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オープンカラムクロマトグラフィーの方法

シリカゲルを担体としてオープンカラムクロマトグラフィーを行う際、使用する担体の量、流すサンプル量、溶媒量などはどのように決めていますか?

  • 化学
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回答No.1

最初にTLCをとって、分離の具合を見ますね。 何ゲルを使うか、溶媒はどうするか、ゲルはどれくらい要りそうか? あと重要なのが、分解しないか、とゲルに強く吸着されないか? ま、これは何ゲル使うかとも関連しますけど。 次にサンプル量を決めます。 決めますっていうか、普通は全部のっけますけど、あまりに多いと載せきらないこともあるので・・・ これでもって、どれくらいの径・長さのカラムを使えば良いかな、というのを判断します。 次にゲルの量。 大体、本にはサンプルの20-30倍使うと良いとあります。 まぁ、それくらいでしょうか。 分離がよければもっと少なくても良いでしょうし、悪ければ量を増やして伸ばさざるを得ないでしょう。 そこいらへんは慣れでしょう。 溶媒量・・・? これはあまり考えてないですが。カラムが終わるまでどれだけいるかなんて予想しがたい。何度かやってれば、あ、これくらいだなという勘は働きますけど。 分離が悪いとあえて極性を落とすから大量に必要でしょうし、ゲルと相互作用しやすい場合も流れにくい&テーリングして大量に必要になるでしょう。 私んとこは、普通の有機合成のラボと比べると大スケールでやることが多いので、カラム径は10センチくらい、長さは1メートル、傍には一斗缶というのをしばしば見かけます。

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回答No.3

takes87さんみたく2次元展開するほうが正当でしょうが、もっと手抜きに分解するかをチェックするやり方があります。 まず、1回普通にあげます。 乾かします。 スポットの位置を鉛筆でチェックしておきます。 もう一度、同じようにしてあげます。 分解しない場合は、鉛筆でチェックした場所にはスポットは残りません。 しかし、分解したり、ゲルに非可逆的に吸着する場合には、鉛筆でチェックした位置に薄くスポットが残ります。 2度上げ、3度上げといいます。 もっとひどい場合には、いわゆるテーリングがずるずると続きます。ゲルと相互作用するたびに分解しているので、原点からスポット先端まで尾を引きます。 空気・水・酸に不安定な化合物を分析すると、このようになって泣きそうになります。とはいえ、不活性雰囲気下のフラッシュカラムクロマトにより分離は可能です。 もっとも、スポットが濃すぎたり、分解はしてないけど吸着が強い場合(アミンとか)にもこうなることがあるので、テーリングしたからといって必ずしも分解している、というわけでもありません。

  • takes87
  • ベストアンサー率60% (42/70)
回答No.2

anthraceneさんがほとんど書かれておられるで私の経験をちょっと付け足しを。 シリカゲルのカラムクロマトグラフィーの場合たまに分解してしまう化合物があるので、フラクションがちょっとおかしいなと思ったら二次元のTLCで確認することをおすすめします。正方形のTLCで端の方にスポットして展開した後、90度回転させてもう一度展開します。その時分解していると1次元の時に一つのスポットだったものが二つに分かれます。 あと私の場合は一番最初の検討だとサンプル量は多くて1 g、小さいときは100mg程度なので、1グラムの時はシリカゲル80 cc程度でカラムの長さが20 cmぐらい、100 mgのときはシリカゲル10 ccぐらいでカラムの長さが15 cmぐらいで検討しています。分離能が悪いときはシリカゲルの量を増やしたり、シリカゲルの量を変えずにカラムを細くして長くするといった検討をしています。

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