• ベストアンサー

動物の変態について

・変態をする動物(例えばカエルとかいろいろな昆虫など)はどうして変態をするのでしょうか?変態をすることは、異なる環境で対応した体で生息できるという以外に何かメリットはあるのでしょうか? ・また、特に節足動物(広い意味で虫のこと)になるのですが、変態をするという行為は進化歴史の中でいつから使われているものなのでしょうか?また、「幼虫→さなぎ→生体」と変化する過程で虫の体の中はどうなっているのでしょうか?(もしかして一度ドロドロに解けてしまってから生体に変化しているのでしょうか?!) お暇でしたら回答ください。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • mimorita
  • ベストアンサー率44% (151/343)
回答No.11

お久しぶりです。そうなんですねぇ・・・。かなり直系だと 誤解していました。クラゲとホヤ。 どうしてもねぇ・・。背骨のない奴は苦手で・・・。 いっぱいいっぱいです。(^_^A ただ、ポリプ成体にとって、クラゲは種を拡散させる必要性 (一義的な目的として血の袋小路にい陥らない様にする事を前提にした) を満たす為のものではないかという解釈の仕方でいいのかなぁ? 動けないから発生する種存続の危険性、それを打破する為に動く工夫。 そんなイメージで間違っていません? ところで、学問上分っている事だけを質問する事なんて無理ですよ。 しかも、そんな事気にすることないですよ。 子供を相手にする時なんて、本当にビックリするような 質問をしてきますよ。単純に「どうして地球には生き物がいるの?」は かなり焦りました(爆)。 でも、それを疑問に思って、「何故?」を考えない事には、それを 当たり前の事として、何も感じる心がないと科学にならないんですよ。 アホロートルの事もそうです。 「肺呼吸にならない両生類」ここで終るのはつまらないですよね。 ここでその「何故?」は大きく二つ考えられます。 陸に上がる流れの中で挫折し、ついて行けなかった種である可能性。 (先に書いた、別に活路を求めた種なのかもしれない)という考え。 もしくは、陸に上がる労力を見限って、水中オンリーの生活に逆戻り したのではいないか。という考え。 そういう何故? を追求する為には、 アホロートルとは・・・「肺呼吸にならない両生類」 カエルとは・・・「オタマジャクシから陸上生活ができるように変態する動物」 そこで、「・・・納得!」で終ってしまうと決して到達しない疑問なんです。 だから、そこで「何故?」を止められないinukoroさんはとても 素敵だなって思います。 そこで、「何故水掻きが?」ですか・・・。疑問が尽きないですよね(笑) 何故必要のないものを作り、消失させなければならないのか。 単純に「進化を再現しているから」で片付けられる問題かどうか・・・。 結構まだ未知の世界だと思います。だって、「必要のないもの」説に 異論を唱える人もいたような? 「羊水の中で泳いでいる」説が 流れたりね。

noname#1499
質問者

お礼

mimoritaさんたびたびの回答ありがとうございます。 >子供を相手にする時なんて、本当にビックリするような質問をしてきますよ。 >単純に「どうして地球には生き物がいるの?」はかなり焦りました(爆)。 これはかなり難しい難問ですね。いろいろな焦点にあてて様々な角度から答えることはできるかもしれませんが、そもそもなぜ地球に生命が誕生したのか?はやはりよく分かっていないことですね。WhyとHowの間の双方向の橋渡しがしにくい所だと思います。

noname#1499
質問者

補足

・回答者のみなさま 生物には疎いのでいろいろ下さないことを聞いてしまったかも知れませんが、みなさまの回答にはそれぞれうなずけるところがありました。回答していただきありがとうございました。この場をお借りしてお礼申し上げます。 ポイントの方はたびたび足を運んでいただいた、mimorita様とクラゲについて教えてくださったnoribou11様へ、どうぞ!!他に回答をしていただいたかたもありがとうございました。

その他の回答 (10)

