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スペキュレイティヴ・フィクションって?

調べてみても良く分からなかったので、皆様の知恵を拝借したいと思います。 ハーラン・エリスンの「世界の中心で愛を叫んだけもの」を読みました。 そこで作者は自分の小説の事をspeculative fictionだと言っていました。 略してSFということは普通のサイエンスフィクションと変わらないですが、作者はそのSFとはあきらかに線をひきたがっているようでした。 スペキュレイティヴフィクションってなんだろう、と思い調べてみたのですが、「思索的小説」?良く分かりません。 スペキュレイティヴフィクションとはどのような小説の事をさすのでしょう。 サイエンスフィクションとの関わりはどんなものなのでしょうか。 それと、これはあまり関係ないことなのですが、SFの定義ってなんだろう、とこの頃気になっています。 宇宙空間や未来、科学などに材をとっているからと言って、全てがSFだとは思えません。 スペースオペラ、なんて言うもののありますが。 私はそれほどSFを読む方ではないので、分かりやすく教えていただけるとありがたいです。 それでは、よろしくお願いします。

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noname#8489
noname#8489
回答No.2

わたしは日本のSF(星・小松・筒井世代)が大好きなもので海外には詳しくないのですが、一般的にSFというとただ宇宙を舞台にしたようなものの印象が強いと思います。しかしSFにはいろんな種類があって、書き手がそれを意識してあえてそのような線引きをしたがったのだと思います。 詳しくは http://www2.ocn.ne.jp/~nukunuku/MyPage/DicN.HTM に載っていたのでよろしかったら参考にして下さい。 日本でいうと私などは筒井康隆氏の「脱走と追跡のサンバ」は外的宇宙と内的宇宙の融合?追及?をめざした、まさに「スペキュレイティヴフィクション」とも呼ぶにふさわしい作品じゃないかと偏愛しております。 「ニュー・ウェーヴ NEW WAVE  1960年代なかば、イギリスに起こりアメリカに波及したSFの革新運動。  それまでジャンルの壁の中に閉じこもって、独自の歴史を積み重ねてきたSFを解放し、より芸術的価値の高いものにしようとした。内容的には、自然科学的アイデアをもとにした小説という束縛を逃れて、自由な形式の前衛的文学を目指した。理論的・実践的指導者の地位に立った(立たされた?)のはイギリスの作家J・G・バラード。SFは外宇宙(地球の外)ではなく内宇宙(人間の精神)を描かなくてはならない、という彼の言葉が運動全体のスローガンと見做された。  従来のSFがサイエンス・フィクションの略だとすれば、ニュー・ウェーヴ派のSFはスペキュレイティヴ・フィクション(思弁的小説)の略だとされる。ジュディス・メリルはこの側面を強く打ち出し、運動の普及・発展に寄与した。 (1997年10月) 」

参考URL:
http://www2.ocn.ne.jp/~nukunuku/MyPage/DicN.HTM
ito_613
質問者

お礼

スペキュレイティヴ・フィクションというのはサイエンス・フィクションから派生したもの、と考えていいのでしょうか。 たしかに本にニューウェーブという言葉もありました。 私はファンタジーが好きで、なかでもムアコックが好きなのですが、彼もニューウェーブとかかわりの深い人でした……。 ヒイロックファンタジーは何故かSFのなかに数えられていますし、SFとFTというのは明確に分けることが難しいみたいですね。 何だかひとりで話がずれてしまいましたが。 外ではなく内へ、というのは私も同感です。そうした深みのある作品は素敵ですよね。 ありがとうございます。スペキュレイティヴ・フィクションの歴史なども分かり、とても有意義でした。

その他の回答 (1)

  • toko0503
  • ベストアンサー率36% (886/2437)
回答No.1

こんばんは。 私は、SFには詳しくないのですが、以下のサイトで見ると、 speculative fictionと言うのは、サイエンス・フィクションやホラー、ファンタジーをすべて包括した言葉のようですね。 この用語の支持者のハーラン・エリスンは、従来のようなSF作品だけを期待されることや、SFのジャンルにくくられることに抵抗があるようです。 出版界のghettoization(ゲットー化)などと表現していますね。つまり、ホラー、ファンタジーなどと分けてしまう文学的なバリアーを取り払って、ジャンルに縛られない作品を出版したい、という意図なのではないでしょうか。 speculative fictionも略すと「SF」なので、今では従来の空想科学のSFと、speculative fiction の意味でのSFと両方に使われるそうです。 参考になりましたらいいのですが……

参考URL:
http://en.wikipedia.org/wiki/Speculative_fiction
ito_613
質問者

お礼

なるほど、そう言うことですか。納得です。 どこまでがSFでどこまでがファンタジーなんだろう……という私の疑問も解けたような気がします。 たしかに作家としては、○○作家と定義付けられてしまうのは嫌でしょうね。 私が作家だとしても固定概念の中からではなく、もっと広い視野で作品を見てほしいと思います。 答えて下さりありがとうございます。

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