- ベストアンサー
- 暇なときにでも
AGPC法の原理
AGPC法でRNAを抽出する際に、RNAが水層に、DNAがフェノール層に移行する理由は一般的にリボースの-OH基に注目して述べられていますが、以下のような記述を見つけました。 「ただ、そのことは、RNA の方が DNA よりも親水性が強い ことを示してはいるものの、”酸性の条件下で” フェノール/クロロホルム抽出をしたときに DNA が有機溶媒層に行くことの説明としては不十分です。実際、中性でフェノール/クロロホルム抽出を行うと DNA は水溶液層に行きます。なぜ ”酸性” だと DNA が有機溶媒層に行って RNA が水溶液層に行くのか」 考えてみたのですが、他になにも思い当たりません。 教えてください。 またクロロホルムをなぜ添加するのかも教えていただければ助かります。
- puchi_suzuran
- お礼率28% (6/21)
- 生物学
- 回答数1
- ありがとう数21
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
- ベストアンサー
- 回答No.1
- geneticist12
- ベストアンサー率67% (701/1045)
核酸はリン酸基をもつ弱い酸です。中性付近ではある程度電離してイオン化するので極性が強まります。しかし、溶媒が酸性だと弱酸は電離度が低下し極性が弱まります。この状態ではDNAは水相に溶けるだけの十分な極性が保てなくなります。一方、RNAはリボースの水酸基や対合せず裸のままで残っている塩基があるため水相に溶けるのに十分なだけの親水性が残るのでしょう。 ふつう、水相とフェノールは乳化はしても、静置しておいたり遠心したりすると分離しますが、グアニジンや界面活性剤が入った水溶液は完全に交じり合って分離しません。 AGPC試薬はこの状態です。これにクロロフォルムを添加すると有機溶媒相の疎水性が高まり、水相と分離するようになります。
関連するQ&A
- 溶媒抽出
未知試料混合物を溶媒分画によって酸性、中性、塩基性物質に分画する実験を行いました。初めに、HClで抽出して、そこで得られた水層(1)をpH12に調整してから、クロロホルムで抽出して、有機層(2)(塩基性区)を得ました。また、初めにHClで抽出したときの有機層(1)をNaHCO3で抽出して、水層(3)と有機層(3)(中性区)を得ました。さらに水層(3)をpH2に調節してから、酢酸エチルで抽出し、有機層(4)(酸性区)を得ました。 質問は、溶媒をクロロホルムと酢酸エチルの2種類使った理由はどうしてでしょうか。同じものを使ってはいけないのでしょうか。比重のことや、pHのことなどをあれこれ考えてみましたが、どうしてもわかりません。
- 締切済み
- 化学
- RNA抽出
初歩的な質問でお恥ずかしいですが、RNA抽出について教えてください。 RNAisoを使って抽出しているのですが、このRNAisoは一体何を含む試薬なのでしょうか? ホモジナイズした後にクロロホルムを加える意味はなんですか? 遠心すると、水層と有機層に分かれますよね。 でも、クロロホルムは有機層に含まれますよね?しかし、私はRNAisoはフェノールだと思っていたので、これも有機層に含まれますよね? すると、水層はいったいどこから現れたのか・・・考えていたらよく分からなくなってしまいました。 とりとめのない文章になってしまいましたが、 (1)クロロホルムの役割 (2)水層はどこからきたのか を教えてください。
- ベストアンサー
- 化学
- フェノール・クロロホルム沈殿
フェノール/クロロホルム層黄色の下層(有機溶媒の層)と無色の上層(水層)に分離するので,上層をとって新しいエッペンに移す。 とありますが、上層を取っていれてしまいました。どうしたらDNAを抽出できるでしょうか?
- ベストアンサー
- 生物学
- 核酸抽出:RNAとDNAの違い
核酸を精製・抽出する際、DNAは中性フェノールを用いるのに対し、RNAは酸性フェノールを用いるのは何故ですか? 特に、DNAが中性フェノールを使う利点を詳しく教えてください。よろしくお願いします。
- ベストアンサー
- 生物学
- totalRNA抽出でタンパクのコンタミ
初めてtotalRNAの抽出を行ったのですが、収率やOD比を測定したところ、 蛋白がコンタミしすぎていて値が1.3付近になってしまいました。 使っているのはQIAzolという試薬でグアニジン・フェノールが含まれています。 グラム陽性菌からの抽出なので機械破砕を行ったのちにクロロホルムを添加して水層とクロロホルム層に分離しました。 通常であれば上の水層にRNAが回収されますよね? 中間層のモヤモヤはタンパクらしいので、水層回収の際は8割くらいしか回収していません エタ沈を行った結果まったくと言っていいほどrnaが回収できませんでした。 心配になったのでクロロホルム層もエタ沈した結果、 こちらからはそれなりの核酸が回収できました。(これはゲノムDNAなのでしょうか) 収率は上々でしたが、OD比(260/280)、(260/230)ともに1.0付近でした。 先行論文ではカラムを用いない抽出方法でtotalRNAを抽出していたため、そのプロトコルを参考に行いましたが、2回連続で失敗してしまいました。 考えられることは、 ・機会破砕が十分でない ・スタートの菌数が多い などですがいろいろと自信がありません。。。 水層にRNAが溶解していない点で、もう分解されてしまっていて、 クロロホルム層の沈殿はゲノムDNAでしかないのでしょうか。 アドバイスよろしくお願いします。
- 締切済み
- 生物学
- DNAとRNAのどのような性質に違いから水溶性になるのか,脂溶性になるのかがわかりません.
大学の実験でノーザンハイブリダイゼーションをやったのですが,核酸を抽出するときにDNAとRNAで抽出に必要なpH条件が異なる原因がわかりませんでした. 具体的には,それぞれの核酸抽出用の生体試料に試薬を加えて遠心すると,DNA抽出ではpH9の下で上清にDNAが含まれ,RNA抽出ではpH4の下で上清にRNA,有機層にDNAが含まれる,ということです. ウェブで色々調べたのですが,「DNAはアルカリ性で,RNAは酸性の水溶液で水溶性になる」ということだけがわかり,具体的に「どのような化学的性質の違いにより,溶け方の違いが生じるのか」ということはわかりませんでした. また,DNA抽出では上清にRNAも含まれている気がするのですが,RNAははいっているのでしょうか?また,入っているとして,ハイブリの結果に影響はないのでしょうか? どなたかこの辺の事に詳しい方,教えてください.お願いします.
- ベストアンサー
- 生物学
- RT-PCRをするためにRNA抽出をしています。フェノールの後のクロロ
RT-PCRをするためにRNA抽出をしています。フェノールの後のクロロホルムは極性の差を大きくして、水層と油層に分けやすくするためと書いてあったのを見たんですが、この場合のクロロホルムと、本によく載っているフェノール抽出の後のクロロホルム抽出とはまた違う意味なのでしょうか?よろしくお願いします。
- ベストアンサー
- 生物学
- リンゴジュース中のパツリン分析
農水省等でやった方法を見ると、酢エチで液-液抽出して、水層は捨てて有機溶媒層残していました。パツリンは水酸基をもっていて、水に溶けると思いますが、酢エチ層を残す理由はなぜだと思いますか? また、液-液抽出で、まず選択される溶媒が、酢エチである場合が多いと思いますが、なぜでしょう? よろしくお願いします。
- ベストアンサー
- 化学