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ESIのイオン化について

DexMachinaの回答

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  • DexMachina
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回答No.2

通常のMSでは電子線を当てる等することで気化+イオン化を行うのに対し、 ESIという方法では、元々溶媒中でイオン化している試料に対し、 溶媒液滴を帯電させることでイオンを単離(気化)させている、 ということではないでしょうか。 (注:新たなイオン化が全く起きていない、という意味ではありません) 通常、「気化」というと「分子間力を断ち切るほどに熱振動を激しくさせて」と いうふうにイメージしますが、このESIの場合は、言ってみれば 「宙に浮かせた試料溶液の液滴から、溶媒のみを蒸発させることによって、  元々イオン化している試料を宙に浮いた状態にした」 ことを、「気化」と呼んでいるのだと思います。 (yohoohabuさんが引用されているHPでの説明の通り、溶媒と試料イオンの  分離は「電気的斥力」によって行われているので、「蒸発」という表現は  適切ではありませんが) > 高分子なんかはこの条件では気化は難しいとも予想されます。 上記のように、この方法では「試料イオンだけを宙に置き去りにする」形の 「気化」となっているので、電子線などで気化・イオン化を行うのに比べ、 結合の切断を起こしにくくなります。 このため、『通常の方法では気化しにくく、結果的に高エネルギーを与える 必要があるために断片化されやすい高分子などに対して、この方法は 有利である』・・・といった説明を、件のノーベル賞受賞の際の報道で 聞いたように思います。 (その関連のお話ですよね?・・・全く違ってたらアレですけど(汗))

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