- 締切済み
ゴムの架橋密度について
架橋密度:単位体積中に存在する架橋点の数。一般に架橋密度が高くなる程、弾性率は大きく、伸びと膨潤度は小さくなる。 弾性率:力に対してどれだけ物体が変化しやすいか。ということを表すもので、弾性率が大きければ、たくさんの加えないとなかなか変化しません。 本で、語句を調べると上記の説明が書いてありました。 と、いうことは、架橋密度や弾性率を知りたい場合、伸びや膨潤度を試験すればよいとのことですね。 わからないのはここからで・・・ 硬度が高いと架橋密度が高いということは言えないのでしょうか? と、いうのも、硬度=ゴム表面の伸びという考えです。 もし、その解釈が正しければ、カーボンブラックが多く配合されるほど、架橋密度が高くなるということですよね?
- gomuya
- お礼率51% (49/95)
- 化学
- 回答数2
- ありがとう数2
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
みんなの回答
- krilo
- ベストアンサー率100% (1/1)
>硬度が高いと架橋密度が高いということは言えないのでしょうか? >と、いうのも、硬度=ゴム表面の伸びという考えです。 「硬度が高い=架橋密度が高い」とは言い切れません。 一般的に高分子材料(ゴムを含む)の硬度は、伸びではなく、弾性率に比例すると考えた方が良いです。硬度の高い材料は、力を加えても変形しません。これは正に「弾性率が高い」材料です。 弾性率は、架橋密度だけではなく、ゴムの構造によって異なります(天然ゴム、シリコーンゴム、ウレタンゴム・・・)。なので、架橋密度が高くても、弾性率(≒硬度)が低いということもありえます。 しかし、同じ種類のゴムで、架橋密度だけが違う場合は、架橋密度が高くなれば弾性率(≒硬度)は高くなります。 >もし、その解釈が正しければ、カーボンブラックが多く配合されるほど、架橋密度が高くなるということですよね? カーボンブラックの配合量を増やすと弾性率(≒硬度)が高くなりますが、これはカーボンブラック自体の硬度がゴムよりも高いことと、カーボンブラックが架橋剤的な振る舞いをしていることの2つが考えられるので、単に架橋密度が高くなったためだけとは言えません。
- psa29
- ベストアンサー率64% (150/231)
定性的な話としては、一般的に弾性率が高くなるほど、硬度も高くなるでしょうから、架橋密度を高めていくと硬度は高くなると考えられると思います。 しかしながら、硬度という試験方法には弾性率以外の要因も関連するので、弾性率の数値から硬度を決定することは難しいと思います。 たとえで言えば、人間の成長と共に身長が伸びれば、一般的に体重も増えるので、身長の高い人は、体重も多いといえます。 しかし、身長だけから、ある特定の人の体重を決めることは出来ません。 175cmの人には、70kgの人もいれば、90kgの人もいるからです。 ましてや、硬度の試験には、いろいろなものがあって試験方法が変われば硬度の数値も変わり、お互いに換算できません。 一般には、架橋密度と弾性率との関係を単純な均一系で議論しますが、 gomuyaさんが例示しているカーボンブラックなどの添加は、複合材料となってしまいます。 たとえば、ゴムに石ころをたくさん入れていくと、石ころとゴムと相互作用をしていなくても、硬度は高くなると思いますよ。 石ころをたくさん入れたときに、ゴムの架橋密度が高くなったと言えるのでしょうか? ここでの架橋密度というのは、ゴム相に於けるミクロな架橋構造を指しているのですよね。 ところで、カーボンブラックはご存じのように、炭カルやタルクに比べて、天然ゴムに添加することにより。強靱性が出てきます。 ブリジストンの方が、カーボンブラックの粒子表面には天然ゴム分子が吸着層を形成するが、炭カルやタルクでは、そのような吸着層が形成されないと発表していたのを20年ほど前に読んだ記憶があります。 その意味では、カーボンブラックは複合材的に架橋構造を形成する働きがあるといえるかもしれません。
関連するQ&A
- PNIPAAmゲルの架橋密度と膨潤度に関して
こんにちは。 先日、架橋剤の濃度を変化させ膨潤度(膨潤前後の重さ)を測定しました。架橋剤にはメチレンビスアクリルアミドを用いております。一般に、架橋密度があがるにつれ膨潤度は低下するものと認識しております。 実際に測定してみると、あるところまでは架橋剤が増えるにつれて膨潤度は低下しましたが、それ以上になると逆に膨純度は大きくなりました。 この現象がどうしても理解できず、本やインターネットで調べてみたのですそのような記述が見つからずにいます。 個人的には、架橋剤の量が多いために架橋点の不均一性が増大し、膨潤率に影響しているのか…と考えたのですが、確信もなく、納得できないままでいます。 なにかヒントや、よい文献がございましたらぜひお伺いしたいです。 長文失礼いたしました。 よろしくお願いいたします。
- ベストアンサー
- 化学
- ゴムの体積変化(体積弾性)の弾性範囲について
発砲ゴムではない、通常のゴムについて、 いろいろな文献に、体積弾性率があるのですが、 体積弾性率があるということは、体積変化が起こるということはわかりました。 では、弾性変形の範囲って何%くらいなのでしょうか? どの論文にも載ってません。誰か教えてください。 また、体積変化は圧縮力による変化もありえるのでしょうか?
- 締切済み
- 物理学
- 弾性定数と焼き入れに関する質問です。
鉄(鋼)を焼き入れすると硬度が上がりますが、弾性定数で言うとE(ヤング率)、G(ずれ弾性率)、σ(ポアソン比)、k(体積弾性率)のどれが変わるのでしょうか?硬度と弾性定数の繋がりがよく分かりません。 焼き入れによって硬化したものは、焼き入れをする前のものと硬度が違うので、それぞれの弾性定数も変わるものだと思ってましたがそうではないのでしょうか? どなたか物理、材料関係に詳しい方ご教授ください。 よろしくお願いいたします。
- ベストアンサー
- 物理学
- 水の体積弾性率について
水の体積弾性率はよく2.2 GPaとして用いられているようなのですが,この値はどのような式にどのような値を入れて求められたものなのでしょうか? また,密度が分かれば海水にも適用することができますか?
- ベストアンサー
- 物理学
- NBR(ニトリルゴム)について
現在、NBR(ニトリルゴム)の縦弾性係数(ヤング率)を調べています。 知っている方は教えてください。 できれば、どこに載っていたかも・・・ もしかしたら硬度によって縦弾性係数値が変化するかも・・・
- 締切済み
- 物理学
- 地球内部の構造について
地殻、マントル(上部、下部)、核(外殻、内核)について、以下の情報を教えてください。 深さ、状態、体積比、質量比、密度、体積弾性率、剛性率、圧力、温度、構成物、地震波の伝播速度、伝播速度の変化パターン、境界の名称など・・・ 多いですがわかる範囲でもお願いします。
- ベストアンサー
- 地学