• ベストアンサー

普通株の5割減資とは???????

tiuhtiの回答

  • tiuhti
  • ベストアンサー率66% (447/668)
回答No.3

>先見の明、ぴたりと予測するところはさすがです。 >今度、株の相談していいですか。 冗談とは言え、お褒め頂き恐縮です。でも、私はダイエーについて知っているのは、新聞報道程度に限られているし、実はダイエーだけでなく株そのものをやっていません。(現在は、ですが。) そんな私が、「寄り付きで売られるんじゃないか」と考えたのは以下のような理由からです。真剣にダイエーの事を追跡していない人間の言う事ですから、結果は偶々あたっただけで、思考過程としてこんなものもある、という程度にとってください。 1. 最近の株価上昇は、金融面での支援策を期待してのものと思われる。 ⇒報道された内容が期待を相当大きく上回るものでない限りは、「Buy (on) the rumor, Sell (on) the News(あるいはFact)」の『セオリー』通り、とりあえず利食い売りが出てくる可能性が高いだろう。 2. 週末の新聞やニュースの報道は、支援策を全面的に評価するものではなかった。(Negativeな見方の方が多かったと思う)。特に、普通株の減資については、「一般の株主にも、一部責任負担を求めるもの」といった報道がされた。 ⇒全般的にNegativeな上に、「株主に負担が来る⇒損をする」という点を、特に強く印象付ける結果となったと思われる。 従って、仮に今回の発表を肯定的にとらえて買いで入ろうと思った人がいても、あわてて買う気にはならないだろうから、売り物の状況を確認してから買うか、でなくとも、思いっきり下の方に指値を入れるか、どちらかが普通だろうから、少なくとも寄り付きは下がるだろう。 …とここまでは、実は長~い前置きでして、普通株の減資=「一般の株主にも、一部責任負担を求めるもの」という事の意味について書こうと思います。前回の回答で、増資・減資は、持ち株比率に応じて行う限りは、損得は無い、と書きましたが、これは、あくまで増資・減資それぞれ単独で考えた場合です。例えば、減資で株数を半分にした後に第三者割当増資(=出資比率とは無関係の増資)をするのと、減資をせずに単純に第三者割当増資をするのでは、既存の株主にとっては、減資・増資完了後の持ち株比率は、減資+増資の方が小さくなります。(あくまで、第三者割当増資の株数がどちらも同じ、という前提です。実際には、減資するから、第三者割当の株価や株数等の条件がこうなる、というセットですから、そんなに単純ではありませんが。) このような「減資+第三者割当増資」は、増資前の株主にとって、増資後の会社の持分がより小さくなる、という意味において、「一般の株主も一定の責任分担をする」方法として、非上場企業では時々行なわれるものです。今回の新聞報道も、そこらへんの事が頭にあって、「一般株主にも責任をとらせる」といった書き方をしたのかも知れません。(本当は、減資と増資がセットで初めてそうなるんですけどね。) で、今回のダイエーの例ですが、まず、支援策の中の増資は、債権が優先株と交換されるものだけです。優先株の場合、普通株と違って、残余資産分配の際の分配額に上限が定められます。一言で言えば「元本」です。(優先権のある株に制限をつけないと、普通株への分配金がなくなっちゃいますから)だから、普通株の株主から見れば、優先株は、「利率の高い、しかし自分が無配なら利息を払うする必要が無い」借入のようなもので、自分の持分を侵食しません。だから、今回の例でも、ダイエーの増資が優先株のみである限りは、減資+第三者割当増資のような問題は起きません。  ところがです。優先株では、一定期間後の普通株への転換の権利が買い手に与えられるのは珍しくありません。専ら、売却しやすい普通株にして、早期資金回収の可能性を買い手に与える為です。現段階では、今回の発行条件はわかりませんが、例えば「1000億円の債権を6.06億株の優先株に転換し、一定期間後優先株1株を普通株1株に変えられる」という条件がついたとすると、1000億円÷6.06億株=165円と、18日の終値で時価発行増資をしたのとだいたい同じになります。株主総会で、そのような条件の優先株発行と、普通株の5割減資が、もし通ったとしたら、銀行は165円で普通株を手に入れ、一般株主は、165円で売れるのに売らなかった、あるいは165円で買ってしまった株が、半分になりますから、これは損です。 但し、個人的にはこの問題は、現時点ではそれほど気にする必要はないんじゃないか、と思います。というのは、  まず、減資だけでも(実質は別にして)明らかにイメージが悪い上に、誰が見ても不平等な条件を、まさか株主総会でやらないだろう、という「憶測」があります。  また、不平等ではなくとも、普通株が増えただけで、既存株主の取り分は減り、あるいは需給の悪化として現れますが、普通株に転換するのは、相当程度業績が回復した時だろうから、当面は優先株のままだろう、と思っています。今のような状況で普通株に転換したら、市場は、「銀行が、普通株にして市場で売って、ダイエーのリスクを減らす気だ」ととるかもしれないので、ダイエーそのものに対する信用不安がひどくなって、残っている債権自体をパーにする危険性があり、銀行がそのような行動をとる可能性が低いと思うからです。反対に、万が一、銀行が、ダイエーの業績が回復していないのに普通株に転換して無理に売りに出すような事があれば、その時は今よりもずっと大変な事になっていると思うので、今減資してもしなくても、結果にはそれほど違いはないと思います。 …という訳で、結論としてはNo.1のような理解で良い、と今でも思っていますが、No.1は「減資のあるなしは、100%損得に関係無し」と言いきってしまったので、長~い訂正&補足をさせて頂きました。 以上のような点は、増資やら減資やらを考えさせられた事がある人間なら、後は「優先株がどんなものか」に関する教科書的な知識があれば、だいたい想像がつく事です。穴もあるかも知れません。また、知っていたからといって、そういう仕事をしない限りは、ほとんど役には立ちません。言うまでも無い事ですが、私の回答を投資判断には使わないで下さい。 ところで、普通株の減資は、ある新聞が18日の段階で報道していたんだそうですね。全然知りませんでした。ネット上で見る限り(参照URL)、流れたのは18日の午前3:30ですから、18日の寄付きには間に合っていたはずです。新聞を全部読んでいられない普通の個人投資家は別として、デイトレードなんかをしているセミプロや本当のプロの間でこの話が広まらなかったとは到底思えないので、21日に大幅に下落した理由は、「普通株減資が明らかになった」という事単独では説明がつきません。18日の段階で、減資の可能性を知りつつも買上げた人が、週末の報道が(減資を含め)予想外にネガティブだったのであわてて売りに回ったのと、普通株減資を全く予想していなかった人(=18日の新聞報道を知らなかった人)がびっくりして売りに出したのとが、まとめてでてきたのではないでしょうか。所詮、素人の、それも後講釈に過ぎませんが…。 以上、大変長くなり失礼しました。 追記)No.2のyohsshiさんへ >他の条件が同じであれば、資本金が半分の企業とそうでない企業のどちらに融資するでしょうか?…これは自己資本比率(=自己資本/総資産)という企業の財務の安全性を計る尺度が低下するためです。自己資本が半分になるのであれば、借入金が半分に圧縮されてイーブンです。そうでないならば貸し手側のリスクが増大することとなります。 No.1に書いた通り、無償減資では自己資本の額は変りません。また、貴方自身が書かれている通り、自己資本比率の計算の分子は自己資本(最近は株主資本っていうのかな?)であって資本金ではありません。従って、無償減資では自己資本比率は下がりません。 有償減資の事を言っているのなら、仰る通り、市場にニュートラルにはなりません。No.1でもそう書いたつもりです。⇒「株主から見て資金の回収や追加投資が必要な増減資だと、それがその会社にとって良い事かどうか、つまり自分の将来のリターンを増やすかどうか、という問題はでてきます。」 でも、ダイエーって、有償減資(=買い入れ償却みたいなもの)をするんですか?もしそうなら、私のNo.1の回答は、結論は、無償減資を前提に書いていますから、的外れで、かつ誤解を招きかねないものです。でも、資金繰りからして、金を払って減資するとは思えないのですが…。それに、「減資=一般株主の責任分担」という理解(誤解?)のも、無償を前提にしていると思えますけど…。 もし、有償減資を前提に一般論を述べられているのなら、それははっきり書かれた方がいいと思います。

