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「わかる」と「分かる」。
某大学でのアンケートのデータを集計する仕事をしていて、 ほとんどの学生が「分かる」と漢字で書いてあったことが気になりました。 私自身は「わかる」とひらがなで書くのが主流だったもので。 これは、現在の大学生が小学生だったころ(10-15年前)に、「分かる」と書くような教育があったのでしょうか? それとも単に個人のクセの問題でしょうか? あまりにもたくさんの学生が「分かる」で一致していてびっくりしています。
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No.6のkimosabeさんに補足しますと、昭和48年に告示された『当用漢字改訂音訓表』では、現在の常用漢字表と同じく、「分」の訓読みは「わける・わかれる・わかる・わかつ」の四通りが掲げられていました。 ただ、それ以前、即ち昭和23年に告示された『当用漢字音訓表』ではどうだったかは、調べられませんでした。 ご存じの方、いらっしゃいましたら補足をお願いいたします。 実は私も、以前はpentaxさん同様、理解するという場合の「わかる」に、漢字「分」を使うことに抵抗がありました (仮名書き派でした。まだ「解」の方がしっくり来ます)。 「分」という漢字は、「分割」「分類」など、まさに「わける」(二つのものを引き離す) という意味意識が強くて、「理解する」というニュアンスと自分の中で結びつき難かったのです。 ところが、常用漢字表に「わかる」の読みが掲げられている以上、仕事柄、「分」を使わなければならず、最初はかなり戸惑いがありました。 で、ある時、何かの本で「わかる」の語源について書いてあるのを読みました。 ――言葉を覚えたての子どもは、何かにつけてモノの名前を知りたがるのは何故かというと、子どもたちは、モノやコトの名前を知ることによって、 それを他のモノやコトから、区別することができるようになる。 つまり「分ける」ことがで きるために、それが「分かる」ようになるのである。「わかる」とは「 わける」(分ける)の意味である―― これを読んで、理屈ではなるほど、と思いましたが、まだ自分の中では、understandという単語と、漢字の「分」とが、なかなか完全には結びつきません。 ものを理解する (わかる) という行為は、単に「分ける (区別する)」というだけでなく、もっと深い意味内容を孕んでいる、という意識が働いているような気がします。 ちなみに、何種類かの英和辞典で understand を引いてみたら、その日本語訳の「わかる」という言葉に漢字「分」を当てているものは一つもありませんでした。
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- onemoretime
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pentaxさん、こんにちは。 ご質問読ませていただいてビックリしました。 わたしは昭和58年に小学校にあがりましたが、今までそんなこと疑問に思ったこともありませんでした。 わたしも「分かる」と書きます。 おそらくそのように習ったものと思われます。 音読みでは時間の単位を表す「分(ふん)」ですが、 訓読みになると「分かる」という使い方で覚えたような気がするんです。 もちろん、その他の「解る」や「判る」を見てさほど違和感は感じませんが、 自分ではほとんど使い分けしたことがないと思います。 わたしの中では、強いて言えばその漢字を使った熟語で代用出来るかどうかで考えます。 (「解決」「解答」「判明」「判断」など。) で、それらを含めて最も一般的に使える「わかる」が「分かる」だと思っていました。 とにかくわたしからすれば「どうしてそんなこと疑問に思うの?」っていう質問だったもので驚きました(笑) ご指摘を頂いて勉強になりました(^_^;)
お礼
回答ありがとうございます。 なるほど、「わかる」のオールマイティが「分かる」という判断ですね。 たぶん私が集計したデータの学生さんたちも、おそらくそれなんでしょうね。 確かに辞書もまず「分かる」をあげているわけですから、 その判断は間違っていない気がしますね。
- kimosabe
- ベストアンサー率59% (137/230)
関係する漢字について、その音・訓を常用漢字表でみてみますと、 分・・・ブン、フン、ブ、わける、わかれる、わかる、わかつ 判・・・ハン、バン 解・・・カイ、ゲ、とく、とかす、とける とあります。 したがって、「わかる」は、漢字かな混じりで表記する場合は、「分かる」と表記するの原則です。 常用漢字表の告示が昭和56年10月ですから、大学生の多くが一致して「分かる」と書くのも、常用漢字表が浸透した結果と考えてよいのではないでしょうか。(常用漢字表以前に行われていた当用漢字音訓表は確認していません) ところで、常用漢字表の性格は、その「前書き」にも明記されているとおり、 「法令、公用文書、新聞、雑誌、放送など、一般の社会生活において、現代の国語を書き表す場合の漢字使用の目安」であり、「科学、技術、芸術、その他の各種専門分野や個々人の表記にまで及ぼそうとするものではない」というものですから、 私的な場面では、「分かる」「判る」「解る」のうちどの表記を用いるか、あるいどう使い分けるかは、個人の見解・好みによって各自が判断すればよいでしょう。
お礼
回答ありがとうございます。 常用漢字表の音訓で、「わかる」が分かるしかないということにびっくりです。 では残りが当て字、ということになるんですよね? 私の見解と全く逆なんですね!
