核融合発電は原子力発電です(^^;)。
原子力発電には核分裂発電と核融合発電とがあり、現在稼働しているのは前者のみです。
>原子力発電と比べると、核廃棄物が少ないことや安全であること、
がメリットと思います。
<上述の通り各火融合発電は原子力発電の一種です。
>核融合でできることって、お湯を沸かすだけじゃないか?と...
<いいえ、電磁 Coil で生み出した強力な磁場の中で核融合反応を生じさせると Plasma を安定させるべく電磁 Coil に投入した電力よりも遥かに大きな電力が電磁 Coil から返ってきます……つまり核融合反応で生じる莫大な電磁波が電磁 Coil に誘導されるわけです。
御質問者さんの仰る核融合反応路は三菱重工が炉壁を受注して欧州で実験が始まる Tokamak 型核融合発電炉の事で、自然界には少ない重水素を燃料とする上に若干の中性子を放出しますので核分裂型原子炉ほどではないにせよ核廃棄物が生じます。
一方、去年、岐阜県の大学共同利用機関法人自然科学研究機構核融合科学研究所と米国の TAE 社との共同による新しい FRC Plasma Heriotron 核融合発電炉実験では水を電気分解するだけで得られる軽水素 (普通の水素) と自然界の硼素中 80% を占める硼素 11 を用いて核融合反応を生じさせ、中性子を発生させる事なく、直接電磁 Coil に電磁波 Energy を融合するものになっています。
https://newswitch.jp/p/36871
https://emira-t.jp/eq/8821/
これだと発生する熱で湯を沸かして Gas Turbine Electric Generator で電気を発生させずとも電磁 Coil から大半の電力を得る事ができます。……勿論、熱も発生しますので、設備全体を冷却する水冷循環器で沸いた湯で電気を発生させても良いですが、核融合発電炉に対して水蒸気発電設備は極めて大型ですので、小出力の小型核融合発電所では高圧の水蒸気を作らずに安価な中水を湯にして寒冷地での道路の雪を溶かしたり、暖房等に用いたりする方が良いでしょうね。
この FRC Plasma Heriotron 核融合発電炉の登場により、現在では続々と核融合発電の Venture 企業が立ち上がっており、将来は各街々に小さな核融合発電所が作られるようになるかも知れません……発電炉そのものは大型 Track の貨物室に収まるくらい、Jet 旅客機の Engine を縦に数個連ねたくらいの大きさにできそうですし……。
火力発電所の出力って 1 基当たり 10 万kW/h から 100 万kW/h です。
Mega Watt や Giga Watt にすると 100MW/h から 1GW/h ですね。
乗用車を時速 100km/h で高速道路を 2 時間巡航させるは 60kW/h〜150kW/h (軽乗用車〜重量級大型外車) 程の電力を要します。
この電力を 5 分間 (1/12 時間) ほどで充電するには 12 倍の 720kW/h〜1800kW/h の電力で充電する必要があります。……まぁ平均を取って 1000kW/h=1.5MW/h としましょう。
1 つの充電 Station で同時に 3 台の電気自動車に充電するには 4.5MW/h 以上の充電能力を持たせる必要があります。
現在、電柱の一番上に 3 本走っている高圧電線の容量は 1 本当たり 6000V20A=120kW/h 程度ですから、これを 40 本近く束ねた Cable を各充電 Station に引き回せなければなりません。
また、100MW/h〜1GW/h の現在の火力発電所や核分裂型原子力発電所から 5MW/h の充電 Station に超高圧電線を引き回したところで 20〜200 箇所の充電 Station を賄えるほどでしかありません。
でも、各街に 10MW/h〜100MW/h 級小型核融合発電所を配置すれば数〜十数店の充電 Station と各家庭に湯水の如く電気を使って貰える電力を供給可能になります。
電気代は……100V15A の継電器 1 個でどれほど電力を使おうとも月額¥1000 の固定料金、200V15A ならば¥2000/月、100Mbps 光 Internet 回線みたいに月額固定で使い放題という事ができます。
自動車への充電は軽乗用車級を時速 100km/h で 2 時間 (80 km/h で 6 時間以上) 走らせる事ができる 60kWh で¥1,000、150kWh で¥2,000、大型 Trailer でも Full 充電¥10,000 以下なんて事も可能でしょう。
新しい充電池と充電器の開発が必要ですが自動車も大型 Track も電気自動車となり、勿論 Helicopter も Drone みたいに電動になりますし、充電池の性能次第では旅客機の Jet Engine も電動 Motor にできるかも知れません。
船舶は数千 t 以上の大型船であれば 10MW/h (13,400 馬力) 以上の Engine を搭載していますので、小型核融合発電炉をそのまま積んで動力とするようになるでしょう。
燃料は硼素 11 だけを積み込めば良く、水素は海水を電気分解するだけで得られます。
まぁ 1〜2 億 t が採掘可能埋蔵量と言われる硼素の価格が跳ね上がるでしょうし、硼素もいずれは枯渇するでしょうから、いずれは大型超大出力発電用 Tokamak 型の小型化と放射線制御の技術革新が急務となるでしょうが……。
このように動力は全て電気動力となり、家庭の電気は月額固定の使い放題となるのが核融合発電がもたらす Merit です。
因みに既に地球温暖化を招いてしまった二酸化炭素を減らす方法も実用化段階に入っており、20ft Container 2.5 基分程の大きさの試験装置が月額 60 万円ほどで Lease されています。
https://ittech.co.jp/service/p1/
まぁ時間はかかりますが、こうしてできる軽油 (Diesel 油) の原価は 1 Litter 10 円台だそうで、石油を掘り出して Diesel 油を精製するよりも遥かに安価に、二酸化炭素から Diesel 油を作り出す事ができます。
勿論、核融合発電の時代には Diesel 油なんて動力には用いませんが、Plastics の原料として地球温暖化の悪役だった二酸化炭素から作った Diesel 油を用いれば、二酸化炭素は減らせるし、一石二鳥でしょう。
海洋巨大養殖場に海水に溶け込んだ二酸化炭素を原料とする人工油精製工場も組み込んでしまえば陸上に工場を作る必要がありませんし、ついでに小型核融合発電所も組み込んで海底 Manganese 団塊採掘無人電動潜水作業艇基地も組み込んでしまうというのも手でしょう。
勿論、埋立地や人工島も拡大して土地を広げる事もできます。
小型核融合発電所が普及する頃には従来の Computer とは一線を画す性能の量子 Computer による AI (人工知能) Data Center に第 5 世代を超える超高速無線網や光回線で繋がった携帯端末や Home Computer が人々の生活を Assist し (ほぼ Real Time の自動翻訳となるので外国語習得は不要)、全自動運転の電気自動車が走り回り、電車は殆どが静粛な磁気浮上無接触 Linear Motor 化され、Plastics は二酸化炭素から作られる人工油が原料となり、電気は月額固定の使い放題ですので世界中で綺麗な水道水による風呂に毎日入る事ができ、地球は温暖化から Clean に向かう……また核融合 Rocket Engine によって月までの地球軌道間まで人類の生活圏が広がり、火星や小惑星帯ぐらいまでは鉱物資源採掘圏に組み込める未来が見えてくるでしょうね。