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敬語の分類について
今、文化審議会で敬語について見直しをされているようですが、その新しい分類方法について教えていただきたいのです。 「する」という言葉について、 今までの敬語分類では、 尊敬語→「なさる」「される」 謙譲語→「いたす」「させていただく」 丁寧語→「します」 だと解釈してました。 そこで質問をいたします。 1.「する」という言葉の分類を新しい分類で教えてください。 2.「させていただく」という言葉は、どの分類になるのでしょうか。 ご回答ください。よろしくお願いいたします。
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「いただく」は、「もらう」の謙譲語で、謙譲語1にあたります。 本動詞の場合も、補助動詞の場合もそれは変わりません。 ただ、「くださる(尊敬語)」と並んで「いただく」は、それに恩恵の意が加わった表現であるといえると思います。「恩恵」という概念は敬語そのものにはありません(「くれる」「もらう」といった常体=非敬語も「恩恵」の動詞です)が、相手方の動作・行為を主体である表現者がどう受け止め、表現するかが問題になるという点で、敬語に大きくかかわっています。 なお、肝腎なご質問の「する」に該当する「させて」ですが、これは簡単に言えば使役の表現です。この場合の「使役」は、相手方が、自分方の行為・動作をすることを許してくれた、という「好意的な許可」、つまりこれも「恩恵」の意を表しています。 よって、「させていただく」は、ご質問の「する」にのみこだわると本質が見えにくくなりますが、使役形になり、「ていただく」という謙譲語1(及び恩恵)の補助動詞が付くことによって、相手の許可を得てさせてもらうという、高い恩恵性を表した謙譲形である(1)と言えると思います。 ちなみに、「させていただく」の実際の使用上の注意については「敬語の指針」第三章Q&Aの【18】(40~ページ)にありますので、そちらをご覧ください。 「いたす」(謙譲語2)と、「お(ご)~いたす」(謙譲語1かつ2)については、「敬語の指針」28ページあたりで説明されています。
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- kyouzaiya-k
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たびたびおじゃまします。 以前、別サイトで回答申し上げたものがあったので貼っておきます。 よろしかったらご覧ください。
お礼
拝見いたしました。 いろいろと勉強になりました。 ありがとうございました。
- kyouzaiya-k
- ベストアンサー率66% (199/301)
つい先日出された「敬語の指針」の答申です。 そちらをご覧ください。
補足
参考URLを教えていただきまして、ありがとうございます。 拝見いたしました。 しかし、答えがわかりません。 「させていただく」は、謙譲語Iと見なせばよろしいのでしょうか。
お礼
ご丁寧な回答をありがとうございました。 「させていただく」という言葉をひとつのものと考えていたので、 難しいものと捉えていたのかもしれません。 要するに、「させていただく」は、謙譲語Iという見解でいらっしゃいますよね。 ご提示いただきました「敬語の指針」を読み返してみます。 本当にありがとうございました。