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消費者金融大赤字?

赤字1兆7000億円に 消費者金融4社の3月期決算 とのことで、「グレーゾーン金利」の返還請求が急増。返還に備えた引当金積み増しで業績は大きく悪化した。の記事がありました。 赤字の中で返済できない部分の解説がありませんが、不良債権化しているものもあり、それを特別損失?と処理している部分もあるのではと思います。どなたかこの消費者金融での不良債権(金額や処理方法)を解説していただけないでしょうか? よろしくお願いします。

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  • mahopie
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回答No.1

1.以下H19年3月のアイフルの決算説明資料から。(連結でなく単体データです) http://www.ir-aiful.com/data/current/pdf-687-datafile.pdf 営業収益  3000億円(前年比▲12.5%) 昨年の不祥事以降貸金減少。 営業貸付金 1兆3000億円(前年比▲14%) から計算すると単純に貸金金利は23%(貸金量の目減りを織り込むと21%) 借入金・社債合計が1兆1910億円に対する金融費用290億円は単純計算で2.5%(前期からの借入減少要素を加味すると2.2%) 公表不良債権額が2381億円で全貸金の18%が不良債権(延滞しながらの返済分を含む、前年末比:+1000億円、一般銀行では3%程度) 貸倒損失   485億円(前年は115億円) 貸倒引当金繰入 営業外損失1696億円+特別損失1454億円(前年920億円+0) 利息返還金  112億円(前期0) 利息変換損失引当金繰入  営業外損失639億円+特別損失571億円(前年170億円+0) 2.ここから推測すると、利鞘21%(貸付金利―借入金利、一般銀行では精々1.5%)で融資して金利収入3000億円に対して一般経費が1000億円(1000店舗体制なので1店年間1億円の規模)、融資先の5人に一人の割合で返済遅れが起こり、10人に一人の割合で損失(実際の損失計上)発生する貸倒コストが1000億円。それでも本来なら税引前で1000億円の程度の利益計上が出来る(収入3000-経費1000-貸倒1000=1000)ところが、前期は5年分約▲5000億円の貸倒損失を引き当てたので、当期利益が▲4000億円(正確には▲3400億円)近くに積み上がった、という感じになります。 3.ザックリ言えば10人に一人の割合での貸倒発生については事業モデルの中に織込み済みで、それを吸収する為に利鞘21%が必要、と読み取れます。 ・ ・・10人に一人10づつ貸すと使用資産100に対して、受取収入が21、内一人が返済不能になると残るのが11(21-10)で、ここから経費4を控除して利益の残りが7という感じです。 4.仮に利鞘が12%に縮小すれば(=融資15%-調達3%)、受取収入12から必要経費4を控除して期待利益7を維持するには、許容貸倒損失は▲1(今の1/10)となり、100人に一人しか不良債権を出せない。となれば事業モデル上は銀行並の審査基準を備えないと利益がのこらない計算になる。(ここから必要経費を4→3にする為のリストラ、倒産率の低い事業ローン・不動産担保ローンへの切り替えで見込損失を圧縮しようとするのが今後の事業展開計画のようです)

kaoru-chan
質問者

お礼

詳細で判りやすい解説ありがとうございました。よく理解できました。 質問の背景には、消費者金融の大赤字、業績の低迷(株価)、リストラ(店舗縮小)などがありますが、それ以外に大手金融機関の同種業務への進出?(三菱UFJ等のラジオCM)などがあり、消費者金融事業の妙味に興味を持ったからです。 >ザックリ言えば10人に一人の割合での貸倒発生については事業モデルの中に織込み済みで ですか? 思ったより大きな数字(10パーセントですから)ですね。クレジットカード(これもローン、キャッシングがあります)、そして銀行の順番で貸倒発生の割合は少なくなっているのでしょうね。 一時騒がれた、取立て問題ですが、最近はあまり聞きません。行政指導や社会的批判が抑制しているのでしょうね。 再度、ご丁寧な回答、感謝申し上げます。

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