焼入れ品の酸腐食

質問

ご質問させていただきます。

めっきの酸活性工程で、塩酸（濃度120g/l）に浸漬しているのですが、
焼入れされていない鉄は問題は無いけれど、焼入れされた鉄はよく腐食して
しまい問題になります。

現在はインヒビターを添加して対処していますが、なぜ焼入れした鉄は腐食が激しくなるのか教えて下さい。
また、インヒビター以外にも対処する手段があれば教えて下さい。

お願いします。

回答No.1

noname#230359

?570℃以上で熱処理されると、多孔性で亀裂の多い鉄の酸化皮膜（スケー　　ル）が生成する。
?これを酸に浸漬すると、スケールと素地の間に電池が構成される。
?すると、電池作用により激しく腐食する。

焼入れされていない鉄は、スケールができないため電池が構成されないので
激しい腐食が起こりにくい。

ということのようです。

めっき技術便覧　日刊工業新聞社（S63）

お礼

なるほど。そういった理由でしたか。
気が付きませんでした。

ご回答ありがとうございます。