• ベストアンサー

日本軍の暗号はつつぬけ?

アメリカ軍にとっては日本軍の暗号は筒抜けだったとよく聞きますが 「トラトラトラ」や「ニイタカヤマノボレ」のような 意味不明な文からどのようにして 「ワレ奇襲ニ成功セリ」の意味を解読したのですか? 連合軍の手に渡ったという暗号表には、それらの一覧が記されていたのですか?

  • pbf
  • お礼率77% (545/701)
  • 歴史
  • 回答数3
  • ありがとう数7

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • Bird1979
  • ベストアンサー率48% (114/236)
回答No.3

こんばんは >「トラトラトラ」や「ニイタカヤマノボレ」のような意味不明な文 これらは「隠語」(予め決めておいた特別な意味を持たせた言葉)ですから、複雑な暗号(換字式など)とは異なります。 >アメリカ軍にとっては日本軍の暗号は筒抜け(?)についてですが、 アメリカ陸海軍情報部による日本の暗号解読の実態については、その経過や結果も含めて、ほとんどが現在も軍の機密情報として外部非公開となっています。 しかしながら、当事者の証言や「情報公開」により(断片的ながらも)徐々にあきらかになりつつあります。 アメリカ(陸海軍情報部)は1940年10月までに、日本の外交暗号(97式印字機 アメリカ名紫暗号)と29種からなる海軍作戦暗号の一部を解読しています。 また、(29種の一つである)D暗号(5数字暗号 5桁の数字一つが、日本語の一字または一句を表す)は1941年には解読されます。したがってミッドウェー海戦の際には、「28494」が旗艦赤城を示すこともわかっていました。 このほかにも、海軍商船暗号、(日本の軍艦、部隊、将校、商船などの呼出符号、海軍発着信通報暗号(発着の時刻、目的地などの連絡)を解読していたとされています。(ちなみに、日本はこれらの暗号を敗戦まで使い続けます。その点では「まる裸」ですね) 米海軍作戦部次長インガソル少将は、すでに1940年10月には 「オレンジ(=日本をさす)艦隊の大きな動きはすべて予言できる」 「商船暗号は99%解読可能である」、と報告しています。 こうして、開戦前には、主要暗号である「作戦通信暗号(これも5数字暗号)の解読がほぼ進みます。 しかし、これらの具体的な経過は、冒頭に記したように、解読の方法・機械・解読された通信文は非公開のままです。 1941年11月25日に、山本連合艦隊司令長官が単冠湾に終結した連合艦隊に、ハワイ真珠湾攻撃を下命した通信は、米海軍のオアフ島に設置された無線傍受局H局によって傍受・解読されたことは、H局の日誌などからほぼ間違いない指摘する研究者もいます。 ハワイ攻撃部隊の動きに関していえば、攻撃部隊は度々無線封止を破ります。したがって呼び出しコードによって、赤城(8ユナ)や南雲中将(ヨン7、サソ2)の動き、指令も筒抜けでした。(もちろんアメリカは「公式には」否定しています。なぜなら「パールハーバー」はあくまで、「騙まし討ち」でなければいけませんので、公式には日本海軍部隊を「見失った」ことになっています。) >連合軍の手に渡ったという暗号表には、それらの一覧が記されていたのですか? 暗号というものは「蟻の一穴」によって破られますね。一部でも破られれれば、あとはジグソーパスルのように、時間さえかければまる裸になります。日本の致命的なミスは、暗号表などが敵の手に落ちた可能性(マイナス情報)を「そんなことはあるまい」と願望にもとづいて無視したり、「暗号は破られる」という「常識」を無視して、同じ暗号を使い続けたことです。 詳しいことは、下記URLの本をご一読ください。

参考URL:
http://www.7andy.jp/books/detail?accd=30849657
pbf
質問者

お礼

なんと、開戦前に日本の暗号はほぼ丸裸だったのですね。しかも、そのまま安穏と使い続ける無用心とは、まるで私のようです。 ならば、「隠語」というかたちをもう少し活用するとか、ナホバ族の言語を真似て「津軽弁」でも使用すればよかったのにと、素人ながらに感じてしまいます。 興味深そうな参考書籍もぜひ読ませていただきます。 たいへん詳しくお答えくださって、とてもよく理解できました。

