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日米開戦前交渉におけるルーズベルト大統領の意図は?
いつもお世話になっております。 初歩的な質問で恐縮ですが、よろしくお願い申し上げます。 太平洋戦争にいたるまでの日米交渉において、ルーズベルト大統領が、終始強硬乃至挑発的態度をとり続けたことはよく知られています。このとき、同大統領は、ドイツと同盟関係にあった日本を開戦に踏み切らせることにより、国内のモンロー主義者たちの反対を抑えて、ヨーロッパ戦線に参戦することを企図していたという見方が、近年有力なようです。 しかし、ヨーロッパ戦線への参加が、当時の米国にとってどのようなメリットになるのか、小生の貧弱な頭では想像がつきません。その辺の事情について、詳しい方が居られましたら、ご教示いただけますよう、お願い申し上げます。なお、参考図書等がありましたら、併せて教えていただけるとありがたいと思います。
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本日質問いただいた者(の家族)です。 客観的に見ると実害はほとんどないと思われますが友好国がすべて失われてしまうと言う状況に陥るであろうことがアメリカにとっては極度に危機感を感じる要因になったと思われます。イギリスは伝統的に勢力均衡策を国防戦略の基礎としてきましたがアメリカも有る意味同じ戦略をとっていました。 とのことです。
- popesyu
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他に理由の一つとして、 第1次大戦の被害からの復興でアメリカはヨーロッパにたくさん投資しましたが、ナチに占領されてしまったらその回収ができなくなる恐れがあったためというのもあります。 これは教科書(の片隅か参考資料のはしっこ)に載ってたような気がするのですが、定かではありません。
お礼
なるほど、そのような事情もあったのですか。確かに説明としては、大変説得力がありますね。 小生も、もう少しその辺の事情をよく調べてみたいと思います。
イギリスが敗北寸前でしたので、ヨーロッパはドイツの勢力下に落ちてしまう。当時日本もアメリカの仮想敵国であったためアジアとヨーロッパから挟撃されるおそれがあったためアメリカ自身の安全が脅かされると言う考えがあったため。 とのことです。歴史に詳しい家族から聞きました。参考図書は沢山あるとのことです。
お礼
どうもありがとうございます。 たいへん参考になりました。 ただ、ヨーロッパが、ドイツ勢力化に落ちることで、アメリカにどのような実害があったのか、お分かりになりましたら、改めてご教示いただけると大変嬉しいです。どうも、理解力が足りず、誠に申し訳ありません。
- firevalkyries
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どうやら当時のアメリカの戦略的関心は、最初からアジアと太平洋にあったようです。WW(2)以前にアメリカで策定されていたWPPac46計画では、最初から沖縄が作戦範囲に含まれていたようで中華民国(蒋介石政権)に対する肩入れ(美国義勇航空隊 太平洋戦争開始後アメリカ第26空軍などが代表的)も、将来の中国市場に対する先行投資と考えるのが最も妥当と思われます。 これに「バトル・オブ・ブリテン」によるイギリス空軍の勝利が重なって一般的なアメリカ人が「ひょっとしたらこの欧州の戦争は我々がちょっと手助けしたらイギリスが勝利するのではないか?」と考えたことが大きいでしょう。実際バトル・オブ・ブリテン以前にはアメリカではナチス批判は行なわれていない(というより「われわれがどう思おうとどうにもならない」と考えられていた)ことからも(情報統制が行き届いているアメリカ)当時のルーズベルト政権の発想を理解できるかと存じます
お礼
どうもありがとうございます。 確かに、日露戦争終結後から、アメリカは日本を仮想敵国と考えていた節もありますからね。 「バトル・オブ・ブリテン」>なるほど、一般的アメリカ人の感情はこういうものだったのですか。必ずしも、モンロー主義者が多数派だったわけでもないのですね。大変勉強になりました。今後ともよろしくお願いいたします。
お礼
なるほど、当時の国家観、世界観には今からは理解しがたいものもあったのですね。 何度もお手数かけてすみませんでした。