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ひずみゲージでのナイロンの弾性率測定方法
- ナイロンの弾性率をひずみゲージを用いて測定する方法を知りたい
- 実験環境はナイロンの片持ち梁で、ひずみゲージを付けておもりをのせて測定する
- 動ひずみ計とブリッジ回路は準備してあります
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>実測ひずみと真ひずみの求め方 参考URLのデータを例に説明します。この例では2ゲージ法すなわち梁の表と裏に歪ゲージを貼ってブリッジを組んでいます。この結果、歪は2倍で出力されます。 荷重1.96N(200gf)の測定値をみると実測歪が3.5E-05stで真歪が1.66E-05stとなっています。 これはキャリブレーションを1.00E-03stを2vに設定し、出力電圧が0.07v得られ、ゲージファクターが2.11ですから、次のように計算します。 実測歪=1.00E-3st/2v*0.07v=3.5E-05st 真歪=3.5E-05st*2/2.11=1.66E-5st ここで言う真歪は測定器で測定した値を2ゲージ法、ゲージファクターで補正した値です。(いわゆる真値(正しい値)ではありません) 測定値からヤング率の計算結果は22.7%大きくなっているが ゲージのベース厚の影響、実験装置上の問題(荷重が大きくなると、歪が小さくなっている)、材料のバラつきも考えられる。 いずれにしても、弾性率を精度良く測定するには根気のいる作業になると思います。 出力電圧をオッシログラフで読んだようですが、デジタル電圧計で測定した方が精度的に良いと思います。 その他、ゲージファクター、参考URLの応力と歪に関するキーワードは十分理解しておく必要があります。
片持ち梁の荷重点と歪ゲージを貼り付け点までの距離をx、荷重:w、モーメント:M、梁の幅:b、梁の厚さ:h、Z=bh^2/6、σ:応力とすると M=Wx,σ=M/Zより弾性率Eは次式で算出できます。 E=6wx/(εbh^2) ただし、ε=歪です。 動歪計ではゲージ率が2となっていますので、測定された歪εに2/gf(ゲージ率)を掛けて補正して下さい。 梁の厚さ薄いと、歪ゲージのベース厚さが影響して、多分大きめに測定されると思います。出来たら梁の厚さを変えて測定してみてはと思います。 片持ち梁の測定についてはURLを参考にして下さい。
補足
早速の回答ありがとうございます。 公式については理解したのですが、動ひずみ計により出た出力電圧をオシロスコープで調べたのですが、そのあとの実測ひずみと真ひずみの求め方がわからず手詰まりになってしまいました。よろしければその辺りも教えていただきたいです。
お礼
非常にわかりやすく教えていただいてありがとうございます! 弾性率もおおよそ求めることができとても満足です。 また何かありましたらご教授お願いします。