  • noribou11
  • ベストアンサー率45% (143/314)
回答No.10

うーん、mimoritaさんにちゃちゃを入れる気はないんですが 一応、刺胞動物を研究してるものとして、見すごせない点も あるので若干の補足を。 我々、ヒトを含む三胚葉性動物と刺胞、有櫛動物の二胚葉性動物を後生動物と 呼びますが、海綿動物は明確な胚葉がない等、どうも違う過程で発生した 生物とされており系統樹では亜界とされています。 したがって、クラゲを含む刺胞動物の直接の祖先は海綿動物ではありません。 後生動物の起原はプラヌラ説というものがあります。これは刺胞動物の プラヌラ幼生に形態が似ているため、そのままプラヌラと呼ばれています。 このプラヌラから二胚葉性の刺胞動物が発生し、もう一方で、三胚葉性の 扁形動物が発生したと考えられています。 「ポリプにとってクラゲは何?おっきな卵?」という文章がありましたが けっこうおしいって思いますよ。クラゲってもう少し細かく分類すると なんだと思います?一般的には鉢虫類って言われてますけど、同じ刺胞動物 のヒドロ虫類にだってクラゲの段階を持つものがいます。エボシクラゲって いますよね。あれってヒドロ虫類なんですよ。ヒドロ虫類って いうとヒドラが思い浮かんじゃいますよね。確かにヒドラの出芽って 教科書では有名ですもんね。でも、ヒドラなんてヒドロ虫類じゃあ、 マイナーな生物なんです。ほとんどのヒドロ虫類はクラゲの段階が あるんですんね。しかも、ミズクラゲのようにストロビラになるのでは なくて、ポリプにクラゲを溜める嚢があって、放卵のように海水中へ クラゲを放出するやつだっています。 かといって、やっぱり卵ではないですよね。 刺胞動物は群体性が多いので、ポリプから見ると御近所のポリプはみんな 自分のクローン。つまり、オス群体なら精子しかないわけで、これじゃあ 有性生殖ができない。かといって岩場にへばりついてるから身動きとれない そこでクラゲの登場なわけです。遊泳できるクラゲが異性を見つけて、 無事、有性生殖ができようになるんですね。植物をポリプとするならば クラゲは花粉を運ぶ蜂のようなもんでしょうかね。 でも、同じ刺胞動物でもサンゴのような花虫類はクラゲの段階がありません。 彼らは珊瑚礁と呼ばれる狭い範囲に種々雑多に群生しています。 彼らは、受精のタイミングをみんなで合わせて、一斉に放卵放精します。 まさにいちかばちかの世界ですよね。そして、プラヌラ幼生となって 海を漂って良い場所があれば変態し、ポリプとなって仲間を増やして 群体になり、また放卵放精するんですね。 本来の質問の回答ではないので、質問者には申し訳ありませんが。

noname#1499
質問者

お礼

たびたびの回答ありがとうございます。 どうやらまだ学問上回答の明確でない質問を軽く質問してしまったのが間違いだったので、ここでは皆さんのいろんな議論(アドバイス・回答)を想像でも、また質問から少々それても構いませんのでお聞かせて下さい。 前回の回答の中で人間の胚も手のひらに水掻きがあっても成長段階で消失するという話しがありましたが、これは事実として確かなのですが、なぜ”すぐ”消失してしまうものがそもそも付いているのかというのが疑問が残るところです。

