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インド・ヨーロッパ祖語の源はなんですか?
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言語学の一ジャンルに比較言語学という分野があります。インド・ヨーロッパ祖語というのは比較言語学の手法によってインド、ペルシャならびにヨーロッパの大半を占める地域の諸言語の共通の祖先として理論的に仮定された言語です。 英語の単語の中でもtsunamiやkarateは日本語から、Chicagoはアメリカ先住民の言語から、jumboはスワヒリ語からというように外来語があります。しかしその種の【非-印欧語起源】の単語の他はイングランド人が自分たちの祖先から代々受けついた単語および、周辺の印欧語族に属する各言語から借りた単語です。この様な事情から「>英語の源をGoogleで調べたのですが、ほぼ全てインド・ヨーロッパ祖語と書かれています」といったことが生じてくるのです。 言語を比較すると様々なことがわかります。 例えば英語の"come" に対して古代ギリシャ語ではbaino、インドのサンスクリット語ではgamという単語があります。語頭の子音に注目すると各々c-b-gですね。また"cow"に対しては各々boos、gausです。これもc-b-gという関係が見て取れると思います。このように複数の単語で一定の位置にある音が一定の関係にあることを「対応」といいます。 対応が認められる語彙は「共通の先祖」からそれぞれの言語が受け継いできたと考えてよいでしょう。中には基本的な語彙なのに共通でないものもあります。英語の「海」はsea、ギリシャ語はthalassa、ラテン語はmareのようにまったく似ていません。(たぶん、民族大移動のような状況で海辺にたどりついたときに先住民の言語から借りたかあるいは「湖」などの意味の単語を転用するかしたのでしょう。めいめいばらばらに。)ここから、共通の祖先は「海から遠い場所で牛と暮らしていた」ということがわかるのです。 それがどこだったかはわかりません。(学者の間でも意見が分かれています。)でも歴史の記録や発掘調査では知ることの出来ないことが地道な研究によってわかるのです。
- お梅さん(@oumesan)
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おはようございます。 #1の方も少しおっしゃっていますが、民族とその言語、またその文字とは必ずしも一致しませんね。歴史的、政治的ないろいろな理由のために、民族が違っても同じ言語を話すこともありますし、その逆の場合もありますし、ヨーロッパ語族でも言語によって使用する文字もかなり異なりますね。 でも、英語の発想からすれば、民族、言語、文化はそもそも同じものだという考え方だと思います。古い時代においては、これはそのまま当てはまっていたと思います。例えば、English は、「England人」「英語」「英語の」の3つの意味を持ちますし、Japanese は、「日本人」「日本語」「日本の」という意味がありますね。(これは余計なことでしたが) などと、ご質問とは直接関係の無いようなことを書きましたが、言語とその使用する文字とは同じ民族が発明したとは限らないということが言いたかったわけです。いえ、最初はどの民族も文字を持たなかったはずですから、他の民族が考え出した文字を採用するか、参考にするかすることになりますね。 >しかしインド・ヨーロッパ祖語は一体どうやって生まれたのでしょうか? インド・ヨーロッパ語族は、前4,000~3,000年頃にはまだ単一民族であったと考えられています。その故郷については、黒海からカスピ海の北に広がる地域とする説が最も有力のようです。この語族の主なものには、ケルト語派、イタリック語族、ゲルマン語派、スラブ語派、インド・イラン語派があります。でも、私にはこれらの語族が人種的に同じ民族だったとは思えないのですが・・・。これについて詳しい方がおられれば教えて欲しいですね。(^^;) さて、肝心の英語の文字、すなわち英語のアルファベットについてです。現在の英語のルーツは、アングロ人、サクソン人、及びジュート人により大陸から英国にもたらされたとされています。彼等はその英語を表記するのに、イタリック語族のローマのラテン語の文字を利用しました。ラテン語のアルファベットはギリシャ文字から出来ました。ギリシア文字の起源は古代地中海世界のフェニキア文字です。または、同じ祖先を持つ北セム文字から発展したものと考えられているようです。重要なのはフェニキア文字になり、初めて表意文字から表音文字になったということです。 フェニキア文字の前身は原始シナイ文字であるといわれています。簡単に言うと象形文字です。そのシナイ文字はジプトの象形文字を起源にしていると言われています。さらに、エジプト象形文字は、原エラム象形文字から出来たと言われています。ですから、現在は表音文字である英語のアルファベットも、元々は象形文字から発達したということになりますね。この歴史は、日本人が漢字(表意文字)からカナ文字(表音文字)を発明したのに似ていますよね。 でも、象形文字の前進はおそらく、ペトログリフと呼ばれるもので、岩石面彫刻とか線刻文様になるでしょうね。これは、文字というか絵というかその中間でしょう。 今日はほとんど寝ておりませんので、頭がストライキしています。たぶん、頓珍漢、意味不明、支離滅裂なところがあると思いますが、お許し下さい。 最後に私も参考にした分かり易いサイトがありましたので、貼り付けておきます。ぜひ、のぞいて下さい。 http://logos.vis.ne.jp/languages2.html#latin 少しでもお役に立てば幸いです。
お礼
大分役に立ちました。 眠いのに答えてくれて 本当にありがとうございます。
- neminemi
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何度もごめんなさい。 No.2 3行目は「表音文字」に訂正します。
- neminemi
- ベストアンサー率50% (213/418)
もう少し補足。 フェニキア文字の元になったのは原カナーン文字というもので、ここで初めて表意文字になりました。これはカナーン人がエジプトの象形文字「ヒエログリフ」を元に作ったもの。たとえば「A」は牛の顔をひっくり返した形です。これをカナーン人は自分たちの話す言葉で「牛」を意味する単語の最初の文字に使いました。 というわけで、そこまで遡ればやっぱりアルファベットの元も漢字と同じような「目で見たイメージ」と言えるかもしれません。
- neminemi
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質問の意味を取り違えていたらすみません。 インド・ヨーロッパ祖語というのは言語の種類であって、漢字という「文字」と対応させることはできません。そして、インド・ヨーロッパ祖語を話していたと思われる人たちは文字を持っていませんでした。 もし、アルファベット(現在使われている、ローマ字とかラテン文字とか呼ばれているもの。)の起源ということであれば、これはフェニキア文字という、石に刻まれた文字と言うことになります。石に刻まれた様々なパターンの直線から、次第に現在のような組み合わせになったものと思います。
お礼
どうもありがとうございます。
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お礼
なるほど未だにどこかは不明なんですね。 しかし、改めて思いましたが、言語って本当に複雑ですね(笑)