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汲み置きの水の空気について.
紅茶インストラクターの私は,紅茶を入れる際に、「前の晩から汲み置いた水は,空気が無くなっているので,おいしく紅茶が入りません」と,紅茶のセミナーで話していますが, 「汲み置きの水は,なぜ,空気が抜けるのですか?」という質問を受けました. 科学書,水の専門書をひっくり返しましたが,汲み置きの水についての答えは出ていません. 水道局の方,大学物理学の先生にお尋ねしたのですが, 「抜けることは無い,空気の量は温度で一定」という返答だったり,どうも明快な答えはありません. 水道の蛇口からいきおいよく入れた水には,周りの空気をとりこんでいると思われるので,汲んだばかりの水は,やはり沢山の空気を含んでいると思われます. 温度により一定とは,言い切れないと思います. 本当のところはどうなのでしょうか? また,汲み置いたままだと空気が抜けていくという,その化学的メカニズムをお教え下さい.
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こんにちは 水に溶ける気体の量は空気に限らず温度に依存し、低い温度ほど良く溶解します。ですから水道局の方、大学の先生のおっしゃっていることは正しいのです。 しかしちょっと考えると物理的に溶けている空気の事については正しいのですが、水に溶けていない空気の量は結構あると考えられます。目で見える範囲で言えばあぶく、いい例としてはお湯が白く見えるのを考えていただければ分かりやすいと思います。はじめ白かったお湯も次第に透明になります。これが空気が抜けた、という状態でしょう。 繰り返しますが、物理的には水に溶けている量は一定です。 おそらくこの溶けていない空気の微小な泡の中で紅茶のフレーバーが良く蒸されておいしくなるのでしょう。 また沸騰させれば汲み置きでも大丈夫でしょう。
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- tokuzin
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水道水は調べたことがないので分かりませんが、地下水や井戸水に取り込まれている空気はほとんどが二酸化炭素です。 山や高原で飲む水がおいしく感じるのは、二酸化炭素の含有量と水温によるところが大きいと思います。 二酸化炭素は振動により多くの量が抜けてしまいます。 試験管に水を入れて30回も振るとほとんど抜けてしまいます。また、口の大きい入れ物に入れて置いても数時間で空気中のに酸化炭素の量と同じになってしまいます。 だから、高原の水を汲んで置いて家に帰って飲んでみてもおいしく感じないときがあるのは事実です。 水道水の場合もカルキ臭が抜ける事実がありますので溶け込んでいる二酸化炭素や塩素成分が空気中に放出すると考えられます。
お礼
ありがとうございました. おいしい湧き水を,汲んできてもおいしく無くなってしまうというのは,ちょっとがっかりです. という事は、酸素も同じですよね? 新たな疑問なのですが、紅茶を入れる際にに茶葉をいれたポットに、湯をポットの上から高く離して注ぐと空気をとりこんで、紅茶がまろやかになると いわれていますが、そのようなことは無いわけですよね? また ボトルに入った水に 空気を含ませたい時は ボトルのふたを取って激しく振れば 空気が含まれるといわれていますが そのようなことはありえないわけですよね?
- mizushi
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mizushiと申します。 常温で通常の気圧下ではものすごい勢いで水が蒸発しています。この時、水の中の空気や塩素なども一緒に逃げていくわけですが、同時に空気中の水蒸気がこの水の中に溶け込んでいくので目に見えて水は減らないのですが、初めの水とは溶け込んでいる物質が違ってきます。 このため汲み置きの水は溶け込んでいる空気やその他が抜けていくように表現されるのだと思います。
お礼
そうだったのですね! やっと そのメカニズムがわかりましたのでとてもうれしく思います! ありがとうございました! 蒸発と水蒸気の溶け込みというメカニズムだったのですね! ...という事は、ボトルにつめられた「六甲の水」などという水でも、ふたをとったまま長時間 空気の悪い場所においておくと 水に含まれている成分が異なっておいしくない水になっていることもあるわけですね? そういえば 冷蔵庫に水を入れると 冷蔵庫の匂いがついてしまうことがありますものね!
