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吸収スペクトルについて
同じ物質を吸収スペクトルで測定したら山の高さが違いました。そもそも横は波長で縦は何ですか? 山の高さの違いは濃度の違いを表しているのですか? だとしたら同じ濃度になるように調整した溶液なのですが、山の高さが結構違うのはどうしてでしょう? 今回の場合アスピリンと粗アスピリンを同じ濃度に調整したのですが、アスピリンと粗アスピリンの違いといえるのでしょうか??
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サリチル酸の吸収は調べてありますか? もしかしたらアスピリンとサリチル酸の吸収が近い位置にあり、単純に強度では比較できないのかもしれません。その場合、#1に書いたように、横軸をエネルギー単位にして、ピーク分離を行う必要があります。 また、「同じ濃度」というのは同じ重さの試料を同じ量の溶媒に溶かしたという意味ですか?そうだとすると、分子量が小さいサリチル酸の方がモル濃度としては高くなる可能性もあります。
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- mojitto
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もうすっきりされていますかね? 縦軸は単位がAbsの場合は吸光度を示します。 吸光度は溶液の濃度、セル長、モル吸光係数によって決まりますが、測定物質が同一の場合、セル長、モル吸光係数は変わらないので、濃度を示す指標となります。 ですからもし濃度、セル長が既知ならモル吸光係数を求めることも可能です。 例えば粗アスピリンの純度が50%(そんなに低いわけではないでしょうが、あくまで仮にです)だとします。これを精製アスピリン、粗アスピリン共に10gに水を加えて100mlにしたサンプルを用意したとします。このとき、精製アスピリン濃度は10g/100ml、粗アスピリンを用いたアスピリン濃度は5g/100mlになりますよね?(純度が半分なので) この溶液を吸光光度計で測定すると、山の高さは A(精製アスピリン)=2×A(粗アスピリン) となります。つまり精製アスピリンのピークが2倍高いということです。ですからピークの高さを比較すれば粗アスピリンの純度を求めることもできます。 ただ問題となるのが不純物の存在です。つまり合成段階で発生した不純物とアスピリンのピークがかぶってしまうと、単純に読み取ることができなくなります。ですから山の高さで妙だと感じたら、原料、中間生成物の吸光スペクトルを取ってみましょう。
- hal400
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お役に立てるかどうかわかりませんが。 2つのサンプルの同時測定でしょうか?違っている場合はバックグラウンドのデータは都度測定していますでしょうか? また、祖アスピリンの不純物の影響で山の高さを測定する際のベースラインがずれていませんでしょうか? 私が思いつくのはこのくらいですが。。。
- パんだ パンだ(@Josquin)
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縦軸は吸光度だと思います。 希薄溶液の場合、山の高さは、その物質のモル吸光定数、濃度、セルの長さに比例します(ランベルト-ベールの法則)。 純粋なアスピリンと粗アスピリンの相対強度から、粗アスピリンの大体の純度を求めることが出来ます(正確には横軸をエネルギー単位にして、該当ピークのみを分離し、積分する必要があります)。
補足
なんだかすっきりしません。一応溶液のアスピリンと粗アスピリンの濃度はそろえたのですが、吸光度の高さは高いほど濃度が高いっていえますよね?その濃度は溶液中の純粋なアスピリン濃度を表すわけではないですよね?
お礼
なるほど!丁寧な回答どうもありがとうございます。