  • mimorita
  • ベストアンサー率44% (151/343)
回答No.9

ううう・・・。そうなのよ。「昆虫の幼虫」と書いたのも 不適切なんですよ。 変態をする動物はこうだ! ・・・という事はまず言えないです。 「チョウの幼虫は・・・、セミの幼虫は・・・、トンボの幼虫は・・、」 と、細分化して帰納していかないと、総論的に表現するのは 困難です。「草食だから」と言ってしまうと、草食のテントウムシの 一部は? ウマは? なんてつっこまれちゃうし。 生物は多様性に富む者なんですよ。 ですから、ラマルクの用不用説じゃないですけど、 「変態の前後でその種に何が生まれて、何が失われた」のかを 考えてみる。単純な推論で良いんです。「変態するとこんな風に 便利になったね。」と想像してみる事です。 クラゲの例え、ありがとうございます。 クラゲの場合ならば、確かにスロトビラ以前、直系の祖先種と思われる カイメンやカイロウドウケツなどに似ていますよね。 この種とクラゲの違いは、ご指摘の通り、「食べ物の確保」とは違いますよね。 じゃあ、動き回れるクラゲって、ポリプ成体にとって何者? という疑問もありますよ。海綿動物だって、種を拡散させる為なら 卵を放出するという手段がありますし、それじゃあ、クラゲはでっかい卵? と考えたっておかしくはないんですよ。 これはですね。変態というのは「進化の再現」と結論付ける事すら 出来ないという事ですよね。イモムシがチョウになるのは花が咲くのと同じ。 カエルが陸に上がるのは??? と、なるでしょ。 実際、本当にそうなのかどうかも分らないですけど。 ただ、カエルはきっと「進化の再現」なのではないかとにらんで やっぱり異論を唱えちゃいますね。(ゴメンね。しつこくって) ちょっと陸に上がる奴が増えてきた。で、上がれてしまうほど この事件は単純ではないですよ。 水中でしか息が出来ない生き物が、外気で呼吸するようになる形態変化に 要する労力。水中でしか体を支えられない生物が、直に重力の影響を 受ける陸に上がる労力。多分ここにはかなりの環境抵抗による 自然選択があったのだと考えます。 湖沼などで生活するうちに、そこは生物の死骸などの堆積を受け、 徐々に浅化していきます。浅くなるので、泳げません。 水底を踏みしめて進む(エラで)、もしくは水草を蹴りながら進む事が できる者がその場所にだけ残されています。その内に、体の全体を 水が覆えなくなっていきます。鼻が外へ出ちゃうとかですね。 それでも耐えられる様に、肺での直接呼吸が訓練されていく者が 現れてきます。当然耐えられない者は死ぬ、あるいは別に活路を 求めるなどして生き残る。 (サンショウウオなんてそんな中途半端さがない?) この様な、池の消失などが何十万回と繰り返され、そこで生きる 生物たちを幾度となく排斥している内に、むしろ陸にいたって 平気な者たちが現れたのではないかという事です。 陸に上がるという大変な労力を考えると、今の両生類は「なんだか 知らないけど陸に上がれるようになるんだから上がっちゃうか。」 というような印象がありますね。何かをする為というよりも、 なんかオレ、そうなってしまうんスよ・・・。  というイメージ・・ないかなぁ? (何に便利になるのかが今一つ掴めないんですよ。) 回答にもありましたけど、私「するどい!」と思っちゃいました。 ウーパールーパー(アホロートル)は、陸に上がる事を諦めたのか、 陸に上がる無駄な労力を捨てて、水中生活オンリーにしたのか、 どちらが先かにも、意外や意外って事もあるんですよね。 それで、せっかく「ヒトの水掻き」の話があったので、 「サナギの中で何が?」にちょっとエッセンスを少々ね。 これ、アポトーシスといいます。その段階まであった組織が 細胞単位で自滅していき、消失します。ヒトの水掻きは 胎内でのみ存在して、その間で細胞が自滅します。 そして新しい組織が形成されていく。これの繰り返しなんです。 「ドロドロに解ける?」というよりも、おそらくはこうやって 組織の脱落、新生を一気に繰り返しているのでは? と言うようにどなたか書いてもいましたよね。 サナギの中の大変身、やはりこれが一番手に考えられると 思います。全部総とっかえはさすがに無理がありそうな・・・。

