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なぜ新幹線の座席にはシートベルトが無いのでしょうか

レポートを書いていて疑問に思ったのですが、なぜ新幹線にはシートベルトが無いのでしょうか。 車両を製造する際にシートベルトは必要ないと判断されたのだと思いますが、その理由が気になります。 また、新幹線はいまだに大事故を起こしてはいないと思うのですが、シートベルトなしでも安全なのでしょうか。ご存知の方、教えてください。お願いします。

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回答No.2

私見ですが、「確率の問題」「惨事不可避の問題」 …に集約されるのではないでしょうか。 自動車、飛行機でシートベルト着用が義務付けられるのは、 「それによって安全を守られるケースがしばしば起こると予測されるから」であると考えられます。 米国家運輸安全委員会の調査では、 事故で死亡する確率は、 飛行機0.0009% 自動車 0.03% …とのデータがあります。 新幹線はどうでしょう。上記と同じようなパーセンテージを出すことは少なくとも今は不可能です。なぜなら、 開業以来43年あまり、衝突・脱線などによる車内の乗客の死亡事故はゼロ、という貴重な記録を継続しているからです。 (「乗客の死亡事故」という意味では、発車直前に駆け込み乗車をしたためドアに指を挟まれ、軌道上に振り落とされて死亡した事故が1件起きています。また、営業列車の脱線も過去1件、これは新潟県中越地震時の事故ですが幸い死傷者はいませんでした) したがって、新幹線は、衝突・脱線など車内の乗客の生命や安全を脅かす事態がひじょうに稀であると考えられます。 以上が「確率の問題」です。 一方で、自動車や飛行機の場合、こうした数字に表れない「危険」、たとえば「乱気流で身体を投げ出され負傷」などの多くが、シートベルト着用によって回避する機会があると考えられます。 しかし新幹線(に限らず鉄道一般)は、ひとたびそれ自体にアクシデントが起こることで、すなわち重大な惨事を招くことが不可避と考えられます。 時速300キロで走行する列車に「軽微な衝突」や「ちょっとした脱線」があろうはずはありませんし、シートベルト程度で安全が守れるとも到底思えません。いわば「ひとたび何かあったら、あがいても無駄」なのであって、だからこそ極限まで安全を追求する必要があるとも言えます。 (飛行機にパラシュートを積んでいないのはなぜか、というのも、これに似た命題ではないでしょうか。上空1万メートルで空中分解したら、あがいても無駄、でしょうね) 以上が「惨事不可避の問題」です。 ご参考になりましたら幸いです。

te104817
質問者

お礼

詳しい御説明、本当にありがとうございました。大変参考になりました。 それにしても、43年間死者ゼロというのは本当にすごいですね。

その他の回答 (1)

noname#25898
noname#25898
回答No.1

シートベルトの装着を義務づけられているのは、自動車の前の席と、飛行機だけではないでしょうか。 それらは、シートベルトが事故などに対して、有効だけれども、それ以外は、まぁ、やったほうが望ましいのかもしれないケースもあるだろうが、実際自動車の後の席、観光バス、高速バスなど、シートベルトがあってもほとんど、利用されていない実態があるのでは、ないでしょうか。 新幹線の安全性の根拠は、徹底した、安全のための管理システムだと思います。 現役の鉄道員の息子によりますと、もう、新幹線は、運転士がいなくても、走るところまで、来ているのだそうです。 独立軌道ですし、事故がゼロではないようですが、極めて少ないと思います。

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