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絵画の芸術の知識。

kouun-takamuraの回答

回答No.3

>私は大概の絵は1回見ても分りません。 それが普通です。 絵を見るときは深く考えずに、好きか嫌いか、綺麗かそうでないか、面白いかどうか、細かいか否かなどの単純な基準で考えてみるとよいです。 しかし、19世紀後半からは単純な考えでは分かり難い絵が多くなってきます。 そういう絵を見て楽しみたいなら予習をしましょう。 でも、何度も美術館に行って解説などを読んでいればわかるようになってきますよ。本や聞きかじりの知識で知ったかぶりをしても、会話の相手に見抜かれます。 やはり基本は、その絵を気に入ったか否かです。 No.1さんに補足する形で特徴を書かせていただきますと、 ゴッホ---野外での製作が多い。気が短いので絵の具が乾く前にどんどん色を乗せる。(普通は油絵の具の感想は1~2日はかかる) 乾く前に色を乗せるので厚塗りになる。盛んに描き始めてからの絵の数から計算すると、1日一枚以上のペースで描いていたらしい。 私の意見としては、作品に当たり外れの大きい作家だと思う。良い作品は発色も素晴らしくすごく綺麗だけど。出来の悪い作品も多い。(そんな絵でも高い値段は付きますけど) 初期は暗い絵が多いが、後期は明るい色になる。 セザンヌ---ゴッホは直感的な絵だが、この人は理屈っぽい。絵の要素を図形に置き換えて考えていく。目の前のモノを写すのではなく、画面の中でのバランスや色合いを大事にする。 ルソー---超素晴らしい美術史上最強のド素人。はっきり言ってヘタ。形も変。構図も変。だけどすごく印象に残るストレートに心に残る絵を描く。 ルオー---ごめん。解説パス。 マネ---印象派の元祖なんだけど。そんなに印象派っぽい絵では無い。アカデミックな画法。でも印象派の作家たちをバックアップした人。 描き方よりも考え方が新しかった。 ダリ---ピカソと並び20世紀を代表する画家。ありえない変な絵を写実的に描く。絵も奇抜だが本人もすごく奇抜。本人についてのいろんなエピソードが残っている。 面白い絵や人をびっくりさせるような絵が多いが、キリスト教をテーマにした絵はすごく綺麗。 西洋の歴史の大雑把な流れから勉強するといいです。 初期のローマ帝国以前はローマ・ギリシャ神話の彫刻などが主流。キリスト教が広まると異教であるそれらの作品は壊されたり川に沈められたり。 中世の時代はプロの作家ではなく僧侶が宗教画を描くことが多い。ギリシャ・ローマの時代から比べて技術は後退している。 ルネサンス期には宗教改革・技術革新・科学の新発見などが行われて人々の考え方が変わる。ギリシャ神話の絵や彫刻も認められるようになる。この頃から西洋絵画は計算された写実的な絵になる。 19世紀になると写真が開発されて写実的な絵画の存在意義が考え直されるようになる。 印象派の登場。日本を始めとした外国の(写実的じゃないけど素晴らしい)作品の影響も受ける。 どんどん理屈っぽくなっていく。 ピカソが「計算して描くのはやめね?」(とは言わないだろうが)てなかんじで直感的な絵を描こうと模索する。子供の絵や原始美術の写実的ではないがパワフルな絵の影響を受ける。 心理学が発達し、人間の認識や思考の過程なども絵に表現しようとする。 哲学運動とも連動した美術作家たちが出てくる。こうなってくると絵画がすごく理屈っぽいものに。 一方、それらの芸術と平行して、印刷技術の発達や工業化のなかで「デザイン」分野が発達する。挿絵やCMポスターのための絵画も発達。

live0
質問者

お礼

そうなのですか?けっこうパッパと見ていく人が多いのでそれが普通なのかと思っていました。歴史から見るのは興味深いです。写真で写実がすたれ、心理哲学で直感がすたれ、その次は、キャラ設定が確立しているアニメによって心理哲学が廃れそうですね^^; その次は、平面から抜け出して、動的な立体造型や3次元的な映像が来そうだな。。なんて思います。アートって面白いですね。

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