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比較優位について(スティグリッツ入門経済学)

今、経済学をスティグリッツ入門経済学(第2版)で勉強しているのですが、比較優位についての例でひとつ気になることがあります。わかりましたら教えてください。 アメリカと日本のコンピューター1台の生産に必要な労働費用と小麦粉1トンの生産に必要な労働費用を比較するのですが、このとき、アメリカの数値は100と5で日本は120と8になっています。 計算によるとアメリカの相対的生産費は100÷5=20、日本は120÷8=15となって、コンピューター一台を生産するのに、小麦1トンを生産する労働の15倍を必要とする。アメリカでは20倍を必要とする。 この結果、日本はコンピュータ生産に関して、絶対劣位ではあるが、比較優位を持っていると書いてあるのですが、なんとなく納得がいきません。 個人的には、日本はアメリカに小麦もコンピューターも生産費に関しては負けている(アメリカよりも高い)ので、比較しても優位はないと思うのですが・・・。これがもし、小麦生産(コンピューターでもいいのですが)に関する値が日本とアメリカが逆なら、日本は比較優位を持つと思うのですが・・・。この考え方はどこが間違っているのでしょうか?教えてください。

質問者が選んだベストアンサー

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  • netcatme
  • ベストアンサー率20% (76/371)
回答No.2

>ここで使っているのは、費用(労働費用)なんです。 >費用ってことは、15に増加してしまってはいけないのではないの >でしょうか だから、同じ労働費用なのに小麦が1トン増えましたよね。労働価値が上がっているんですよ。逆に同じ生産量のままにするのなら、小麦1トン分の労働費用が減りますよね。

hakuaki6
質問者

お礼

お礼が遅くなってしまいすいませんでした。 netcatmeさんのおかげで、ようやく変な考え方が変わりました。 ありがとうございました。

その他の回答 (3)

  • s_nak
  • ベストアンサー率55% (269/487)
回答No.4

比較優位は相対的生産性で比較した優位であり、絶対的生産性で比較した優位性ではありません。 絶対的生産性で比較した優位性を絶対優位と言います。 「比較優位」という専門用語を理解する際に、「比較」という言葉を切り離して、間違って絶対的生産性による比較と理解してはおかしなことになります。 >個人的には、日本はアメリカに小麦もコンピューターも生産費に関しては負けている(アメリカよりも高い)ので、比較しても優位はないと思うのですが・・・。 これはまさに絶対優位を議論する際の考え方です。この考えを比較優位とは言いません。

hakuaki6
質問者

お礼

専門家の方にこのような質問の回答をいただけたことに正直驚いています。 絶対優位と比較優位の考え方の違いをきちんと理解することができました。 本当にありがとうございました。

  • cooksan
  • ベストアンサー率23% (12/51)
回答No.3

比較優位の「比較」の意味がピンとこないってことかな? 「相対的」という意味でしょう。質問文にある「相対的生産費」は「比較生産費」とも言いますよ。 つまりコンピュータと小麦粉の比較です。 比較生産費が優位だから比較優位。 これで分かっていただけたかな? ちなみにご安心ください。自由貿易の後、ちゃんとアメリカ国民の方が良い消費を楽しみますよ。このモデルだとね。

hakuaki6
質問者

お礼

このようなくだらない質問に答えていただいてありがとうございます。 きちんと勉強したら、cooksanのおっしゃっている”アメリカ国民の方がいい消費を楽しむ”というのも考えてみたいと思います。

  • netcatme
  • ベストアンサー率20% (76/371)
回答No.1

 自由貿易万歳というときに使うものです。 A国とB国は同じ面積、同じ人口だとします。 A国もB国も半分づづの人口でPCと小麦を作っています。 一年に A国は  PCを10万台  小麦を10万トン B国は  PCを5万台  小麦を4万トン 生産します。 合計で、  PCは15万台  小麦は14万トンです。 B国がPCの生産に専念すると  PCは10万台  小麦は0です。 A国が、その差分のPCだけを作成すると  PCは5万台です。  その残りの人口で小麦を生産すると  小麦は15万トンです。 あら不思議、小麦が1万トン増えました。  これが比較優位、料理も掃除も得意な弁護士はなんでもやったほうが得かといえば、そうではなく、その時間を弁護士の仕事に専念したほうが得でしょ、レストランで食事して、料理の時間は弁護しやれよということ。

hakuaki6
質問者

補足

確かにおっしゃるとおりなんですが、ここで使っているのは、費用(労働費用)なんです。費用ってことは、15に増加してしまってはいけないのではないのでしょうか。もしかすると、ここで言う費用(労働費用)は私が考える支出的費用でないのでしょうか。

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