noname#1499
質問者

お礼

たびたびの回答ありがとうございます。 >ウーパールーパー(アホロートル)は、陸に上がる事を諦めたのか、 >陸に上がる無駄な労力を捨てて、水中生活オンリーにしたのか、 >どちらが先かにも、意外や意外って事もあるんですよね。 後者の場合、進化の中で獲得した変態をやめたということですよね。 鳥類なら、ペンギンは飛ぶことを獲得したのに海中で餌を取りやすくするために、羽を退化させて飛べなくなった。哺乳類なら、陸上で歩いたりするために両生類以来獲得した手足を退化させて海に出て行った鯨らとか。 さながら、良い環境(泳ぎやすい体形、水中での被捕食者の確保)を得る為に変態をやめてしまったということでしょうか。 >「ドロドロに解ける?」というよりも、おそらくはこうやって 組織の脱落、新生を一気に繰り返しているのでは? 一部が解けていると解釈(イメージ)してよいでしょうか?細胞の自殺によって細胞膜は破壊されて中身がとろとろと溶けて、それが次にどの器官に属する細胞として生まれるかは分からないわけですよね。 うーん、やはり私には昆虫の変態は不思議ですね。さなぎの間はエネルギーに関して体表から熱が奪われるのみの開放系つまり熱的に損する開放系ですよね。そこまでしてやるものなのかぁ・・・と生命の不思議さを感じてしまいます。単純に考えると組織を壊して作り直すということは、中身のエントロピーを一度一気に増大させた後に、パターン形成(成体形成)の為に増やしたエントロピーを一気に低下させているわけですよね。これまたすごいことだと思います。特にエントロピーを増大させている(つまりアポトーシスが爆発的に起こっている)ところが何とも!です。

  • noribou11
  • ベストアンサー率45% (143/314)
回答No.8

刺胞(腔腸)動物の発生制御機構を研究しているものです。 クラゲの話題がでていたので少しだけ補足をします。 他の方の意見に、幼生は食べることが中心で成体は移動が中心といった ものがありましたが、クラゲを含む刺胞動物では全くの正反対になっています。 そもそも、刺胞動物の幼生には口がありませんしね。 変態を念頭に幼生と成体の関係を考えるとき、生活環というものが キーワードになってきます。詳細については下記のサイトを参照していただきたい のですが、クラゲ、特に日本でよく研究に用いられるミズクラゲの場合、 変態は二度あります。すなわち、プラヌラ幼生からポリプ成体。ポリプ成体から クラゲ成体というものです。クラゲが分裂して増えるというのは ポリプからクラゲへ変態する際に、一つのポリプからたくさんのクラゲ (厳密にはエフィラといいますけどね)ができることを意味します。 もっとも、クラゲが二つに分かれて増えることもありますが、それは 変態というより、再生の範疇になりますね。 もう少し、哲学的な発想をするならば、「幼生は何を意味するのか?」 といものです。海産無脊椎動物に関して言えば、 「漂泳性の幼生/底生性の成体の生活史が無脊椎動物の第一義的」と 「幼生は拡散のための適応として直接発生する底生動物が二次的に獲得」 の考え方があります。すなわち 「幼生は始原的性質なのか収斂なのか」といものです。 例を挙げると ある種の蝶々の幼虫は別の昆虫の成体(この場合はイモムシなのかな?) に外見上、そっくりである。これを説明するとき、そのイモムシが 進化して蝶々になったという、考え方もできるし、もともと蝶々に直接発生 していた生物が確実に採食できるように幼虫の段階を獲得し、それが、 たまたま、イモムシに似ているということも考えられます。 昔の偉い発生生物学者のことばに「個体発生は系統発生を繰り返す」というもの があります。ナメクジウオであれば幼生が無脊椎動物の性質を残していると考えられ 両生類の幼生は魚類の性質を残していると考えられます。さらにはヒトだって 胎児の段階では水掻きがあるのに産まれる前になくなることから、受精卵から成体に 発生する過程(個体発生)はあたかも進化の過程(系統発生)を体現しているように 思えますよね。 そう考えると昆虫だって、あるイモムシに羽が生えて蝶々になったって考えると 魅力的ですよね?その課程が複雑になったからサナギの段階を獲得して、一気に 形態形成しているのか。蝶々がもっと確実に採食できるように、幼虫を獲得したのか。 はたして蝶々が先なのかイモムシが先なのか。

参考URL:
http://biology.shinshu-u.ac.jp/sakaguchiHP
noname#1499
質問者

お礼

回答ありがとうございます。早速参考URLから行ってみました。ホームページ上に蜂がとんでいてビックリしたのですが、生命って面白いなという印象を受けました。 >「幼生は始原的性質なのか収斂なのか」といものです。 難しい疑問ですね。私のささいな疑問を高度に抽象化してもらえたというような感じです。以前に変態ではなく進化の例ですが川魚の例を出しましたが(いまだに名前を思い出せませんが)、言いたかったことはそのようなことです。

