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伊勢物語の主人公の魅力
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在原業平の魅力ですか。 私は伊勢物語というと坂口安吾の「文学とふるさと」を思い出します。 以下は、抜粋です。 昔、ある男が女に懸想して頻りに口説いてみるのですが、女がうんと言いません。ようやく三年目に、それでは一緒になってもいいと女が言うようになったので、男は飛びたつばかりに喜び、さっそく、駈落することになって二人は都を逃げだしたのです。芥の渡しという所をすぎて野原へかかった頃には夜も更け、そのうえ雷が鳴り雨が降りだしました。男は女の手をひいて野原を一散に駈けだしたのですが、稲妻にてらされた草の葉の露をみて、女は手をひかれて走りながら、あれはなに?と尋ねました。然し、男はあせっていて、返事をするひまもありません。ようやく一軒の荒れ果てた家を見つけたので、飛びこんで、女を押入の中へ入れ、鬼が来たら一刺しにしてくれようと槍をもって押入れの前にがんばっていたのですが、それにも拘らず鬼が来て、押入の中の女を食べてしまったのです。生憎そのとき、荒々しい雷が鳴りひびいたので、女の悲鳴もきこえなかったのでした。夜が明けて、男は始めて女がすでに鬼に殺されてしまったことに気付いたのです。そこで、ぬばたまのなにかと人の問いしとき露と答えてけなましものを――つまり、草の葉の露を見てあれはなにと女がきいたとき、露だと答えて、一緒に消えてしまえばよかった――という歌をよんで、泣いたという話です。 この物語には男が断腸の歌をよんで泣いたという感情の附加があって、読者は突き放された思いをせずに済むのですが、然し、これも、モラルを超えたところにある話のひとつでありましょう。 この女性は位が高かったので露というものを見たことがなかったのでしょう。私は在原業平のこういう所に魅力を感じますけどね。
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お礼
ご回答ありがとうございます。 私も伊勢物語の「露と答へて」の段に とても心打たれました。 実はあの鬼は、在原業平が連れ出した女性の兄たちだったそうですね? 物語を読み、様々な本やサイトに目を通していくうちに、 伊勢物語に隠された部分を深く理解することができました。 まだまだ奥の深い伊勢物語ですから、 free_777様のご意見も取り入れ さらに勉強に励もうと思います。 どうもありがとうございました。