参考URL:
http://channel.goo.ne.jp/news/mainichi/keizai/20020118/0118M198.html
007
質問者

お礼

なが--ーい文章解読するのに20分かかってしまいました。 英文を解読するように理解させて頂きました。 ありがとうございました。 なんせ、女房にクレジットカードを取り上げられている上に、銀行キャッシュカードももっていないという現金生活を送っているので、投資ができる人はうらやましいです。 一度株式投資してみたいです。

関連するQ&A

  • 減資で均等割の節約

     資本金1200万、資産8000万、負債7500万、繰越利益剰余金-700万、純資産500万の会社ですが法人県民税と法人市民税の均等割を減らしたいので資本金を1000万まで減資しようと思っています。    無償減資では均等割は変わらないそうなので有償減資をしようと思うのですが、 (1)繰越利益剰余金がマイナスでも有償減資はできるのでしょうか? (2)有償減資ができる場合の税務上の仕訳を教えてください  会計上は 資本金200万/現預金200万  税務上は 資本金200万/現預金200万       資本積立金280万/利益積立金280万    *減資資本金額480万(200万+280万)=資本金等の額1200万x払戻により減少した資本剰余金の額200万 ÷純資産価額500万  かなーと考えました。合っているでしょうか? (3)仕訳が合っている場合は別表5の1で利益積立金の増加の欄に280万、資本積立金の減少の欄に280万書いてもよいでしょうか? (4)借方に利益積立金がないので、みなし配当は無いと思うのですがいかがでしょうか?みなし配当以外に個人株主が気をつけることはありますか?   ご存知の方、教えてください お願いします

  • 減資

    xxx社9割減資という新聞記事をみました。 xxx社の株を保有しているものにとっては 株の価値が9割下がるのでしょうか?

