耐食性評価における塩水噴霧試験やキャス試験の相関関係について

このQ&Aのポイント
  • 塩水噴霧やキャス試験は耐食性評価のために一般的に使用されていますが、実際の使用環境との相関関係が十分に理解されているとは言えません。
  • 特定の素材や条件では塩水噴霧が適している場合もありますが、普通鋼にメッキを施して屋内で使用する場合には、塩水噴霧試験の相関関係は疑問視されます。
  • キャス試験についても相関関係についての疑問があります。一部の研究ではキャス試験と実際の使用環境での腐食には相関関係があるとされていますが、その根拠については不明確です。
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  • 締切済み

耐食性試験(塩水噴霧試験など)について

耐食性評価のために塩水噴霧やキャス試験を行なうのは 非常に一般的ですが、実際の使用環境との相関関係が いまひとつ理解できません。 防食に携わっておられる方、アドバイスをお願いします。 たとえばステンレスを塩水噴霧に供した場合、 水中での湿食評価には適した試験だと思います。 しかし普通鋼にメッキを施して屋内で使用することを 考える場合には、塩水噴霧が確実な相関関係を持っているとは 思えないのです。 また手元にある腐食の本には 「キャス試験を16時間行なった結果は自動車部品に メッキを施しそれをデトロイト市街に一冬放置したときと 同等の結果が得られる」 という、良くわかったような判らないようなことが書いてあり、 どこからこの相関関係を導き出してきたのか大変疑問です。 塩水噴霧やオートクレーブのような促進試験には 相関関係を見極めるような決定打はないのでしょうか?

noname#230358
noname#230358

みんなの回答

noname#230359
noname#230359
回答No.3

私の会社では屋外用の機械を作っており、塩水噴霧や対紫外線などの促進試験をしていますが、試験と実使用環境との相関は明確には定められていません。 5年10年使われた製品と試験後の外観を比較したり、試験をクリアした製品の実機使用結果に安全率を加味したりして、総合的に類推し、試験条件や合格水準を定めています。 参考になりましたら幸いです。

noname#230359
noname#230359
回答No.2

言われるとおり、エッチング液とただの水、どちらの影響が多いか一概には言えないこと私も経験しています。面白い話ですが、時計をモニター調査しているとき、多汗の人とそうでない人、で比べると、汗かきでない人のほうが、腐食が大きいことがよくありました。その人の体調、気候などパラメータが多くて、定量化、ましては、塩水噴霧などの相関化など不可能ということになりました。幸いにも時計の場合モニターテストが出来ますので、問題はおきてませんが、使用条件を特定して、あくまでも目安で社内的に決めるしかないと思います。

noname#230359
noname#230359
回答No.1

確かに非常に難しい問題ですね。以前腕時計のケースの耐食性評価に於いて、キャス試験、塩水噴霧などで確認しましたが、最終的には実際に夏場に手にはめてこの腐食の仕方と塩水の試験時間の相関で大体この程度と決めていました。時計の場合、ケースの材料はステンレス、真鍮、アルミ、亜鉛とさまざまで、もちろんステンレス以外は表面処理の評価が大きな問題で苦労しました。どのような製品の評価かわかりませんが、一番過酷なテストは人間でした。

noname#230358
質問者

お礼

hakusanさん、ありがとうございます。 腕時計は人体実験ですか・・・ 確かに汗は食塩が含まれてはいますが^^; しかし仮にオゾンに対する耐食性を調べたい場合は 塩水噴霧が何かの役に立つのかどうかどこを調べても 記述がないのです。 金属組織観察に用いる腐食液には強い金属でも 水中では弱いことも往々にしてありますので、 何か指標が欲しいところですね。 恩師が腐食を勉強すると迷路に迷うことになると おっしゃっていましたが、なんとなく理解できます。

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