その他の回答 (2)

回答No.2

日本軍はドイツ軍から買い入れた「エニグマ」暗号機をベースに、海軍で独自に改造したは91暗号機と97式暗号機を1937年から使用していましたが、'40年にはアメリカの解読チームにより解読されてしまったようです。 天才的な“解読学者”によって解読されてしまった(当然現物を見たわけではなく、おおよその想像で解読機を造ってしまった)わけですが、騒音も大きくまた故障もよくしたそうです。 http://www.page.sannet.ne.jp/mori-y/renngou.html

pbf
質問者

お礼

とても興味深い話を伺いました。 参考になるページもご紹介ありがとうございます。 暗号戦争については、日本軍はずいぶん遅れていたようですね。

  • Elim03
  • ベストアンサー率23% (146/632)
回答No.1

 アメリカ軍には、言語学者を中心とした、暗号解読の専門チームが存在しました。  古代の文字なども、一種の暗号ですからね。  言語学的に解析されて判明した文章もありますが、固有名詞については文脈からの特定が困難ですから、わざと特定の固有名詞にかかわる情報をリークして、それに基づいて送信される日本軍の暗号から解析を行っていたりしていました。

pbf
質問者

お礼

そういった専門チームがあったのですね。 当時のアメリカには、日系人を除き日本語を解する人間がいなかったので、「情報将校」というものを設けて、日本兵の残した日記を分析したという話でしたら少し聞いたことがあります。 しかし情報をリークして反応を待つとは、情報戦に於いて当時のアメリカはそうとう長けていたのですね。 たいへん参考になりました。

関連するQ&A

  • 旧日本軍の暗号と解読

    旧日本軍の暗号がアメリカに解読されていたという話は有名です。 1,陸軍も海軍も解読されていましたか?   どの程度解読されていたのでしょうか?100%ですか? 2,旧日本軍はどうして解読されていることに気付かなかったのか?   ミッドウェイ海戦で気づくはずですが。 3,暗号は同じものをずっと使っていましたか? 4、米英に対する暗号の日本軍の解読はどのくらい進んでいましたか? よろしくお願いします。

  • 米軍はどうやって日本軍の暗号を解読したのですか?

    米軍はどうやって日本軍の暗号を解読したのですか? アメリカ人にとって日本語は難解です。二世ではとても暗号を解読できません。日本人で協力した者がいたのでしょうか? どうして日本軍はいつまでも解読されていた暗号を使い続けたのでしょうか? そんなに日本軍の上層部はトンマだったのでしょうか?

  • なぜ第二次世界大戦時にアメリカ軍は日本軍の暗号通信

    なぜ第二次世界大戦時にアメリカ軍は日本軍の暗号通信を解読出来ていたのにハワイのパールハーバーの奇襲攻撃を許したのでしょう? 日本軍がハワイのパールハーバーを攻撃することは,アメリカ軍は知っていたはずですよね? アメリカ軍は日本軍にパールハーバーを攻撃させて,自国で開発していた核爆弾を実戦で使ってみたかった。 だから日本軍にパールハーバーの攻撃を許して,自国の離島民を殺すのと引き換えに核兵器の実験ではなく実際に使う口実を作った。 違いますか? なぜ日本軍の秘密暗号を解読していたアメリカ軍がパールハーバーだけ攻撃されるようなヘマをしたのか謎です。

  • 『トラ・トラ・トラ!』(Tora!Tora!)・・

    『トラ・トラ・トラ!』(Tora!Tora!Tora!)は1970年に公開された映画です。 真珠湾奇襲時の「トラトラトラ」の意味は、「我奇襲に、成功せり」 と言われる暗号文ですが、皆さんは家族、友人、知人、職場仲間との間で、暗号は持っていますか? 暴れるだけ、暴れて回答する者との暗号が(トラ)らしき物が使われていましたので、成る程、暗号を使って馴れ合いを確認するのかと、思った次第です。 暗号はどんな暗号ですか?