  • nozomi500
  • ベストアンサー率15% (594/3954)
回答No.7

あくまで「生殖に有利」説に固執しますと 両生類のなかにも、カエルのように陸上にあがったやつと、イモリのように水中にとどまったやつがいます。カエルの祖先も、陸上に上がる能力を持って上がったやつと上がらなかったやつがいる、最初少数派の「上がるやつ」(どうせ卵は水中にうむのだから、交尾の相手は「上がらないやつ」でもかまわない)が、多数派になった、と考えるのはいかがでしょう。「上がらないやつ」は尻尾が必要だから、イモリみたいになる。 幼虫が動かないのは、草食だからでしょう。コアラなんか、大人でも動きは遅いです。トンボは、幼虫も肉食です。ヤゴはけっこう速いですよ。(空を飛ぶトンボには負けるけれど)

noname#1499
質問者

お礼

再び回答ありがとうございます。いつのまにか回答数が多くなって驚いています。 >トンボは、幼虫も肉食です。ヤゴはけっこう速いですよ。(空を飛ぶトンボには負けるけれど) 確かにそうですね。ヤゴよりもむしろトンボの方がかわいらしく感じてしまいます。 両生類は爬虫類・その後の恐竜が繁栄する前に繁栄した種ですよね。その頃の両生類もやはり変態するものと変態しないものがいたのでしょうか?

  • mimorita
  • ベストアンサー率44% (151/343)
回答No.6

うにゅ~~・・失礼しました。 そうですよね。えらがなくなれば立派に変態ですよね。 inukoroさん、そういう事です。どうにも形態の変化=変態 (やはり私の頭の中では変態=変身の要素が強いんでしょね。) という固定意識が強い様でした。申し訳ないです。 ・・・う~ん、確かにアホロートルくらいかぁ。 で、せっかく補足をして頂いて、「なんじゃい! 仇討ちかい!」 と思われてしまうかもしれないですけど、こちらも少し補足 しちゃいますね。ごめんなさい。 変態が何故起こるのかに結論を求めるのはまだかなり難しいと思います。 昆虫類においては変態によって羽を得る者が大多数ですから、 行動圏の拡大と、配偶者発見機会の拡大という事が概して想像できると 言えるのではないかと前に書いておきました。(「想像できる」ですよ。) 両生類はどうでしょう? 進化の過程を利用し「生殖に有利になるように」 しているのだとしたら、おそらく進化高階層者に当るは虫類に 何らかの形でも、変態というシステムが維持されなかったのは何故でしょう? また、生殖がより有利になる・・・これは、両生類には当てはまりません。 生まれた当初はエラ呼吸をしている集団が現に水中にいるわけです。 わざわざ肺呼吸能を獲得して、カエルで言えば他の仲間である オタマジャクシが決して来る事の出来ない陸上に上がる必要性は ないんですよ。安定した交配を確保する為ならば、水中で他の仲間達と 一緒にいればいい事です。なにもみんなでいっせいに肺呼吸に変る必要 なんてないとおもいません? その池の中で、たった一匹だけが 変態をして後の連中が「やだよ面倒くさい!」なんて事になったら ただ一匹陸に上がったかえるは、文字通り陸ではぐれガエルになります。 そこで、dora1さんのいう「生殖の時の」小さな変化、それは単に 交配を目的としたものだけでなく、それに乗じた付加価値をつける なにかがかつてあったのではないか。そしてそれを今も再現して いるのではないか・・・なんて、少しスケールの大きな話に飛躍できると 思うんですよ。例えば、池という限定空間での生活を余儀なくされた 両生類の先祖が、そこでの環境抵抗の厳しさに耐えられず、広く 生活空間を求める挑戦に出た。なんてドララマチックじゃない? 現に今もカエルがあちらこちらの池で目にすることが出来るのは この様にして生活圏を拡大することが可能だからです。 あ、そうそう。inukoroさんの回答にも少し気になる事があったんだわ。 昆虫の幼虫のメリットって書かなかったですよね。ごめんなさい。 単純に考えて、動かなくていい事だと思うんです。 捕食されやすいから当然保護色を施しています。そうまでして何故に 動かないのか。それはやはりエネルギーの浪費を抑える為といって いいと思います。とにかくこの時期は食べて肥えて、力を蓄えてに 徹しきっているのだと考えられます。その点で、あまり体力を 使わずに餌場の領域を占有するのに、幼虫は適した体をしています。 青虫もそうでしょうし、セミの幼虫なんて・・・ねえ。 そんな感じで答えになっているでしょうか。それでは失礼をば。

