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読書好きな人は読みたい本をどうやって選ぶか?

Liohの回答

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  • Lioh
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回答No.18

こんにちは。 「読みたい本」の書籍名を 集めてきては、 リストを作っています。 今、現在2912冊がエントリー中です。 ここまでくると、 どの本をリストにいれたのか、 自分でも把握できません(笑)。 エクセルファイルで作っているので、 同じ本を入力すると、オートコンプリートでやっと気がつく始末です。 情報(著者、書籍名のみ)を集めて、入力して、 図書館の蔵書状況を確認するところで、 力尽きているので、 精度が極めて低い、リストです。 本屋で目についたもの、 雑誌で目についたもの、 ブックガイドで目についたもの、 などなど、玉石混合です。 これで考察を加えれば、 もう少し精度の高いリストになるかもしれないのですが・・・(汗)。 ●読みたい本の情報を集める     ↓ ●情報が偏見になって、手に取らない作家が、やはりでてくる     ↓ ●できるだけ情報を見ないで、 おすすめの本をツブしていく (私の場合は、「2005年 新潮文庫 夏の百冊」を全部読むこと。) の手順を踏む事で、 情報を集める弊害の「偏見」を排除するように(努力は)しています。 まるで、作っては壊し、増設しては一部壊している、 不思議な形の建築物のようです。 下記では、私なりの ●情報を集める方法 ●情報を忘れて選ぶ方法 について書きます。 ●情報を集める方法 (1)書評を読む ※豊崎由美(海外文学) 多少毒っ気のある書評もあるため、 敬遠する人も。 「つまらない本が増えたら、おもしろい本に出会いにくくなるから困る!」 と本に並々ならぬ愛情を持った、書評家だと思います。 国内の作品もよく読んでいますが、 なんといっても、世界の現代文学なんかは、 本当にもう、「どこから見つけてきたの?」と聞きたいぐらい、 沢山読んでいる方です。 自分にあう書評家かどうかは、 まだわかりません(笑)が、 この方が挙げる作品には注目しています。 ※大森望(SF) SFに関して、 とても詳しい翻訳者。 どこまでをSFにいれるかどうかは、 人により、基準が違うと思います。 「広義のSF」「狭義のSF」という言い方も聞きますし。 ややSFのカテゴリーを広く解釈しているかな・・・ という気もしますが・・・。 翻訳をしている方が、 挙げる作品は、とても気になります。 自分にあう書評家かどうかは、 まだわかりません(笑)。 (2)翻訳者を参考にする 翻訳は、出版社から「この本訳して」と依頼をする事もありますが、 意外と多いのが、翻訳者が「この本訳すから出版しない?」と提案する事。 翻訳者がおもしろいな、と思った作品を集めた、 ブックガイドも多いですよ。 ・風間賢二「きみがアリスで、ぼくがピーターパンだったころ おとなが読むファンタジー・ガイド」 ・大森望「現代SF1500冊 回天編 1996‐2005」「現代SF1500冊 乱闘編 1975―1995」 ・金原端人「12歳からの読書案内」 などなど。 ※柴田元幸 この翻訳者は、okwaveですすめてもらいました。 本業が大学で「翻訳を教える事」なので、 基本的に「翻訳したい」と強く願う作品しか、翻訳しません。 この方が訳す作品を参考に選ぶ方もいらっしゃいます。 (3)書店をながめる ※手描きのPOPをさがす 「××受賞」「映画化」「あらすじ」などが書いてある場合は見ませんが、 店員の熱い思いが書かれたものは、 書名だけでもメモして帰ります。 ※ヴィレッジ・ヴァンガードのような、 企画が面白い書店をのぞく http://www.village-v.co.jp/index.php 私の近所は、置いてある本も、POPも(一年前と)あまり変化がないので、 行かなくなってしまいましたが。 ※ジュンク堂書店の企画の棚をながめる http://www.junkudo.co.jp/event2.html 企画にあわせた品揃えをあちこちとながめるだけでも楽しいです。 全然前に進めなくなりますが(笑)。 以前、「P・G・ウッドハウスを読め!」という企画に、 足止めをくらった事もあります。 ※ジュンク堂書店「××書店」の品揃えを見る http://www.junkudo.co.jp/sakkashoten/sakka.html 作家や漫画家などが、店長になってジュンク堂の中に書店を開く、 というイベントです。本のセレクトをしているだけで、 ずっとその売り場にいるわけではないですが、 たまにサイン会などのイベントはあります。 今は、萩尾望都 店長の「ラララ書店」になっていると思います。 6月からは、大江健三郎が店長になる予定です。 その店長の著作も並びますし、関連図書も並びますし、 おもしろいですよ。 今開催中の「ラララ書店」で扱っている本のリストは、 Webからも見られます。 http://www.junkudo.co.jp/hagiorarara.htm ※出版社がやっているフェアなどが平積みでやっていないか見る 東京創元社の「未来の古典」フェアなど http://www.tsogen.co.jp/wadai/0602koten.html (4)講演会のある著者の作品を手に取る ※青山ブックセンター http://www.aoyamabc.co.jp/events.html ※ジュンク堂書店 http://www.junkudo.co.jp/event2.html 講演会というより、トークセッションというべきでしょうか。 20人とか、40人とか、 少ない定員なので、 本当にすぐ近くで話が聞けます。 作家、翻訳者、編集者などが、 「作品の魅力」を話すイベントです。 一人が延々と話す・・・わけではなく、 インタビューをする人と翻訳者、 作家と翻訳者、 同業者2人、 などのように、 「会話」をもとにすすめていく事が多いようです。 その講演でふれた本に興味がでてくる事もありますし、 その翻訳者が今てがけている作品の出版時期にふれる事もあります。 実際に聞かなくても、 早々に定員に達する人の書いた本は、 実は気になります。 ある翻訳者いわく 「作家からは「この本いいですよ~」と言いにくいですが、 翻訳者からなら「いい本を訳したんですよ~」とは言いやすいんです。」 とか。 (5)他の人が読んでいる本をのぞく(笑) 読んでいる量が多いか少ないか、 は問題ではありません。 「本に愛情を持っているな~」という印象を受ける人の読んでいる本は、 金のわらじをはいてでも探しに行きたいぐらいです。 このサイトの回答者の中にも、 気になる方が沢山です。 質問者様もね。 ●情報を忘れて選ぶ方法 (1)ブックガイド 本屋で、たしかに偶然の出会いがあります。 でも、1日に流通する本は200万冊とも300万冊とも (すみません。正確な数がわかりません。)いわれるぐらい、 本屋には連日本が運ばれているわけです。 そうした中で、本屋で生き残れる本は、 「売れている本」かもしれません。 その売れている本、ベストセラーの中にも、 眉をひそめたくなる作品がある事もあります。 いい作品でも、 そうした作品に押されて隅においやられたり、 書庫から出されて返品されたり、 なおかつ絶版になる事もあります。 でも、ブックガイドの中から、 「古くてもいいもの」「売れていなくてもいいもの」 を掘り出す楽しみがありますよ。 もう図書館の閉架からしか借りられない本など・・・。 書評家がすすめる本も、たまには手にとってほしいな、 と思います。 先入観が気になるようでしたら、 書評を読まないで、 ブックガイドであげる本の中で、 気になった名前の本だけ読んでみるとか、どうでしょう? ※そんなに読んでどうするの? http://www.7andy.jp/books/detail?accd=31625621 ※ブックマッププラス http://www.7andy.jp/books/detail?accd=19776999 (2)雑誌でやっている「おすすめの本」の特集 意外といろいろな雑誌で、 「読むべき本」「おすすめの本」を 特集しています。 新しい本がでた時の書評が、 雑誌に載る事が多いですが、 いろいろな人に「おすすめの本」を聞く特集は、 どうでしょうか? ここで回答している方々もそうだと思いますが、 「この本じゃない。」 「これはいいかも♪」 と悩みながら読んで、 その中から選ばれた本! なわけですし。 普段読んでいない雑誌ほど、 おもしろいですよ。 ※カーサ ブルータス 5月号「次に読む本、237冊」 http://www.brutusonline.com/casa/issue/200605/index.jsp 建築関連の雑誌はあまり読まないのですが、 建築関連も小説も、いろいろとあって楽しめました。 