  • 地方税の均等割の負担を減らすため、減資を行いたいのですが。

     未処理損失が1800万円あり、資本金が2100万円あります。資本準備金、利益準備金はありません。地方税の均等割の負担を減らすため、及び未処理損失額を減少させるため、減資を1000万円行い欠損のてん補をしようと思っています。減資が今期に間に合うとして、均等割の負担は今期分から減らすことはできるでしょうか。  減資は臨時株主総会でできますが、欠損てん補は定時株主総会での損失処理案の採択というステップを踏まないとできないのでしょうか。とすれば、均等割額の減少は来期分からになりますよね。  どなたかご存知の方、よろしくお願いします。   

  • 増資と減資について

    増資と減資について私の解釈が間違っているかどうかを教えていただきたいです 増資をすると ・株の発行数が増える ・一株あたりの額面は変化なし ・資本金が増える 減資すると ・株の発行数は変化なし ・一株あたりの額面が減る ・資本金が減る 上記のような解釈でよろしいでしょうか ご存知の方お教え願います

  • 減資の場合の注意点「法人税」

    お世話になります 資本金1500万円の株式会社ですが、 この度資本金の3分の2にあたる1000万円分の株を 減資することとなりました。 その1000万円の株主及び役員が退職するためです。 有償減資で株の評価額で会社がその分の株を買い取る形をとります。 ちなみに退職金も別途支払います。 その後ですが、この会社は資本金500万円の会社となり、 株主は残った社長だけ(1名)となります。 この会社は毎年利益を出していて繰越利益剰余金も あります。 私が心配するのは、減資により社長がこの会社の 100%の株主になることにより、社長の株の評価が 自動的に上がることとなると思います(含み益) その部分に対する法人税の課税(役員賞与?)などが あるのでしょうか? ご存じの方、是非ご教授下さい。よろしくお願いします。

  • 減資の仕訳

    次の減資の仕訳について教えて下さい。 問:当社は、減資を行い、純資産250,000のうち17,000を、当座預金より株主に払い戻した。   なお減資時の純資産の内訳は、資本金160,000、資本準備金10,000(すべて増資の   際に払込まれたもの)、利益準備金30,000、当期未処分利益50,000であったものと   する。 それでこの問題を考えると、貸方は当然[(当座)17,000]なのですが、借方の方は、一体どうなるのでしょう? [(資本金)17,000]なのでしょうか? それとも[(資本金)16,000,(資本準備金)1,000]、 それとも[(資本金)13,600,(資本準備金)850,(利益準備金)2,550]なのでしょうか? 詳しい方、宜しくご教授ください。 なお、税務上の考え方もご存知の方がいらっしゃれば、参考までに教えていただければ幸いです。

  • 有償減資の仕訳について教えてください。

    現在、事業規模の縮小しているにも関わらず、会社の資本金が3000万円あり、ため込んだ現預金の還元と均等割を抑えるため資本金1000万円以下に減少させようと計画中です。 株主は同族ですし、減資について反対意見などはありませんし、金融機関及び取引先に関しても問題ない状態です。 そこでこの場合の手続きですが、株価は、設立当時1株1000円が計算してみると約3000円と3倍ほどになっています。 この場合資本金900万まで減資するとして、  自己株式 6300万円 / 現金預金6300万円(1株3000円×2100株)   このあとどのような仕訳をすれば無事減資ができますでしょうか?  教えていただけると助かります。

  • 資本金3500万円の会社です。減資出来ますか?

    資本金3500万円の会社です。1000万円の資本金に減資したいのですが できるのでしょうか? ちなみに、会社は少しの利益は出しています。 又、株主は理解しております。

  • 資本金の減資について

    いろいろなQ&Aを見ましたが、解らないので質問させてください。 資本金を減資するとき、株主総会の決議がいる事は判ったのですが、金額的には規制はないのでしょうか?(例えば、10億円を1億円に出来るのか) また、繰越利益がある場合、減資した金額はどの科目で処理すればよいのでしょうか? よろしくお願いします。

  • 減資の処理方法

    例えば、資本金が50百万円の会社があり、利益剰余金が△28百万円とします。 累積損失をなくすため減資をし、資本金20百万円、利益剰余金2百万円としたいと思います。 (1)株主総会の議案はどのようになるでしょうか。 (2)会計仕訳はどのようになりますでしょうか。 どちらかでも良いのでわかりましたら、教えてください。