noname#1499
質問者

お礼

再度の回答ありがとうございます。 なかなか、変態というものは難しいみたいですね。特に各論ではなく総論で扱おうとすると結論はまだまだ出なさそうですね。 >昆虫の幼虫のメリット なるほど、動かずエネルギーをひたすら溜めるという感じですね。溜められたエネルギーは成長と変態のために使うということでしょうか?ううーん、成長だけにエネルギーを溜めていった方が得のような気がするのですが、不思議ですね。

  • dora1
  • ベストアンサー率50% (263/518)
回答No.5

mimoritaさんに1つだけ補足です。 両生類の有尾類(イモリ、サンショウウオなど)も無尾類と同様、 変態します。幼生は、おたまじゃくし型をしていてエラ呼吸、成体は おたまじゃくし型ではなくなり、肺呼吸です。 --- 昆虫の例でも、両生類の例でも、より原始的(基本的でもある?) な形態が幼生型で、生殖がより有利になるように特別な形に なるのが成体型なのでは?と思います。成体型は、 進化の過程では後で獲得した形でしょう。 逆にいうと、進化というのは(結果的に)できるだけ変化が小さいほうが うまくゆく、ということの現れかと思います。例えば、ある変態をしない 種類が、突然変異をしたとします。卵のうちから、全く違う形になるような 突然変異は(その後の一生全部、連鎖式に新しい方式を生み出さないと いけないので)、うまく機能する確率がかなり小さいのでしょう。 そういう発生過程の一番根元からの大変革よりも、できるだけ後で、いわば、 枝葉の部分がちょこちょこっと変わるだけで最大の効果が上がる (子孫を残しやすくなる)突然変異が、「生殖の時だけ変態する」という システムを、そちらこちらで独立に生み出しているのではないでしょうか? 以下は余談です。ウーパールーパーってご存じですか。 ウーパールーパー(メキシコサンショウウオ、アホロートル)は、 幼形成熟する種類で、よく紹介される特徴的な、あの形は幼生と同じ、 おたまじゃくし型の成体です。ネオテニーっていうんでしたっけ? それが何かの具合で、本来の成体型に変態してしまうと、 ふつうの地味なサンショウウオになってしまいます(参考URL)。ではでは。

参考URL:
http://www.hkr.ne.jp/~rieokun/saramand/imori/amby/mexica.htm
noname#1499
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 有尾類も変態するんですね。なるほどー。 >以下は余談です。ウーパールーパーってご存じですか。 はい、知ってます。子供のころにすごくはやって動物園に見に行った覚えがあります。参考URL見てみました。ううーん、地味ですね(^^; 変態するものと変態しないでそのまま成体になるものがいるということでしょうか?なんか、名前を忘れてしまいましたが、川魚で海に行くものと川に残るものみたいな感じですね。この場合は変態とは言わないんでしょうが。 ウーパールーパーは変態を獲得したけど、変態をやめてしまったということでしょうか?!

