執行役と執行役員の違いを教えてください。

質問

執行役と執行役員の違いを教えてください。
ウィキペディアには執行役と執行役員は別物と書いてありますが、明確な違いが説明されていません。(執行役は…機関である。と書いてありますが、機関っておかしくないですか？)

取締役が増えすぎて、取締役会が本来の機能を果たさなくなってきたのでソニーなどが執行役制度(執行役員制度ではない)を始めた。
それを追うようにして執行役制度(執行役員制度ではない)に関する法律を定めた。

という感じで勝手に理解しているのですが、間違っていたら教えてください。

そして
「執行役員は法定役員ではないので、取締役のように会社の代表として訴訟を起こされることがない＝公にはできない汚い仕事もやる。」といったこともきいたことがあります。

執行役も執行役員も「取締役より現場の近くで全般的な統括をする人」という感じでしか理解できません。
執行役は機関で、執行役員は役職名？執行役は法定役員で執行役員はそうでない？
2者の違いを教えてください。
おねがいします。

回答No.2

ajyu7 · ベストアンサー

NO1さんも書いていますが、現在の会社法では基本的に2種類の株式会社があります。「委員会設置会社」と「監査役会設置会社」です。
法律上設置しなければならない「機関」が異なります。この機関という言い方は、法律上の言い回しなので一般的には違和感があるでしょうね。法律上おかないといけない職が「機関」という認識でだいたいあってます。（取締役という「機関」が取締役会という「機関」を構成する、などです）

「委員会設置会社」では、株主が選任した「取締役」がおり取締役会を構成します。取締役会の機能のうち、重要な３つを取締役でつくる「委員会」で審議し、会社を監視することになります。取締役は会社の業務には関与しません。監視のみです。業務執行のために「執行役」を選ぶと言うことになっています。（以上が法律上規定されていますので、「必須」ということです。）
「監査役会設置会社」は、取締役までは同じなのですが、重要事項は全て「取締役会」で審議します。その審議内容を「監査役」がチェックするわけです。法定されているのはここまでです。
しかし、じゅうような部門の責任者を全員取締役にしていると、取締役会を開くのも、議論するのも大変になります。そこで「執行役員」を任命します。執行役員は部長とか課長とかと同じく役職名で、法律上の規定はいっさいありません。勝手に名づけられます。執行役と異なり、誰かが自由に選任、解任が可能です。これに対し、執行役の選任、解任は取締役会の議決が必要です。

＞「執行役員は法定役員ではないので、取締役のように会社の代表として訴＞訟を起こされることがない＝公にはできない汚い仕事もやる。」といった＞こともきいたことがあります
　これは、「株主代表訴訟」のことを踏まえてだと思いますが、各企業のモラルの問題で、執行役員が不祥事を起こすとその上席の取締役達が監督責任を問われるので同じ事です。

お礼

ありがとうございました。

執行役員は「委員会設置会社ではないけど執行役のような取締役と部長などの間のポストを作りたい」という会社が作るものであってやることは執行役員と変わらないということですよね。
ずっと疑問でした。
ありがとうございました。

回答No.1

merlionXX

改正商法特例法（株式会社の監査等に関する商法の特例に関する法律、2003年4月施行）により、大企業等（資本金5億円以上または負債200億円以上）は、アメリカ型の企業統治の経営形態を自由に選択することが可能となりました。
この新制度を採用した企業を「委員会等設置会社」といいます。
委員会等設置会社になると、企業は業務を執行する「執行役」を置き、新たに取締役会に委員会を設置することになります。また、従来の監査役は廃止され、取締役会（監査委員会）が監査機能を担うことになります。
委員会は、取締役候補者を決める「指名委員会」と役員の報酬を決める「報酬委員会」、職務執行を監査する「監査委員会」の三つです。各委員会は取締役3人以上で構成され、その過半数は社外取締役とされています。

つまり、執行役は改正商法特例法であらたに誕生した職務で、商法の規定により広範な権限委譲がされ、業務執行を行う役員であり、登記もされます。
一方、従来からの「執行役員」は取締役会で選任され、その監督を受けて業務執行を行うことは執行役と同じなのですが、執行役員は、商法などの法律により規定されてはいませんので、あくまで従業員の地位にあります。

お礼

詳しい解説ありがとうございました。

この回答を理解してからウィキペディアを読んだら疑問はなくなりました。