• ベストアンサー

他の語句を伴った分詞の位置

viveの回答

  • vive
  • ベストアンサー率40% (2/5)
回答No.4

(1)は、brokenを選ぶと非文になりますが、leftであれば、文法的に適格文です。 (1) There is a cup [*broken / left] on the table. この違いは、[...]内の語とon the tableとの関係によるものではなく、[...]内の語とa cupとの関係によるものです。 (2)は、tallを選ぶと非文ですが、sickは適格文です。 (2) There was a child [*tall / sick]. 実は、There wasのあとに、「小節」と言って、機能的に見て、主語+述語の「文」が続いています。この場合、a childが主語で、*tall / sickが意図された述語です。 この場合、述語になるものは、「一時的状態を表す」という意味的な制約があるために、tallとsickとで文法性に差が生じたのです―tallからsmallへ、smallからtallへと変化することはありませんが、sickからwellへ、wellからsickへと変化する可能性は現実にあるので、sickは「一時的に続く状態」なわけです。 同様に考えると、brokenになったカップは、一度brokenの状態になると元の状態には戻らない―つまり、組み立てては、分解し、分解しては、組み立てる、というような状態の変化を持たない―ので、brokenは「一時的状態」ではなく「永続的状態」を表します。したがって、a cupを主語とする述語として意味的に相応しくないので、非文になります。 (3) There is a cup [*broken / left] on the table.[=(1)] これに対して、(3)のleftは、カップがたまたまある時点である位置に置かれた状態にあることを表すので、文法的になるのです。 これで、brokenがthere構文の小節の述部に現れない理由についての説明は終わりです。 しかし、brokenが名詞の前に現れる理由についても補足しておく必要があるでしょう。 1語の形容詞が、(4b)に見るように名詞のあとに現れることもあります。 (4) a. a visible star b. a star visible (4)について説明すると、visibleが名詞の前に現れた場合(4a)では、「恒常的性質」を表すのに対して、名詞のあとに現れる(4b)では、「一時的性質」を表します。 言い方を換えると、(4a)は、肉眼で恒常的に見える星を指すので、1等星から6等星までの「恒星(の1つ)」を表します。これに対して、(4b)は、東京の空のように、本来夜空に見えるはずの星がよく見えないことがありますが、夜空を見上げたら「恒星のどれかがたまたま見えた」場合に使います。 brokenは、「恒常的性質」を表すので、名詞の前に置かれるのです。 追記 厳密に言えば、名詞の前に現れる形容詞が「一時的性質」を表す場合もあります。 a barking dogは、「たまたま、ほえている犬(一時的状態)」と「(よく)ほえる性質の犬(恒常的性質)」の2通りの解釈が可能です。 ここでの議論は、brokenが統語上占める位置を問題にしているので、この点については、考慮しないことにします。

nameshin
質問者

お礼

丁寧なご回答ありがとうございました。大変勉強になりました。

関連するQ&A

  • 分詞の位置について教えてください

    私は今まで以下のように理解していました。 I know the sleeping boy. I know the boy sleeping on the table. ~名詞を修飾する現在分詞、過去分詞は単独の場合は名詞の前に来る。on the table のようなものがくっついた場合は名詞の後ろにくる~ しかしたとえば the day following のような表現がありますよね。 つまり I know the boy sleeping. でもOKなのでしょうか。 よろしくお願いします。

  • 分詞の形容詞的用法について

    文法書とかに分詞が単独で名詞を修飾する場合は、分詞を名詞の前に置く、と書かれてあります。そして分詞があとに修飾語句を伴うと、分詞は名詞の後ろに置かれる、ともあります。では例えば、 あれら4つの小さい茶色い古い家は美しい、の英訳は Those four small brown old houses are beautiful. でいいと思いますが、そこに「壊れた」という意味の過去分詞を「家」につけるとしたら Those four small brown old broken houses are beautiful. となるのでしょうか。形容詞を重ねるこういう場合も分詞(broken)が単独で名詞を修飾しているといえますか? 自分ではハッキリわからないので教えてください。よろしくお願いします。

