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酵素反応における基質阻害について
ある薬物代謝酵素の酵素活性を測定しています。 いろいろと論文を調べて反応系を組み立てましたが、 基質濃度が50μM以上になると基質阻害が起きてしまいました。 論文のデータによると少なくとも基質が200μMまでは普通にミカエリス・メンテンに従うのですが・・。 基質はDMSOに溶かしており(論文でもDMSO使用とのこと)、酵素反応に用いた基質濃度はそれぞれDMSOで希釈しました。 DMSOの最終濃度は1%に抑えています。 研究が進まなく困っています。 どなたか回答をお願いします。
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>反応液の総量は100μL程度になっており より思い出したこと。この程度の分量の場合ぶんちゅうきの精度が極端に低いはず。容量計の精度を確認してみてください。
>普通に37℃で30分インキュベートす 「普通に」どこに放置するか.で温度分布に大きく影響します。空気槽ですと2時間以上放置しないと室温とかわりないし.水槽でも温度が安定するまで1時間は保ちたいです。そうしないと温度が安定しません(室温側に近い温度となりやすい)。 酵素ではないのですが反応物によっては.穏やかな温度変化を必要とするために.-5度空気層で2時間放置後の薬剤を食う起草中で混ぜて反応させる場合(混ぜた直後に2-3度くらい上昇)があります。この場合.水槽中で反応させる(-5度で常に一定)と絶対にうまく行きません。 どちらを使っているかは過去の報告を読み直す必要があります。「普通」という言葉は研究所が異なると「きわめて特異な」という意味になる場合があります。
- MIYD
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質問文からだと基質とDMSO以外の話が無いので 他の条件は合っているとして話を進めますが DMSOや基質のグレードはあっているのでしょうか。 final 1% DMSOで酵素反応の阻害はおこらないことは確認されていますか。 DMSO以外に基質を溶かせる溶媒はありませんか。 後は論文を出したコレスポンディングオーサーに問い合わせるか、 その論文は参考にならないものとして扱うかでしょうか。
お礼
回答ありがとうございます。 1%DMSOでは阻害が起きないことは確認してあります。 基質の溶解性の問題で、DMSOにしか溶けないとのことでした。 他の筆者の論文も見ているのですが、同じように基質阻害なんて起きていませんでした。
>論文のデータに の酵素活性を含めた単位が合っていますか。 標準がある世界でも対数で0.5くらい狂っているのが日常的です。まして単位がはっきりしていない酵素の場合は影響が大きいです。 温度分布あっていますか。論文の著者の過去の報告を読み漁って.「どのような環境で測定しているか」を調べてみてください。高温側から指定温度に合わせたか.低温側から合わせたか.恒温で行ったか.で大きく変化することがあります。 生物の方ですとあまり気を使わないのが水。水の製法と殺菌条件を読み漁ってください。ある報告では.上水道中の銅イオンの影響を受けた状態で報告されていました。炭酸とか容器からの重金属とかも注意が必要です。
お礼
回答ありがとうございます。 温度分布についてくわしくないのでよくわかりませんが、普通に37℃で30分インキュベートする方法をとっています。 水はミリQを使用しています。 銅イオンなどの金属とかですね、今後注意してみることにします。 ありがとうございます。
お礼
インキュベートは37℃の水浴で3分間プレインキュベートさせた後、補酵素を添加することで反応を開始しています。 反応液の総量は100μL程度になっており、参考にした論文と同じ条件で反応させていると思います。 言葉が適切ではなかったです。すみませんでした。