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次亜塩素酸が人体に触れた場合の化学反応について
- 次亜塩素酸が有機物(人体)に触れた場合の化学反応として、酸化反応と塩素化反応が起こります。
- 酸化反応では、次亜塩素酸が有機物と結合して水と塩化水素になります。
- 塩素化反応では、次亜塩素酸が有機物と結合して塩化物と水が生成されます。
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>次亜塩素酸ナトリウム(NaClO)ではなく「人体に触れた場合の次亜塩素酸(HClO)の化学反応」について知りたい 次亜塩素酸の殺菌力は、その強い酸化力にあります 単純にウィルスや皮膚の表面を焼き、塩素イオンに変化します 1 焼かれる害は? 量の問題です。ロウソク(1本)の火ではミディアムレアも作れないように、 せいぜい粘膜細胞の表面が変質する程度ですが、表面のウィルスには十分酸化効果を 出し、焼き尽くします。 似たように使っているのが、ルゴールなどのホビンや 未使用の歯医者さんの器具が入っている袋に充填されている酸化エチレンになります 酸化エチレンは宇宙から帰還した飛行士に付着しているかもしれないウィルスを 焼くのに有効と、「非浸透性ながら表面をしっかり焼く」性質が利用されました。 非常に高温で極短時間焼くイメージです。 故に「有効塩素濃度」が問題となり、 適切な希釈濃度が求められます。 2 塩素が残る? これも量の問題です。私たちの体はイオンの集まりで、かつ炭酸水素塩などが 緩衝作用を示すので少しくらい塩素が増えても致命的な事は起こりません。 次亜塩素酸は結構古くから使われてきた殺菌剤で、膨大な経験をもとに 有効塩素濃度なり決められてきました。 蛇足ながら胃酸は塩酸ですね。加えてその塩酸はどうやって私たちは分泌している のでしょう 胃酸は確実に中和され、無毒化されているのでしょうか・・・ 答は、塩化ナトリウムなどから塩素イオンを選択して分泌。水を分解して 水素イオンを分泌しています。 残ったナトリウムイオンや水酸化物イオンは 多量にある体液の緩衝性に一時的に委ねます。 で、胃の中で食物に含まれる雑菌などを十分に塩酸洗浄した後、十二指腸で さっき委ねたナトリウムイオンや水酸化物イオンで中和します。 お気づきのことと思いますが、100の水素イオンを作るには100の水を 分解し、このとき、100の水酸化物イオンを生じます。これを十二指腸あた りで出会わせるのですから、中和は 100:100確実です。 >「人体に触れると水になるから安全に除菌できる」 嘘だと思います。 「薄いのでほぼ水と変わらないようになる」かな? 加湿器も似たようなものでしょう。個人的にはタンク洗浄に使いますが、 加湿器には使いませんが (肺胞の膜は薄いので・・・)。 >「人体に害がある」理由 これも量の問題です。私たちの体重は有限ですから保有する緩衝力も有限です お塩だって致死量になることと同じです。 もう少し補足するなら、それだけ 次亜塩素酸の酸化力は微量でもとても強く、表面だけを焼くことに適しているのです。 >酸化反応が起き塩酸が出来た場合に、塩酸ガスとなって消えるのか?それとも水溶性の塩酸となって皮膚に残るのか? は、上の回答でよろしいでしょうか >何故塩素化反応しか起きないか 一言で言うと、塩素イオンの状態が安定であるからです。 なぜ酸素と水素で化学反応が起き水ができるかと似ていますね http://www2.meijo-u.ac.jp/~tnagata/education/react/2019/react_07_slides.pdf 次亜塩素酸の状態の塩素は Cl+ で、塩素分子より電子が一個足りない状態です。 原子軌道でお調べいただいても良いのですが、塩素は電子を一個多く持ち、Cl- である方が安定だからです。この Cl+⇒Cl-の反応の方が、他の反応よりはるかに 塩素的に安定(エネルギー準位的に谷底にある)なので、一度谷底に落ち込んで しまえばわざわざ莫大なエネルギーを使って他の状態に変化しないためです。 無論これは常温世界の話であって、高温のフッ素ガスでも浴びればCl-から 電子を奪って、フッ素はもっと深い谷底のフッ素イオン・F-になります。 話がずれ始めましたのでここらで失礼いたします ではでは