  • 修飾語句の位置

    「与えられた情報から」という英文を作りたいのですが、From(A),provided(B),the information(C)の三つの単語を使う場合ABCの順ではなぜダメなのでしょうか?(解答はACB)分詞が単独で語句を修飾するときは名詞の前に置くのではないのでしょうか?後置修飾は分詞に何らかの目的語や句・節を伴う時と覚えていたのですが...アドバイスお願いします。

  • 分詞(現在分詞や過去分詞)と分詞構文の見分け方

    1 Who is the girl painting a picture over there. この文は(painting a picture over there.)がthe girlを修飾している現在分詞。 2 My mother is cleaning the kitchen singing a song. この文は(singing a song)が分詞構文。 なぜ2の文で(singing a song)がthe kitchenを修飾する現在分詞にはなれないのでしょうか? キッチンは歌っているはずがないから・・・・みたいな理由で判断するしか無いんでしょうか?

  • 過去分詞の位置

    基本ルールは知っていますが、時に1字の過去分詞が修飾する名詞の後ろへ来ることがあります。 例えば、修正した質問、と言いたい場合、 This is a question correctedの方が正解でしょうか? 大抵物事が、そうし終えた、と言う意味合いの時は後ろに来ている気がします。

  • 分詞の前置,後置修飾について

    ・Look at the boys playing soccer. ・The girl talking with Mr.Brown is Keiko. のように分詞が他の語句と一緒に伴う場合とでは 修飾の位置がかわりますよね?  どの参考書をみても 「伴う場合は後ろから」というようなことしか書いてなくて どうしてこのような決まりがあるのかをしることができません。 教えてください!!

  • 分詞の位置は、

    分詞の位置は、 修飾する語が1語の場合は修飾する語の前 修飾する語が2語以上の場合は修飾する語の後ろ と把握していたのですが ~is <選択肢> ・satisfied feelings about life ・hidden anger toward people というのが問題を解いていて 出てきたのですが、このような 形になることもあるのですか? 前置詞句は、別なのでしょうか? どなたか教えてください。

  • 英語の分詞(?)について質問です...

    英語を勉強していて、わからなかったことがあったので、回答していただけるととても助かります。 早速本題に入るのですが、 ・There are many broken toy on the living floor. ・Watch out the baby sleeping on this sofa. と、二つの文が出てきました。 和訳は「リビングに複数の壊れたおもちゃがある」「このソファーで眠っている赤ちゃんに気をつけなさい」 とできたのですが、なぜbrokenはtoyの前、sleepingはbabyの後ろにあるのでしょうか? 僕が学習した内容では、修飾している語が2つ以上だと、現在分詞や過去分詞は名詞の後ろに移動すると、習った記憶があるのですが... 一文目は、toyの後にbroken on the living floor.と続くような気がして納得がいきません。 拙い文章で質問の意図が伝わればいいのですが... どなたか、説明して頂けないでしょうか?

  • 不定詞と分詞

    私は今年大学受験のものです。 英語で主語(名詞)を修飾するものでは不定詞と分詞がありますよね。他のもあるかもしれませんが・・ この2つを使い分けさせるような問題ってありますか?例えば There is a man to look the wall. There is a man looking the wall. これはどちらが正しいのでしょうか? どちらも正しいでしょうか? のような問題です。 変な質問ですいません。 わかる方教えてください。

  • 形容詞的用法で用いられた分詞の位置

    分詞の形容詞的用法について質問させていただきます。一般的に言って、形容詞的用法で用いられた分詞の位置は、分詞が単独に用いられる場合は名詞の前に、分詞が目的語や修飾語句を伴う場合は後に置くとされていますが、しばしば単独に用いられた分詞が名詞の後に置かれている場合をみかけます。これはどのような現象なのでしょうか