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耐力壁の施工方法
現在、新築の仕様を検討しているところです。 耐震性を高める目的で、構造用合板(もしくはダイライト)の採用を考えています。 しかし、建築基準法の壁倍率などを調べてみますと、90*45の筋交いをたすきに入れた(4.0倍)ほうが合板を張ったとき(2.5倍)より強くなるように思えますし、筋交いが片側だけでも(2.0倍)強さとしては合板とそれほど変わらないのではないかと思います。 ダイライトの製造元である大建工業のウェブサイトなどを見ていますと、筋交いより面材のほうが耐震性が優れているかのような記述がありましたので、てっきり合板などを張ったほうが耐震性が増すと思っていたのですが、実際はどうなのでしょうか。 壁倍率だけ見ても実際の家の強さは分かりませんし、強さ云々よりも耐力壁のバランスなどが大事なのは分かっていますが、耐震性アップに効果があるものならば予算を割いてもいいと考えています。 アドバイスなどよろしくお願いします。
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耐震診断を行っている者です。 筋違は線で力を伝え、構造用合板(もしくはダイライト等)は、面で 力を伝えるとお考え下さるとわかりやすいかと思います。 筋違は柱・梁に、2ヶ所で接合されます。その接合部に力が集中し、 接合部で最初に破壊が起こります。 面材では、四周が柱・梁に接合されています。接合箇所が多い分、 力が分散しますので、接合部が弱点になりにくいです。勿論、材料 自身が面ですので、そこでも力が分散されます。 壁倍率が同じでも、力の流れ方が違うのです。 予算が許すのであれば、壁は筋違と構造用合板の併用、それと、 床の下地も厚さ28の構造用合板など通常より剛性を高くすることを お勧めします。壁ばかりが強くても建物の強度のバランスは良く ありません。 耐震性という角度から考えると、軽い屋根・丈夫な壁、丈夫な床、 バランスの取れた平面がキーワードです。 割り箸等でロの字をつくり、側面に画用紙を張ると安定します。 面での補強のイメージがしやすいと思います。 余談ですが、建築基準法の強度は時代とともに厳しくなる一方です。 現在の基準で十分だと考えずに、「より安全な家」を建てることが、 永く安心して住まうことが出来ることに繋がります。阪神淡路地震 でも、新築の家が倒壊し法が見直されましたが、基準法は人命を守る 最低基準とお考えいただきたいです。
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- DIY-suki
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詳しい事はわかりませんが 筋交いよりも面材による施工が良いと思います。 筋交いの場合 ・充填断熱の場合、断熱欠損が起こりやすい ・片側の場合、引っ張り側と圧縮側のバランスが必要 ・アンカーボルトやHD金物などとの干渉が起きない確認が必要 構造用合板の場合 ・規定の釘が使われていない ・釘の打つピッチが規定範囲外 以上により必要強度に達しない ・透湿抵抗が高く壁内結露の危険 ・品質のバラツキ ダイライトの場合 ・コストが高い ・規定の釘が使われていない ・釘の打つピッチが規定範囲外 以上により必要強度に達しない 素人考えのデメリットをあげました。 予算を気にしないのであればダイライトが一番と思います。 ・面剛性による強度 ・透湿抵抗の低さによる壁内結露への安全性 ・火に強い ・品質の問題 ・土台から胴差しまで一枚で貼れる長尺材の使用 いずれにしても施工方法が一番肝心です。 いずれの場合も欠陥が多い部分なので十分な施工管理が必要かと
お礼
丁寧なアドバイスをありがとうございました。 うちは充填断熱の予定ですので、断熱材の欠損が起こりやすいというのは言われてみればその通りで、とても気になるところです。 私も予算が何とかなればダイライトがベストかなと考えています。
お礼
分かりやすい説明をありがとうございました。大変参考になりました。 ということは、設定されている壁倍率は同じでも、面材の方が筋交いより強いと考えてよいのでしょうか。壁倍率の数値は耐力壁の実際の強さを示す指針にはならないということですかね… ちなみに床は28ミリの合板を採用する予定です。仰るとおり、丈夫で安心な家を建てたいと思っています。