- tomoptomop
- ベストアンサー率7% (1/13)
先生の脱線話の一つでしたが、たしか中学の時に教わりました。 No4さんが書かれているのとほぼ同じですが、用例を示して ・犯人が判った(判明) ・君の気持ちが解った(理解) ここまではいいんですが、「分かった」については「分けられた」が正しくて ・君はこれをやってくれ。分かった。 つまりこれは自分の担当を「分けられた」。それについて了解をすること、承諾をするのが「分かった」だとおっしゃってました。 正しいのか正しくないのか、未だに判りませんがなんか的を得ている気はしています。
お礼
回答ありがとうございます。 「分けられた」が「分かった」とする先生の案、 面白いですね。 確かに「分」の本来の意味は「分ける」でしょうしね。
- gator
- ベストアンサー率33% (159/480)
私が迷った時は次のようにしています。 何らかの事実が判明した時、判った。 意味を理解できた時、解った。 意味を理解し、内容の分別まで含めてわかった時、分かった。 というように、熟語にした時にどれがぴったり来るかで考えています。 自信はありませんが、字自体の意味という点では結構あたっているような 気がします。 以上
お礼
回答ありがとうございます。 熟語を当てはめる、という案が一番正しい気がしますね。 字の意味を使うという意味でも。 私自身は「分」という漢字がどうも当て字に見えて仕方ありませんが。
26歳ですが、学校で「『分かる』が正しい」と習った覚えは無いです。 個人的には、中学の頃から、「判る」を使っていますが、 それで学校で注意されたことは無いです。 最近メールのやり取りやチャットなどをしていて、 案外自分と違う漢字を使っている人や、間違えて覚えている人が多いと気が付きました。 これからは、正しい日本語がより重要になるのかも?しれませんね。
お礼
回答ありがとうございます。 学校教育ではないとの回答、参考になります。 実は私もありませんので。 漢字についてはまちがって覚えている人も多いですね。 アンケートで私が「分かる」の次に気になったのは、 「難しい」でした。 「難かしい」と書いた人がなんと多かったことか。 ひどい人は「難い」(むずい、のつもりだと思います。「かたい」ではないはず)。 ※「むずい」は方言かも。関西地方です。「難しい」の意味ですが、もちろん漢字はありません。
- Eivis
- ベストアンサー率29% (1122/3749)
「判る」「解る」「分る」などの使い分けが出来ない場合は平仮名で「わかる」と書くのが、よい日本語の書き方だと思います。 「分かる」の場合、詳しい辞書では(分かる→分かれる)と指示されています。 最近の(多分20年位前から)、国語辞典で【わかる】を引くと「判る、解る」も「分る」もすべて同じ見出しに属しています。 元々漢字はご承知の如く中国でそれぞれの意味にしたがって生まれた文字ですから「音読み」あるいは意味に合致した訓読みで 書き表すべきもので、「判る」「解る」「分る」を同じ括りにしている国語辞典や「国語審議会」が大きな誤りを犯しているだけです。 これに類したご質問は以前にもありましたが、回答者の多くは「漢字が違っていても意味は同じだ?」的な奇妙な回答ばかりで 反論する気もなくなりました・・・! 義務教育以後、漢字の使用は自分で「判る」字なのか「解らない」字なのか判断し「分らない」字は、平仮名で書くのがよいと思います。
お礼
回答ありがとうございます。 詳しい辞書の記載を見たことがないのですが、「分かる→分かれる」はなるほど、ですね。 それに、同じ「わかる」の漢字をいくつも用意しているからには、 場面ごとの使い分けはありそうですね。 ちなみに私はすべてひらがなです。
大辞林によると、「わかる」「分かる」「解る」「判る」のいずれも、次のように同じ使い方がされています。 (1)物事の意味・価値などが理解できる。 「意味が―・る」「音楽が―・らない人」「英語の―・る人」 (2)はっきりしなかった物事が明らかになる。知れる。 わかる パソコンの日本語入力でも「わかる」「分かる」「解る」「判る」のいずれも、同じ使い方で表示されます。 つまり、どれを使ってもよいということでしょう。
お礼
回答ありがとうございます。 私も、ここに質問する前にひとまず辞書で調べてみました。 が、「わかる」には「分かる」「判る」「解る」とすべての漢字がありました。 が、学生の皆さんは「分かる」か「わかる」で、 何千枚というデータのうち、1つだけが「判る」だったので、 疑問に思ったのです……。 画数の問題なんでしょうねぇ。
お礼
回答ありがとうございます。 こちらでも「分かる」=「分ける」案ですね。 それでもやはり「分かる」には抵抗がありますね。 確かに理屈ではわかるんですが……。