アカギシゲルはどこに消えたのか? 牛丼を嗜む人々
私の同級生に、伝説になった男がいる。一人は西木西吉という奴で、刑務所での保護房および革手錠の着用記録を不滅のものにした。
もう一人、アカギシゲルという者もいた。彼は
「チキンレースをして来るよってに・・・」 と言って家を出て以来、行方が分からなくなっている。一説には、持って生まれた霊感を生かして賭博で稼いでいる、との噂も流れたが、詳細は不明である。
コンビニでビールやタバコを買った際、
「年齢確認ボタンを押してください」と機械の女に言われるたびに、私は意味も無く彼を思い出す。
牛丼を家で作る者は、この牛丼国家においては極極少数であろう。牛丼チェーン店のコストパフォーマンスは他の追随を許さない。低価格競争に常に勝ち続けているマクドナルドでさえ、うっかりセットで注文しようものなら、100円マックであっても、支払いが500円に達したりする。小腹が空いた、程度では、マクドナルドは敷居が高いのだ。
そこへ行くと牛丼は価格面では安心である。アホ丸出しの(うな丼)などを注文しない限り、納得の価格で小腹を満たすことができる。
牛丼チェーンと言えば、吉野家・すき家・松屋ぐらいしか私は知らない上、松屋には1回しか行ったことがない。だがウチの近所の牛丼屋の味と接客には、小さからぬ差がある。開業からの歴史がものを言うのか、吉野家の接客は居酒屋並みにハツラツとしている反面、他の2つは、ニートが小遣いに困って渋々アルバイトをしているかのような態度である。(いらっしゃいませ)さえ言わない。
牛丼の真の魅力はこれから学ぶとして、牛丼屋のアルバイトは、それほどまでにカッタルイのか、金が底を尽きている私に、誰か教えてください。
http://www.youtube.com/watch?v=Ll6LLGePYwM