noname#2233
noname#2233
回答No.4

ドロドロに解けるという言葉が気になるのですが、 イモムシをよーく観察すると、 将来6本の足になるべき6本の足(胸=頭のすぐうしろ)が、 小さいけれどきちんと確認できるそうです。 頭(脳、眼、口など)や内臓も基本構造は変わらず、一部消失したり一部追加されたりの変化をしていると思われます。 不要な細胞が自動的に死んで、その養分で新しい細胞ができていると思われます。 人間の胎児も、最初はサンショウウオの子供みたいな感じです。おなかの中で成長するとき、最初はエラとしっぽがありますが、だんだん消失していきます。(これは生まれる前なので、変態とはいいません。発生と言います)どうして最初にエラとしっぽがあるのか、進化の歴史をたどっているのだという説がありますが、確固とした説明はありません(学者さんの間でも謎です)。

noname#1499
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 >イモムシをよーく観察すると、 >将来6本の足になるべき6本の足(胸=頭のすぐうしろ)が、 >小さいけれどきちんと確認できるそうです。 見たことあります。 >不要な細胞が自動的に死んで、その養分で新しい細胞ができていると思われます。 その変化がある一時期に体全体におこるんですね?!むむー、すごいですな。 形も全然異なるし。 で、やっぱり解けているんでしょうか?

  • mimorita
  • ベストアンサー率44% (151/343)
回答No.3

とても面白いテーマですよね。 まずはカエルについてですけど、カエルというよりも、両生類と して考えてみますと、それをはさんだ魚類、爬虫類では変態を しないという事は一つのカギになるとは思います。 同じ両生類でもカエル、いわゆる無尾目だけが変態をするのは 何故なのか、考えてみると面白い話です。 とりあえず両者の違いから推論を立てていきましょう。 オタマジャクシはエラ呼吸です。カエルは肺呼吸です。 カエルは、生まれてすぐに肺呼吸の能力を得られない種である事が 仮説としては考えられます。その為に、その能力を獲得する過程を 再現しながら変態を行っているのでは?? とも思えますね。 でも、敢えてそうしているのかもしれない。だとすると カエルとオタマジャクシのそれぞれの利点はなにかを考えます。 オタマジャクシの利点は、天敵を限定できます。陸を行き来する事が ないので、水の中にいて気をつけなければならない敵にのみ 注意すれば良いという利点があります。 カエルの利点は、生活環境が「ここの○○池」という狭い範囲に 限定されません。カエルの生活圏はオタマジャクシ時代と違い、 となりの××池にも、その向こうの△△池にも広がります。 陸上に上がる、すなわちそれは生息圏を拡大する太古の挑戦を 今再現しているのかの知れません。 昆虫についても同様に推論を立ててて見ましょう。 初めからの陸生動物で変態をするものは、昆虫類だけです。 海生動物であればクラゲや、ヒドラをはじめ、その多くのものが 変態をします。しかし、海生動物、もしくは陸生でも、 大型の卵を持つもの、胎生機構が発達しているものは、生まれた ときから成体とさほど大きな違いがありません。 卵という状態から放り出せれた状態が、成体としてはあまりにも 不完全な為に、そこから胎外でもまだ形態の構築をしていかなければ ならないためだとも考えられますね。 ただし、陸生の節足動物、広い意味での虫の中でも、何故に昆虫類は 変態をするのか、逆に、節足動物門では他に唇脚綱の一部、ヤスデの 改正変態以外で、目立って変態をするものがいないのは何故なのか、 これもまた謎が多いですよね。 生活環境の拡大、配偶者探しの機会の拡大、色々と考えられるのです けども、これはチョウの場合ならこうで・・・、バッタの場合では・・・ など、各々の場合で考える事。何故昆虫は? という事を総合して 考えると、結構奥の深い問題なんだと思います。 更に加えて、進化課程から考えると、クラゲなどの段階から変態は 行われているのですから、先カンブリア代にまではさかのぼる事に なります。昆虫についてはどちらかというと、陸上に上がった 節足動物の中で、変態機能が維持されたものという印象があります。 となると、昆虫の出現紀、古生代のデボン紀には変態をする昆虫は いたのではないでしょうか? 古生物学に詳しい方 ヘルプ! 更に詳しい回答を求む! というところでしょうか。 最後に、完全変態昆虫見られるさなぎについてですが、 さなぎを経由しないバッタのような不完全変態と違い、完全変態とは その名の通り、このさなぎ期に劇的な変化をします。正確には さなぎになるために幼虫から一度脱皮(蛹化)が行われているので、 その段階から、変態ホルモン(エクジソン)の作用を受け、幼虫組織の 退化分解と、成虫組織の生成がこの間に進行していきます。古いものを 捨てて新しいものへと取替える。これを繰り返しているんです。 この間は一切食事をせず、排出もしません。全てのエネルギーを 形態形成に回している為、固い鎧を必要とするのでしょうね。

