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用語の意味を教えてください。(ミグ溶接)
いつも、このサイトで的確な回答をいただき大変感謝しております。 運営者の方と回答者の方々にこの場を借り感謝申し上げます。。 さて、今回の用語は”ミグ溶接”です。溶接の種類だと思うのですが なんでしょうか・・・よろしくお願いします。。
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今までの回答者の方々の回答を頂いた事でご質問の目的は充分に果たせたかとは思いますが、蛇足と知りつつも書かせて頂きます(笑) 溶接棒による溶接とミグ溶接との違いはmarimo_cxさんが紹介してみえる図を見ればよく解かります。 大きな違いは二つあり、一つは溶接棒の形状が全く違う事です。 一方は直線的な太め(通常は2~5ミリぐらい)の芯線が数十センチの長さであるのに対し、ミグの場合は細め(通常0.8~1.6ミリぐらい)のワイヤーです。 ワイヤーは5キロ、10キロ、20キロなどの重さで巻いてあり、一度の溶接(アークを切らずに)で溶接棒よりも長い距離の溶接が可能です。 ロボットに使うワイヤーなどは何百キロのものが一つのワイヤーとして使われています。 もう一つの大きな違いは酸素を遮断する為のガスの発生の方法です。 溶接棒ではその芯線の周りに皮膜がついており、それが溶接の熱で溶けるときに発生するガスで接合部の酸化を防いでいます。 ミグの場合は不活性ガスなどをボンベから引いて吹き付けることで接合部の酸化を防いでいるので、必ず溶接機の周りにガスボンベが必要となります。 溶接時の特徴としては溶接棒の場合は芯線が太い関係上、厚みの薄いものの溶接には適していません。 薄いものを溶接する場合には細い溶接棒を使うのですが、溶接棒の一番上に電極をつなぐので溶接棒全体が発熱してしまう事が多くあまり細い溶接棒は使う事が難しくなります。 それに対してワイヤーを使う場合はワイヤーの出口が電極になっており、溶接の対象物と出口(チップ)の間(1~2センチ)のワイヤーだけに電流が流れる仕組みになっています。 ワイヤーが細いので上手に電流をあわせると、溶接する相手が溶け過ぎずにワイヤーだけが溶けて薄いものの溶接や鉄板などに開いた穴を埋めることが容易にできます。 一般の鉄の構造物を作る場合に使われるガスは炭酸ガスです。 生ビールのサーバーの横に置いてある緑色(少なくとも私の地方では)のボンベと全く同じものを使います。 ステンレスなどを溶接する場合に使われるガスはアルゴンやアルゴンと炭酸を混ぜたガスを使う事が多いですね。 SCNKさんが紹介されたティグ溶接は電極を溶接する場所に近づけてアーク放電させてその熱で溶着します。 余分に金属を溶着する事を「肉を盛る」と言いますが、肉を盛りたい場合はティグでも1メートルほどの同種の金属棒を電極と母材の間で飛んでいるアークの中に入れて溶かして肉を盛っていきます。 その場合のガスはアルゴンで電極は純タングステンか酸化トリウムを10%ほど含んだタングステンが使われます。 アルミを溶接する場合は交流、ステンレスなどを溶接する場合は直流でアークを飛ばします。 溶接棒の場合はその皮膜に還元剤(酸化した金属から酸素を取り除く薬)も含んでいますからある程度風があっても溶接が可能ですが、ガスを吹き付ける方式ではほんの少しでも風があると溶接不良となります。 この異常に暑い夏でも窓を締め切って扇風機もスポットクーラーも使えない環境で溶接するのは大変な作業だと思います。 以上、長々と“蛇足”を書かせて頂きました(笑) 専門家でもないのですが見聞きした事を書いてみました。
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- SCNK
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ミグのミはメタルのMです。グはガスのGです。溶接は溶接棒と母材を高熱にして溶融することにより接合することですが、高温になることで金属が酸化してしまいます。たとえばアセチレンなどを用いるガス溶接ではこれらの高温部が燃焼ガスに覆われて酸化を防ぎますが、電気溶接ではガスがないので、溶接棒にガスを発生するフラックスが塗布されています。電気溶接でフラックスを使用しない方式として不活性ガスを吹き付ける方式がありますが、これをミグ溶接といいます。このとき溶接棒も溶けます。溶接棒を使用しない、母材のみ溶かす方式もありチタンの電極を使用するのでティグ溶接というのもあります。フラックスなどが母材に影響を与える場合など特殊な材料の溶接に使用されるようです。
お礼
SCNKさん、早速のご回答ありがとございました。 大変わかりやすい解説でした。今後ともよろしく お願いします。。
- marimo_cx
- ベストアンサー率25% (873/3452)
これでどうでしょう?
お礼
marimoさん、早速のご回答ありがとございました。 大変参考になりました。。。
お礼
回答ありがとうございました。 つまり溶接の際には、酸素が邪魔にになるのですね。 酸素があると、溶接にはマズイのでしょうか。。