  • 「トラトラトラ」は、「ワレ奇襲ニ成功セリ」の暗号電信でしたが・・・

    「トラトラトラ」というのは、真珠湾攻撃で打電された「ワレ奇襲ニ成功セリ」の暗号電信でしたが、何故「トラ」なのか諸説あるようです。 そんな中には、これは千里を往き千里を帰る「虎」に因んでいるという説もあるようです。 では、例えば今年の干支の「牛」に因むと、どんな場面でどんなことの暗号に「ウシウシウシ」という暗号電文が打たれそうだと想像しますか? もちろん戦争にはこだわらずに、例えば恋人同士や家庭や職場での「暗号メール」という設定なども嬉しいですね。 牛に限らず、他の干支などの動物でお考えいただいても結構ですので、いろいろな暗号文の案をお聞かせ下さい。 宜しくお願いします。

  • 暗号について

    太平洋戦争中、アメリカ軍が、ナバホ族の言語を暗号として使っていたそうですが、日本軍もアイヌの言語を暗号使っていたら、アメリカ軍に解読されなかったのでしょうか?

  • 日本軍が使用した暗号文について

    大東亜戦争のときに日本軍が使用した暗号文など、ご存知の方がおられたら教えていただきたいのですが。一番有名なのは真珠湾攻撃にかかる「ニイタカヤマノボレ一二〇八」ですね。あとはペリリュー島の戦いでの訣別電「サクラサクラ」。「ト連送」とか「トラトラトラ」。これくらいしか知りません。 「ニイタカヤマノボレ」の例があるなら、戦争中を通じて他にもあったのではないか、と思ってます。  あと、なんかおもしろい表現とかも知りたいです。例えば、これは大東亜戦争ではないと思うのですが「またも負けたか八連隊、勲章くれん隊」とか「輜重輸卒が兵隊ならば電信柱に花が咲く」とか「輜重輸卒が兵隊ならば蝶やトンボも鳥のうち」とかです。「足らぬ足らぬは夫が足らぬ」も有名ですね。なにかそういう表現についていろいろ知りたいです。

  • 「ワレ奇襲ニ成功セリ」の「セリ」の文法的解説

    「ワレ奇襲ニ成功セリ」の「セリ」の文法的な解説(意味も含む)をお願いします。

  • "~せりの意味は?"成功せり、死せり

     我、奇襲に成功せり など、いろいろなところで見かけるんですが、正しい意味がつかめないのです。これは奇襲に成功したということではないのでしょうか?(真珠湾攻撃のこの打電は攻撃が成功すると確信した時点で打ち出されたものであるらしいが、"せり"を推測の意味でつかっているのでしょうか。)  我、死せり だと、これから死に至る…という"推測"している感じがします。 この"せり"とは意味が異なるのかもしれませんが、勝てり、来たり、など"り"で終わる言葉がありますが、国語的な正しい解釈はどうなっているんでしょうか?  今川義元を討ち取ったり~ だったら、うちとった後だし  我、勝機を見たり。我、勝てり。 だったら、これからの推測ですよね。 ちょっとでも意味がわかる人いましたら、よろしくお願いします。戦いの時の言葉によくつかわれる気もしますし…。なんなんでしょうか。  これまで何となく使っていた言葉でしたが意味をわかっていませんでした…アドバイスお願いします。

  • 真珠湾攻撃(アメリカは事前に知っていたのか?)

    手塚治虫の「ルドルフに告ぐ」では、ルーズベルトは、日本が真珠湾を奇襲することを事前に知っていた、みたいな感じで描かれております。実際に、アメリカは開戦前には既に日本の暗号電文の完全解読に成功していたと聞きました。つまり日本の極秘情報は開戦前からルーズベルトに筒抜けだった。 このことは、「ルーズベルトは、自国の世論をあおる為にはある程度以上の損害が必要なので、事前に真珠湾攻撃を知っていながらもハワイには知らせなかった・・・」ということになるのではないでしょうか!みなさんは、このことについてどう思われますか?