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江戸っ子は「女房を質に入れても」初鰹が食べたいそうですけど
「女房質に入れても初鰹」という言い回しがあるようなのですけども、これは人身売買がおこなわれていたということなのでしょうか。
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わが国における(特に女性の)人身売買は、昭和34年(確か・ウロ覚えなので間違えていたらごめんなさい)の「売春防止法」の成立まで割とおおっぴらにやられていました。 特に戦前の東北地方は貧しく、ある村役場に「娘を売りたい方、斡旋します」という張り紙がありました。これは、都会から来た悪徳業者が人の良い田舎の人を騙して安い値段で娘を買っていく事例が後を絶たないため、役場が優良業者を斡旋してくれたのです。これはほんの半世紀ちょっと前の日本の姿です。 江戸時代はいわゆる吉原遊郭がそういった売られてきた娘たちによって成り立っていました。黒澤映画の名作「用心棒」では、宿場街のヤクザがケンカしそうになると女将が遊女がどさくさにまぎれて逃げ出さないように蔵に押し込めるシーンがあります。 現在でもタイ北部では貧しくて多くの若い女性が売られていきます。この中で容姿に優れまたチャンスを掴んだ女性は日本へ行き稼ぎまくって家を建てます。北部タイにはそんな「売春(によって建てられた)御殿」が多くありそれがまた「日本に行って一発当てよう」という「ジャパニーズドリーム」にも繋がっているそうです。さらに、そういった女性の多くは日本人の子供を宿して帰国するそうですが、タイ人の間では「日本人は頭がいい」という一種のあこがれがあるらしく、家族も「日本人の子供を宿すとはあっぱれ。生まれてくる子はきっと頭がいいだろう」と喜んでくれるそうですよ。
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- buchi-dog
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江戸時代史の権威である大石慎三郎氏の著書によると、 「江戸時代前期には、貧窮した農民が借金の担保にできるのは人間のみであった。子供、妻、あるいは自分を労働力(女性はセックス込み?)として提供し、労働を金利として貸主に差し出す仕組み。借金を返せなければ質が流れ、質入されていた人間は下人(奴隷)となった」 そうです。「人間の質入れ」という概念は、江戸時代においては奇想天外な話ではなかったと言うことです。ただし、江戸市中の質屋に自分の妻を質入れできたわけではもちろんなく、その意味では「ジョーク」です。 給料を前借しての年季奉公契約は、江戸時代はおろか戦前の日本でも行われていました。東南アジアや中国のような貧しい国では、現在も行われているはずです。ただ、こういうことを「人間の質入れ」とは表現しません。
お礼
そうですか。やはりあるのですね。庶民一般階層としては冗談でも、そうでもない世界もあったということでしょうね。
- mataoyu
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「女房質に入れても初鰹」は、皆さんの書いているとおり、それくらい初がつおを食べたいという心持ちであって、実際には、質屋で人身売買が行われることはありませんでした。 ただし、幕府が人身売買を禁じていても、遊女などは、売られてくる場合が多く、実際には行われていました。
お礼
そうですか。やはり水面下ではある話なのですね。
- C-Brass
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冗談含みのものの喩えですね。 同時代の似たようなもので、「借金を質に入れても」なんてフレーズもあります。
お礼
借金は質に入らないのではないでしょうか。債権でないと。
- AVENGER
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違います。女房は質草にはなりませんが、それでもなんとかお金を手にして初鰹が 食べたいのです。当時はそれくらい初物が重宝されたと言うこと。
お礼
粋なんですね。そんなもののためにと思ってしまいまっす。
- zap35
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江戸っ子は見栄っ張りであると共に、季節の移り変わりや先取りを好みました。 これは「家計的に無理してしてでも出始めの頃の旬のものを食べる」という喩えで、人身売買を意味することではありません
お礼
見栄っ張り初物というポリシーなんでしょうかね。なんかほんとに意気がいいです。
- Nigun
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そういう例えだという事です。 質に入れてお金を作ってでも食べたいという意味であり、人身売買が行われていたという事ではありません(今回の言い回しに関しては。実際はどうだったかは知りません)
お礼
そうですよね。冗談ですね。
お礼
よくわかりました。 やはり貧しさというものが、必然的に人身売買を根絶できないのでしょうね。人類的問題ですね。これを脱したわが国というのは、いろいろ問題はあるけども、相当にいい国であるということができるでしょうね。 いまの東南アジアにそういう火種があったとは、思ってもいませんでした。