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伝統?

futomayu7の回答

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回答No.6

1) パス回し あれは、パスを横に回す以外に効果的な打開策を持っていないからで、それは個々人の能力不足に帰結します。 たとえば、横パス以外の打開策として、DFからMF、MFからFWにくさびのボールを入れて、前線の選手がキープしてスペースを空けるという戦術があります。しかし、現在の日本の選手ではくさびのボールを入れても、ボールキープの能力が劣るため、ボールを取られる可能性が高く、一度ボールを取られるとカウンターを喰らって決定的なピンチを招きかねないので、ハイリスクハイリターンなこのオプションはあまり多用されません。 また、DFがスルスルと前線に抜け出る戦術があります。トゥーリオ選手が得意とするところで、アジアカップでも中澤選手が一度か二度アクションを起こした戦術です。これも有効なのですが、日本のDFの選手は総じてドリブルやパスやシュート、ボールキープといった基礎的なボールの扱いを不得手とするため、ボールを奪われてカウンターを喰らうリスクを考えると、やはり多用されません。 つまり、パス回しは、技術不足により、ほかに打開策がないため、まわしているというよりはまわされているというほうが正確な表現である苦肉の策といえるでしょう。 2) ミドルシュートの少なさ 技術不足により、ゴールの枠のコースに強いシュートを打つことができる確率が総じて低く、ギャンブル的で、選手も確実性を考えるとなかなか打つ勇気が出ないのだと思います。キリンカップで中村憲剛選手がミドルレンジから2本ミドルシュートを打ちましたが、どちらも枠から大きく外れ、オシム監督からもメディアやサポーターからも苦言を呈されたことがありましたね。枠に飛ぶ可能性が少ないのに、枠に飛ばなかったらたたかれる、こういった現状では、選手がミドルシュートを多用しない現状は妥当といえます。イングランドのプレミアリーグでは、ミドルレンジのシュートが多数飛び交いますし、たとえそれが枠を外れても、それを評価する環境ができています。そういった環境から、スティーブン・ジェラードのような、ミドルシュートの天才が輩出されるのだと思いますが、現状の日本ではそれを望むのは酷でしょう。 サウジ戦の羽生選手は枠を捉えてバーに当てましたが、彼はベンチからミドルが少ないことを把握し、残り少ない時間でそのこう着状態を打開すべく、チャレンジをしてチャンスを作ったということで、状況察知能力と問題解決能力に優れ、かつ勇気と技術力を持った選手であることを証明したので、今後も代表に呼ばれ続けることと思います。 3) ドリブル ドリブルで状況を打開するというのは、現代サッカーではあまり多用されません。ボールをとられるリスクが大きいためです。逆に、パスを確実に回してスペースに抜け出るほうが、相手を崩すことに直結する可能性が高いため、ドリブルよりパスが重視されます。 ドリブル突破を分析すれば、以下のように大別することができると思います。 1. スピードで打開するタイプ(メッシ、ルーニー) 2. フィジカルの強さで打開するタイプ(テベス) 3. 相手を交わすテクニックで打開するタイプ(C.ロナウド) こうみると、どのタイプもいわば「天才型」の能力が必要で、努力ではどうにもならない問題です。日本人のFWで天才的な能力を有しているのは、僕が見た限り、久保の驚異的身体能力と玉田の裏に飛び出すスピードくらいで、その他のFWは皆努力型の秀才タイプであり、国際的にドリブル突破で通用できる能力とは程遠いです。 以上の3点は、すべて個人の能力に帰結する問題なので、監督が変わったくらいでは何の変化もないのは当然です。 以下は蛇足ですが。 オシム監督が目指しているのは、「走ってスペースを空ける」という「組織の日本化」で、長期的な視点から見れば、至極論理的で正しい方向性で強化していると思います。 日本人はマラソンが強いですよね。明らかにアフリカ系の選手のほうが身体能力として走ることに適しているにもかかわらず、驚異的な練習量でアフリカ系選手の先天的な能力を凌駕しています。これは「きつい練習に耐えることができる」という東アジア人の特徴で、たとえばヴァイオリンやピアノの国際的なコンクールで日本人をはじめとする東アジア人が多数入選しているのも、同様の理由です。この特長を生かし、日本全国の選手が小中学生のころからこういった走ることに強みを見出す強化を行い、その強化の結果、ダービッツやマケレレやガットゥーゾのような賢く走ることに秀でることを基礎として国際的に認められるような選手を数多く排出するということが、オシム監督の長期的なビジョンなんだと思います。これには、この思想が日本全国の指導者に浸透しなければならず、時間として数十年を要するので、ビジョンというよりは野望といったほうがいいかもしれませんね。

juv11
質問者

お礼

回答有難うございます。 いい意味で夢の無い意見有難うございます(決して嫌味はありませんので気を害さないで頂きたい) 確かに私のした質問には、日本はもっと出来るんじゃないかという理想が含まれてましたね、何処かで南米の強豪や欧州の強豪のような(またそれに近い)サッカーが日本にも出来るんじゃないかという期待がありました。しかしfutomayu7さんが仰るようにそういった強豪の選手より能力が劣るのにそれと同じサッカーが出来る訳ありませんよね。回答を読ませて頂いて納得しました。 有難うございました。

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