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コレットチャックの把持力計算について
- コレットチャックのテーパを2θ=16°、ドローバー推力=2.0kNの場合、把持力の計算方法について御質問させて頂きます。
- 従来は移動量の逆比を考慮して把持力を計算していましたが、実際には摩擦係数なども考慮する必要があるため、計算式が間違っている可能性があります。
- くさびの計算式なども調べましたが、理解ができず苦労しています。計算式や考え方に詳しい方、教えていただけると助かります。
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テーパを2θ=16°は、以下の左図のようになっていますね。 同じ傾きの勾配なら、右図の如くθ=8°ですよね。 テーパー16° 勾配 8° ╲ ╲ ╱ ╱ │ ╱ ╱ ╲ ╲ ╱ ╱ │ ╱ ╱ ╲ ╲ ╱ ╱ │ ╱ ╱ ╲ ╲ ╱ ╱ │ ╱ ╱ ││ ││ │_ _╱ ╱ ││ ││ │ ││ ││ │ │ │ │ この場合では、コレットチャックの把持力は、テーパーの片側角度であるθ=8°で計算します。 把持力=2.0kN/tan8°=14.2kNです。 この計算に、摩擦係数のロスをかみすると、摩擦係数0.1なので、0.1actanとして 摩擦角の計算をします。 0.1actan=5.7°なので、把持力=2.0kN/tan(8°+5.7°)=8.2kN が計算値です。 楔効果で大きな力を得る斧や鉞も同じですが、 刃の方向に(動いた距離×働く力)=刃の方向と直角に(動いた距離×働く力)として、 計算します。 その場合は、傾斜角度で確認します。 シーソや梃の原理も、支点からの距離比で便宜上計算していますが、これも2×半径×π ×角度で動いた距離となります。(シーソの動いた角度は、両方同じです) これらは、エネルギー保存の法則で、力×距離×時間は一定からきています。 前述の内容は、動作時間が同じなので、計算から省いています。 (シーソや梃の原理の角度が両方同じで、省く計算と同じで、半径の対比計算と同類です) ≪支点からの力点の距離 = 半径 となって、半径の対比と同じです≫ 小生は、直ぐ三角関数の公式計算を用いると、角度の選択を誤ったり、三角関数のtanを sinやcosに間違えて計算するので、基本を頭の中に入れ、マンガ絵を描きミスを予防しています。 最後に、摩擦係数のURLを添付しておきますので、活用下さい。
お礼
ご教授ありがとうございました。おっしゃる通り、計算式を暗記するだけではなく、基本を頭に入れ柔軟に考えられるように努力致します。摩擦係数のロスを加味する場合、摩擦角を計算しなければならなかったのですね。(tanθ=摩擦係数)大変参考になりました。考え方や参考URLもありがとうございました。今後の設計に活用させて頂きます。