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老人医療制度について
もともと、70歳以上の人(一定以上所得者除く)は1割負担なのに、この制度は75歳以上1割負担と制定されいるのがどうも理解できません。 どなたか詳しく教えてください。
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被保険者を管轄?する制度が違うからです。 75歳以上は「老人保健」の適用となります。参考URLにある表の「保険者」の欄をご覧ください。 75歳以上になると老人保健の対象になって、その医療費は住んでいる市区町村から支払われることになります。今までの健康保険には加入したままで被保険者証もそのまま持ち続けますが、最終的な医療費の請求先は市区町村になるのです。 加入している健康保険はどう関わるのかというと、当該健康保険の老人保健適用者の数とその人たちの医療に要した医療費から計算される「拠出金」を市区町村に支払わなければならないことになります。 では、70歳以上75歳未満の人は何なのかですが、これは「前期高齢者」といい、老人保健の適用になるまでの移行期間のようなものです。 この人たちの医療費は、加入している保険者が丸々支払うことになり(医療費に関する補助金はひとまず考慮していません)、そこが老人保健とは異なります。 つまり、被保険者にとっては負担額も変わらないから何も変わっていないと思えるのですが、実は75歳を区切りに自分が受診した分の医療費を負担してくれているところが変わっているのです。 では、何故こんなややこしい話になっているかですが、かつては老人保健は70歳から適用される制度で、 1. 70歳未満の人は健康保険の対象者 2. 70歳以上の人は老人保健の対象者 と綺麗に別れていたんです。 ところが、老人保健に係る医療費が年々増大していくので、老人保健の適用年齢を引き上げようということになりました。 しかし、ある年を境に対象になる年齢を引き上げてしまうと、それまでは70歳から老人保健対象だったのに75歳からしか対象にならないことになって、制度改正以前と以後で不公平が生じてしまいます。 そこで、「前期高齢者」を設定して、被保険者にとっては70歳から老人保健の適用になったと同様に思えるようにした訳です。 それに対して老人保健に係る医療費は、対象者が5年分?減った訳ですから削減することができたということです。 ただ、実際に老人医療費が減少しているのかどうかは、統計を確認していませんのでわかりませんが。近年の医療費の増加傾向から見て、5年分位すぐに元に戻りそうな気がしますけど。 一応自分の頭の中では理解している制度なのですが、いざ説明するとなると難しいもので、このつたない説明でちゃんとご理解いただけるでしょうか? 下手な説明については、何卒ご容赦くださいますよう…。
お礼
すごくすごく詳しいご説明ありがとうございます!! なるほど!、給付する出どこが違ってくるんですね。 この制度の意図も教えていただき、より理解できました! また、分からないところが出てきたらぜひ教えてください! ありがとうございました m( _ _ )m