noname#1499
質問者

お礼

詳細な回答ありがとうございます。 まずカエルが無尾目に属し無尾目だけが変態するということを知りませんでした。勉強になりました。カエルは変態をする中で進化の過程を再現しているような感じはなんとなく分かります。人間の初期の胚が最初エラを持っていて見かけ上魚類や爬虫類などの胚と大して変わらないのに、成長していくに従って段々哺乳類独特の形態になっていくようなものですね。カエルのような種が進化の歴史の中で淘汰されずむしろ残って繁栄しているのは不思議です。 なるほど、海生動物とくにクラゲは変態しますしそれどころか分裂しますね!すっかり忘れていました。 陸生動物は昆虫しかいない(虫の中でも)というのも知りませんでした。しかも、私の質問は暗黙に完全変態をするものを指していたのですね。おまけに、バッタが変態する(不完全変態)も知りませんでした。勉強になります。 ゴキブリよりも蜂の方が明らかに進化の段階では新しい種ですよね?やはり後で変態をするという(不完全変態→完全変態へ)という流れは素人のかんなのですが見受けられるような気がします。しかし、他との比較においてなぜに昆虫のみが変態するんだろうとなるとよく分かりません。すごく不思議な感じがします。 で、完全変態している昆虫はすごいですね!やはりドロドロに解けちゃっているんですね!しかも自分の細胞を分解して新しく作っているなんて、驚異です!!クラゲが分裂をすると知ったときも、「コイツは地球上の生き物じゃないよ~。SFの世界の動物じゃん!!」っと驚愕した記憶があります。これほどのエネルギーを費やしているのですからやはり何らか余程のメリットがあるのでしょうね。

  • nozomi500
  • ベストアンサー率15% (594/3954)
回答No.2

生物的にはDNAを後世にのこすことが基本課題ですので、 幼虫の時代には、その個体の命が成虫になるまで生き延びること、 成虫になってからは、さっさと交尾して卵を残すこと、が優先課題になります。 カエルの場合、おたまじゃくしは草食でカエルは肉食ですが、草食のほうが安定した食糧確保が出来ます。おたまじゃくしとカエルでちがうものを食べていると、資源確保の面では有利でしょう。 アゲハチョウで、青虫はハッパ、チョウは花の蜜、というのも、同じ効果があると思いますが、やはり、幼虫のほうがえさは安定していると思います。

noname#1499
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 >幼虫の時代には、その個体の命が成虫になるまで生き延びること、 >成虫になってからは、さっさと交尾して卵を残すこと、が優先課題になります。 なるほど!ということは、移動距離を伸ばして生殖行為の範囲を広げる為、ということになりますね。 変態前(子供)に生き延びる→食糧確保の簡易化 変態後(成体)は子孫を残す→食糧確保は削ってでも移動距離は確保する ということになりますでしょうか? う~む、でも変態前は移動距離が少ないがために捕食されやすいですよね?なんでわざわざ捕食されやすい形態を持つのだろう?始めから成体と同じような形をもって生まれてこれば捕食されにくいのではないのだろうか?それとも変態をしない種とあまり捕食される率は変わらないのかな?などと素人的に考えてしまいます。

  • arick
  • ベストアンサー率21% (84/382)
回答No.1

たとえば、 車を改造してパワーアップしようと考えている時、路上でバラしていると部品を盗まれたりします。なので車庫に一時的に移して、新しい車になるまで守るわけです。生まれ変わった車は、車庫から出して外を走りまわります。 同じようなことかと思います。(^^;)

noname#1499
質問者

お礼

おもしろい例え話ですね(笑)参考にさせて頂きます。ありがとうございました。

関連するQ&A

専門家に質問してみよう