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磁性と錆の関係について調査しました
- 現在ニッケル合金の仕入れを行っています。組成分析では材料にばらつきはなさそうですが、磁性に関しては若干のばらつきがあります。
- 結晶構造のばらつきによるものと考えられますが、このバラツキが耐食性にどのような影響を与えるのか疑問です。
- また、磁性と錆には因果関係があるのか調査しましたが、Ni合金の文献が少なく情報が得られませんでした。ご存知の方がいらっしゃいましたら、教えていただけると幸いです。
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モメルメタルも配合が様々あるようで、ひとつだけで云々するのは早計かもしれないけど、海外メーカは詳細なデータシート出してます(鉄鋼なども日本ではデータシートらしきもの見当たらないのが大不満) http://www.specialmetals.com/documents/Monel%20alloy%20400.pdf The physical constants and thermal properties of MONEL alloy 400 are shown in Tables 2 and 3. The effect of temperature on modulus of elasticity in tension is in Figure 1. It will be noted in Table 2 that the Curie temperature lies within the ambient range. It is affected by variations in chemical composition. The values shown represent the range which can be expected from normal production; therefore, some heats will be magnetic at room temperature and others not. If there is a strong requirement for nonmagnetic characteristics, other MONEL alloys should be considered. キュリー点が21~49℃と常温にあるため、帯磁するかどうかは不安定。逆に言えばアニール温度も低くて消磁することできるが、また帯磁することもある。 低温の変化だから、耐腐蝕性に影響するような高温下の偏析とは無関係で影響しない。 錆? 用語が不適切では? http://www.specialmetals.com/documents/ モネルの他4品種も辿れます。Homeページからの入り方が判らない。 回答(1)説の通り、たしかに電と磁は不可分。しかし磁の中を導体が動かなければ起電力ゼロ。液が動くから発電? 高絶縁液体の静電気発生ならありますが・・・電位差腐蝕に磁は関係しないでしょう。 データシート通り、キュリー点も僅かな成分の振れで変動しそうで、それがあるからといって耐蝕性は変わらないはずだが、外部電子回路などに悪さをするから嫌われることはあるでしょうね。 >磁の中を導体が動かなければ起電力ゼロ 正確には>磁力線を横切る方向に導体が動かなければ起電力ゼロ フレミングの法則。この場合、磁力線は液が流れる方向と一致。
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回答(1)さんと同様になりますが、 磁性があると磁束発生し、鉄系の小さな吸着物も磁束が発生し、それ等が動くと微弱な電流が 発生し、電子の動きとなり錆の要因となります。 また、小さな吸着物が錆びていたりすると貰い錆の原因となります。 以上が、簡単な“磁性と錆に関して、因果関係”です。 > 強磁性を持つ=自由電子が動く等の因果関係があるのかがいまいち理解できないの ですよね 簡単に言えば、起電力、フレミングの右手や左手の法則。 電気屋でないので、正確に覚えていないよ。
お礼
ご回答ありがとうございます。 格子構造の変化により磁束の方向に均一性が生まれると強磁性を持つのは理解できます。 その際に格子構造から自由電子の量が変わったりするのか、強磁性を持つ=自由電子が動く等の因果関係があるのかがいまいち理解できないのですよね・・・。
モネルのようなものでしょうか。 磁性は、化学成分だけではなく熱処理状態によってかなり変化します。 それに対して、耐食性は化学成分の影響の方が大きいです。 加工歪みが残っていると、多少は錆び易くなります。そういう意味では、多少は影響があります。 モネルは、室温付近にキューリー点があるので、わずかな成分変化で磁石に付いたり、付かなかったりするようですね。
お礼
材料はモネルです。 耐食性は結晶構造の影響は少ないと考えてよいということでしょうか? ご回答ありがとうございます。
専門家ではないので、思いつきですが、磁性の変化は着磁現象に似ている気 がします。合金表面の磁区が移動して、外部磁界の影響で磁区が揃うために そういった変化が現れるのではないでしょうか。 そのため表面の結晶構造は変化します。磁性は表面のNi成分>Cu成分に 比例しそうです。 錆との因果関係はNiは不動態を形成するのでNi<Cuだとすれば、磁性の強い 方がさび難いと想像できますが。 「錆について」のURLを補足します 「製品情報」→(さびない水)「サビ」の雑学 を選択下さい。
- 参考URL:
- http://www.ne.jp/asahi/shiga/home/Lecture/ferromagnet.htm http://www.daido-sangyo.co.jp/index.html
お礼
参考のURLありがとうございました。 勉強になりました。 磁性が強い=皮膜を形成しやすい=錆にくいということでしょうか? そういった考えもあるのですね。 参考になります。
磁性と電気は表裏一体なので 電食は考えないといけないと思う
お礼
ありがとうございます。 やはり磁性と電気は関連性があるとみていいのですかね? その辺の因果関係が物理的に説明できるとうれしいのですが・・・。
お礼
ご回答ありがとうございます。 錆といったのは少し不適切だったかもしれません。 今回気にしているのは電位差腐食です。 使用環境化で真鍮と触れることがあるため、磁性を持つことで真鍮と電子交換しやすくなるのではないかと危惧しています。 今まで仕入れていた材料では磁性はなく、今回初めてこの症状が出たのですが、組成や機械的強度に問題はないため、現状の社内基準では合格品となります。 追記ありがとうございました。 見逃していました。 お礼が遅くなり申し訳ありません。 腐食促進試験にかけ、結果を見てみたいと思います。 どうもありがとうございました。