- otsuge
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汲み置きの水が空気の溶解度が増えるかどうか。 飽和度(これ以上は溶かすことができない限度)は温度が上がるほど、小さくなります。お湯を沸かすとき、本当の沸騰の前に白っぽい細かな泡が上がる現象。これは溶存空気が逃げ出しているのです。 これに較べると、水道管から出たばかりの水と汲み置いた水の差異は問題にならないほど小さいはずです。 つまり紅茶を入れるのにお湯を一旦沸騰させているのなら、それ以前に一晩おいたかどうかは無関係です。 塩素の残留など、別のことも味には影響していると思いますが、限定的に回答します。
お礼
ありがとうございました. お礼をもうしあげるのが 遅くなってご免なさい. 紅茶を入れるさいに 沸騰させるので,そう言われるとたしかに空気が抜けるので,汲み置いたものとあまり差異はないような気もします. でも,ティスティングすると,やっぱり違うのですよねー. 塩素は沸騰させれば汲んだばかりの水でもゼロになるのですが・・・.
- shain
- ベストアンサー率40% (4/10)
水に空気はどうやら溶け込んでいるらしいです。 コップに水を張り、一日置いておくと、コップ内部に 細かい空気の粒が張り付いていたと思います。 また、水を鍋等に入れ、コンロで温めると泡が出てくると 思いますがこれは、沸騰するまでの泡が溶けている空気で、沸騰しているボコボコ煮立つ状態で出る泡は水蒸気だったと記憶しています。 一日汲み置くという意味は、水道水に溶けている空気を追い出すのではなく、上水道で消毒に使用している塩素(カルキ)を抜くという事ではないでしょうか??
お礼
ありがとうございました. 沸騰しているさいの泡は、水蒸気、というのは知りませんでした! やかんで水を沸かしながら、温度計をいれて やかんの水の中の温度を計測したことがあるのですが、 やかんの中の水の温度は一定ではなく、場所によって5度ぐらいのばらつきがあることを知りました. 計測では、やかんの底のほうの水が他の部分よりも 高温になっていましたが、ぶくぶく出る泡は温度の高くなる底の水が、水蒸気になったものなのですね! 本当に、水って得体が知れなくてたいへんです. まだまだ勉強しなければならないのですが、 今回の質問で、皆様に教えていただいてかなり理解することができました. ありがとうございます. ちなみに カルキを抜くのは、三分ほど蓋をとって 沸騰させる、ということ私たちはやっております. または、活性炭を使用したりしています.
お礼
おれいがおそくなりまして 申し訳ありません. しばらく家を離れていましたので....。 やっと理解できました!ありがとうございました! つまり、例えていえば 「てんぷらの衣をつくる時に粉に水を入れてかき混ぜると、粉が溶けている部分と、解けない部分..よく言うダマになる」というような状態なのですね? ちょっと 例えがヘンかもしれませんが...。 水に溶けている粉が、温度により水に溶け込んでいる一定の量の空気であり、ダマになっている粉が 溶けていない空気...といった感じなのでしょうか? 言葉を変えていうならば 「水に溶けていないけれども、水の中にとりこまれている空気、あるいは酸素」といったほうが良いのですね? そうなると 沸騰させた水にとりこまれている空気は 当然 温度の上昇によって蒸発する水と一緒に逃げ出していくわけですから、「汲み置きの水でなく、汲んだばかりの水を沸騰させて」というのは、酸素(空気)に関していえば、ナンセンスという事になりますよね. あー、でもでも そうなると、またまた新しい疑問 が.....。 中国の「茶経」によると、お茶を入れるのは、深山幽谷で汲んだばかりの谷川の水がよい、と書かれてあり、汲み置きはだめ、とあるのですが、それはいったいなぜなのでしょうか...? 「教えて」に新たに登録しなければいけないのかしらん? ひとつ疑問が解決すると、また新しい疑問が出てきてしまう...。 水って、まるで迷路ですね! 飲んでおいしい水ではなく、紅茶を入れておいしい水、というのが厄介なのですね. でも、大きなステップアップになりました. 水を理解するということに関して. 重ねて ありがとうございました.