デザイン関連の本だったり、美学の本だったり、 環境に対しての問題提起の本だったり、 シュールな題材の小説だったり、 これは、もう私にとっては、 「おもちゃ箱をひっくり返したような でたらめさ」! ・・・ほめているんですよ(笑)。 本屋に行くと、 いつのまにか同じ売り場をうろうろしていた事に 気づきました。知らないうちに出会いをせばめていたんですね。私。 ※ELLE 6月号「今、読むべき本」 http://www.elle-a-table.jp/home/ellejapon/mag/elle.php?elle=0504 美容室でたまたま見かけました。 髪を切ってもらった後、 メモをとらせてもらいました(汗)。 「日経WOMAN」も1年に2~3回は「人生に効く本」など、 本の特集をよくやっています。 「今女性にも注目されている司馬遼太郎の世界」といった記事も 見た事があります。 「GQ」も、よく「あなたの本棚を見せて下さい」 という記事を見かけた気がします。 社長の本棚ばかりの特集とか。 (3)ブックルーム「エンカウンター」 http://www.super-jp.com/bookpick/encounter/ 質問者様がどちらにお住まいなのか、 わかりませんが 横浜(みなとみらい線・馬車道駅、JR桜木町駅)に 一風変わった「会員制 古本屋」があります。 本が紙袋の中に入って並べられているので、 書名も作者もわかりません。 気になる袋をあけて読んでみる、 気に入ったら買ってもいいし、 気に入らなかったら、 その本で気になった部分を引用したメモを記入して 本にはさんで返します。 袋をあけるのも楽しいですが、 中にはさまったメモを読むのも、 また別の楽しみです。 「本の闇鍋」・・・といった古本屋でしょうか。 私も行った事がありますが、 書名と作者が見えないだけで、 なんと心細い事! その心もとなさが、人によっては、 やみつきになるかもしれません。 そんなに本に詳しいわけではない、 とはいえ、いかに 「この作者は推理小説が多くて・・・ 『××』という作品が有名で。」 という先入観を持ち過ぎていましたね(汗)。 もう先入観でおなかいっぱいで、 「おもしろそう。時間ができたら読もう。」と思っても、 いつのまにか忘れてしまったり。 昔、表参道にあった、「同潤会アパート」のような、 古い建築物の中にあり、 いろいろと「作品展」をやっているグループも ありました。 古い学校の図書室のようで、 私は大好きです。 定員分の椅子があり、 ちゃんと座って読める古本屋です。 時々、椅子を変えているので、 つい椅子も見ています。 「×月×日 ×時~×時に行きます」と事前の予約をしたり、 「いる時間分の料金」が発生したり、 と、ふらりといける古本屋と違うルールも いくつかありますが、 おもしろいですよ。 今年の秋まで限定の古本屋ですので、 もしそれまでに横浜においでになる事がありましたら、 是非どうぞ。 参考になれば幸いです。 ・・・下記の回答の数々、私のほうこそ、参考になりました。

tansunigonta
質問者

お礼

Liohさん、こんなに詳しくアドバイスして頂き、誠に有り難うございます。Liohさんの文章で短編が出来そうなくらいの文字量ですね。そして几帳面さに感激します。もしかしてLiohさんは読書の申し子・・?かな(笑)。小さい頃から本を良く読まれていらしたんでしょうね。この文章読む限り、日々の生活の中に「読書」というものが定着しているような気がします。まさに「神の領域」ですね!私は都内在住ということもあり、神田の古本屋に行った事ありますが、なにせ目的のない古本屋巡りだったので(巡り・・と言っても2軒しか見ていませんが)何が何だか分からず、高そうだな~という印象しか残っておりません。でも改めて古本屋を見てみたくなりました。その為には私の苦手なリサーチをしないといけませんね(笑)。沢山のアドバイス本当に有り難う御座いました。=====================そして私の質問にこんなにも沢山の方々からアドバイスを頂き、正直驚いています。本当に感謝致しております。何年か後、私が読書に達人に?なったらアドバイス出来るようになりたいですね。皆さんのアドバイスに順位を付けるのは忍びないのですが心を鬼にして?付けさせて頂きました。これにて締め切りさせて頂きます。皆様、有り難う御座いました。tansunigontaより

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