加圧熱衝撃

質問

原子力発電所に関する文献で
「加圧熱衝撃というものがあります、これは、もし、冷却材喪失事故が起きたときに、原子炉の中に冷たい冷却材が注入され、温度差のある状態になりますと、急激な温度差による降伏的な力がかかるということになりますので、そういうときに、もし材料が脆ければ割れてしまう。」
と記述してあったのですが、いまいち内容の意味が分かりません。
分かる方がいれば教えて下さい。

回答No.1

noname#230359

以下のようなストーリーだと思われます。

原子炉圧力容器
　　加圧水型　290～330℃、175気圧
　　沸騰水型　280～290℃、 90気圧

→　圧力を受けている容器　→　常に引張り応力が作用する。
　　さらに熱膨張している状態。いずれも定常的。

→　緊急冷却水が注入される　→　一気に常温付近まで容器内側が冷却される。
→　内側の熱膨張分が縮もうとする　→　衝撃的な引張り応力がプラスされる。

→　原子炉内は中性子線の照射に暴露される　→　脆くなり材料強度が低下してくる。
　　微少ながら亀裂が生じている。そこに応力集中する。

→　圧力容器が耐えきれず割れる事態が想定される。

→　容器の強度低下具合および亀裂の検査が必要。

両者で差があり、加圧水型は１次冷却水（炉内の水）を熱交換器に通し２次冷却水を蒸発させタービンを回すので、これは放射能に汚染されないのが長所のはずです。

お礼

ご回答ありがとうございます。
放射能ですが、タービンや蒸気発生器など原子炉格納容器内のものは全て照射されるのでしょうか？