芥川賞や直木賞を拒否した作家はいないのでしょうか?
きのう、第138回の芥川賞と直木賞の受賞者が決まりました。
どちらの賞も、選考過程がどうなっているか知りませんが、名誉ある文学の賞だと思います。
しかし、作家にもいろんな考えの人がいるはずだし、作家はサラリーマンではないし、無頼派もいるだろうし、アウトローもいるだろうし、「私はこんな賞は要りません」と拒否する人がいたっていいと思うのですが、受賞が決まったあと、受賞拒否をしたような作家は、今までにいなかったのでしょうか。
今後の作家生活を考えたら、とりあえずもらっとけ、という打算で笑顔でもらっている作家もいるのかもしれませんが、そんなことも超越して、俺は俺だ、選考委員がなんぼものもんじゃい!俺はそんなもんはいらん!というような作家は、過去にはいなかったのでしょうか。
単純に不思議なんです。
だいたい、テレビや新聞の報道も、まるで両賞が、天から降ってきた、神から与えられたもののような感じ、というか、選考委員にはまったく触れずに報道しているのも、変な感じがします。
そういう面では、ノーベル賞もアカデミー賞も、世間では、なんか神が与えてくれる、というか、顔のない何かから与えられるイメージを持っているような感じがするのです。実際には、選考者がいて、その選考者もだれかが選考するのでしょうし。
とにかく、普通の人なら、「ははあー!ありがたく頂戴いたします!」ともらうのは当たり前ですが、作家にはいろんな人がいるから、100回を超える賞で、合計200人を超える作家が受賞(?)しているのでしょうから、中には受賞拒否がいたっていいと、思うのですが、過去にそんな人はいなかったのでしょうか?