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- Ligandable
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今日日、前提無しで騒いでいることが多いので、#1様には 大変恐縮ながら補足しますと、たとえばハイターボトル裏面の 注意書きを守っていれば大丈夫です。 逆説的には、お塩だって体重60Kgの人なら30グラムだっ たかな?致死量。中性洗剤も25mlでしたか、そのくらいで 凄まじく惨めな死に方が期待できます 蛇足ながら、プールのさらし粉は次亜塩素酸カルシウム。 武漢でたくさん散布していたのも次亜塩素酸の可能性が高いで しょう。塩素は海水から工業用ナトリウムを採った余りの 産廃ですから、とてもお安い物質です ではでは
補足
補足です 次亜塩素酸ナトリウム(NaClO)ではなく「人体に触れた場合の次亜塩素酸(HClO)の化学反応」について知りたいです。 特に塩酸(HCl)に変わるものなのか、塩酸に変わる場合皮膚に付着したままとなるのか、それともガスとなって消えるのか、他にできるものはあるか等。 次亜塩素酸(HClO)はプールに入っている、次亜塩素酸ナトリウム(NaClO)は水道水(0.1ppm~1ppm)や漂白剤に入っていて適切な容量・用法であれば安全に利用できる事は知っています。 しかしプール、漂白剤等の製品はどれも人体に触れた場合、水で洗い流すことが推奨されており、「濃度が高い場合人体に害がある」事も知っています。 そこで「人体に害がある」理由を詳しく知りたいと思っています。 最近、次亜塩素酸ナトリウムを炭酸水で中和した次亜塩素酸(HClO)の作り方が出回り(50ppm程度) 「人体に触れると水になるから安全に除菌できる」というような事がよく見受けられます。 さらに次亜塩素酸(HClO)を20ppm程度に希釈したものを超音波加湿器に部屋全体に噴霧OKというものもあります。 しかし本当に「人体に触れると水だけ」になるのでしょうか?他には何も残らないのでしょうか? 「水だけ」になるならばプールや漂白剤等の表記で人体に付着した場合、水で洗い流すことが推奨されることがおかしくなってしまうと思います。 何かが残る・入っているからこそ水で洗い流すことが推奨されるされると思い調べた処、酸化反応により塩酸ができるとありました。 次亜塩素酸(HClO)が有機物(人体等)に付着した場合、酸化反応が起きるのか? 酸化反応が起き塩酸が出来た場合に、塩酸ガスとなって消えるのか?それとも水溶性の塩酸となって皮膚に残るのか? 加湿器などで部屋に散布した場合等、無機物でも酸化反応が起きるのか?等 人体では塩素化反応しか起きずに安全という場合も考えられますが その場合は何故塩素化反応しか起きないか等も教えて頂けたら助かります。
- BUN910
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化学屋じゃないので、化学反応などは?ですが・・・ 先の回答者さんが言われているように次亜塩素酸は日常除菌剤などに使われてます。 ハイターやプールもそうですし、水道水や食料(とんかつやのキャベツとか、回転ずしのすしネタにとか)。 ハイターは5%濃度(原液)、ク〇〇リンは0.01%です。 仕事上で業務用の次亜塩素酸(12%)を扱ったことがあり、素手で触った時、手の脂分がなくなり、ちょっとヒリヒリした感じ(痛痒いような)感じでしたね。 (ハイターでも使われているので、気を許して素手でさわった時に感覚です)
次亜塩素酸は昔から日常のあちこちで使われています キッチンハイターとか、洗濯の漂白剤とか、水泳用プールとか銭湯とかです これらを理由したことがない人はいないと思います 人体への影響はありません
お礼
とても詳しくわかりやすくご回答頂き本当に助かりました、ありがとうございます!
補足
詳しいご説明ありがとうございます! 特に次亜塩素酸の塩素は Cl+~ の部分、何故水になり安心と言われているのかがよくわかりました♪ もう少しだけご質問させてください。 「酸化反応 : R-H + HClO → R-OH + HCl」が起きるときはどのような時かわかりますでしょうか? 例えば次亜塩素酸を何カ月も容器にいれたまま放置、または、テーブルなどの無機物に吹き付けて放置した場合、塩素化反応よりも酸化反応が優先されてしまうケースがあれば知りたいです。