楽理論を学ぶ前、例えば「楽典レベル」の学生には、サブドミナント→ドミナント→トニック の動きを「感じるように」教えます。また、メロディー、ベース、内声のバランスを「感じるように」教えます。理屈がわからなくても、その和音の動きやバランスを感じ取ることができるからです。それを教える立場の教師は、楽曲分析することによって作曲家の意図を客観的に楽譜から引き出す力が必要になります。そうでないと、主観的なレッスンになってしまいます。 学生へのアドバイスとしては、理論家のように隅々まで分析する必要はありません。自分の出す音の意味がわかれば良いのです。例えばハ長調ではサスペンションとしてのファの音がミに解決するとか、導音が主音に解決するとか、そのために低音がどのような役目を果たしているかとか、その音の「機能」がわかれば十分だと思います。つまり、例えば「どうしてその音を大きく弾くのか?」などの答えを持って弾くのと持たないで弾くのでは、演奏の意味や、一音一音の説得力が全く違ってきます。プロは、その人が「わかって弾いているか、わからないで弾いているか」が、瞬時にわかります。一方、意味がわからないでただ記号を書き込むだけでは楽曲分析をしているとは言えません。 音符を音に換えるだけならパソコンの方が遥かに上手にできるわけですから、機械に出来ないことは何かを考えてみても、上のレベルの演奏とかインストラクションには楽曲分析は欠かせないわけです。