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母方の宗派の仏壇を入れる?
- 母方の宗派の仏壇を新居に持ってくることについて、彼の父の選択との疑問が生まれました。
- 母方の宗派の仏壇を入れることは間違っているのでしょうか?
- 仏壇の管理を子供がしなくてもよいのか、悩んでいます。
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曹洞宗の僧侶です。 仏壇は、お家で信仰されている仏様をおまつりするもので、ご先祖の祭祀とは”直接には”関係ありません。 よく「●●宗派の仏壇」という言葉を聞きますが、これは、「●●宗の推奨する様式の仏壇」「●●宗の荘厳(飾り方)の仕方に適した造りになっている仏壇」という程度のことで、たとえば禅宗様式の仏壇に浄土真宗のご本尊である阿弥陀如来をおまつりしても、それ自体には何の問題もありません。 余談ですが、私の寺は曹洞宗(禅宗)ですが、本堂の様式は浄土真宗本願寺派の様式になっています。100年ほど前に建替えた時に、お寺を建ててくださった大工さんが、たまたま本願寺派のお寺しか建てた経験のない方で「お寺の本堂はこういうもの」という思い込みで造られてしまったようです(完成まで気がつかない住職もどうかしていると思いますが^^)。お寺でもこういうケースがあるので、一般の在家の方のご仏壇の宗派には、それほど神経質にならなくても良いと思います。 また、信仰する宗派は結婚や分家で新たに一家を立てられる時に、変わっても問題ありません。 お話の内容からすると、彼氏のお父様は長男であるが結婚を機に実家を出られたようですので、実家の先祖祭祀を継承されていないのではないでしょうか。そうであれば、結婚によって新たに一家を立てられたのですから、新しい宗旨にされても何の問題もありません。 以上のことから、ご質問の三点にお答えすると。 (1)新たに一家を立てた場合は、先祖からの宗派にこだわる必要はありません。 (2)お母様方の宗派に帰依すると決められたのであれば、それは別に間違ってはいません。 (3)本来は、その家の祭祀者(昔のイエ制度に則していうと”当主”)の住む家に仏壇を置くのが一般的です。ですが、お家の間取りの都合で、子供の家に預かることも不自然ではありません。いずれは彼氏が祭祀を継承されることになるとすれば、今からしっかりと管理しようという彼氏の態度はむしろ好ましいようにも思われます。 ただし、こうした問題は理屈や筋論だけでは割り切れないものですから、お互い納得されるまで、彼氏とよく話し合われる事をお勧めします。その際には、貴方の気持ちや考え方を遠慮せずに伝えられた方が良いと思います。