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角パイプのネジリ応力及びネジリ角の求め方
- 角パイプのネジリ応力及びネジリ角の求め方について詳しく教えてください。
- 小さな会社で機械設計をしているものですが、角パイプにネジリモーメントが加わる場合、ネジリ応力及びネジリ角を求める方法がわかりません。
- 基本的には断面2次極モーメントを求めて計算すればよいのでしょうか?しかし、角パイプの場合の断面2次極モーメントの計算方法がわかりません。詳しい方、教えてください。
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お考えのとおり,断面二次極モーメントIpを求めて計算します。少し詳しい材料力学の本には,計算するための式があるので,インターネットで探しましたが,見つけることができませんでした。 「断面二次極モーメントIp」などをキーにして検索すれば出てきそうな気がしますが,もし出てこなければ,角パイプの寸法を教えてください。計算式を作ります。
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断面が長方形の場合の近似式はあります。しかし,せん断応力については,「平均せん断応力」を計算する式なので,扱い方に注意が必要です。つまり,ねじったときの変形を考慮するので,最大せん断応力は不明です。部分的に応力が変化するので,最大せん断応力は,平均せん断応力の3割増しでみていいと思います(実験等で確認はしていません)。 断面が長方形のときの近似式は,次のとおりです。 τ:せん断応力(kg/mm2),T:トルク(kg-mm),A:厚さ中心線が囲む面積(mm2),t:厚さ(mm)とすると, τ=T/(2・A・t) また,s1:Y方向の中心線の一辺の長さ(mm),s2:X方向の中心線の一辺の長さ(mm),L:角パイプの全長(mm),G:横弾性係数(kg/mm2),θ:ねじれ角(rad)とすれば, θ=τ・(s1+s2)・L/(A・G) 「外寸法75x150x厚さ3mm」のもので計算例を示します。 s1=75-3=72mm,s2=150-3=147mm,厚さt=3mmであり面積A=s1・s2=10584mm2,トルクT=10000kg-mmとすれば, τ=T/(2・A・t)=10000/(2*10584*3)=0.157kg/mm2 全長L=100mmとすれば,横弾性係数G=8000kg/mm2とすれば, θ=τ・(s1+s2)・L/(A・G)=0.157・(72+147)・100/(10584x8000)=0.0000406rad=0.0023° ワープロによる計算結果に自信がありませんが,計算結果が間違っていても,計算式は正しいです(記号の意味を明確にするために,あえて計算例を示しました)。 念のためですが,応力とたわみ角度のほかに,座屈も検討する必要がありますが,複雑でワープロ記述では困難なので,ここでは省略します。申し訳ありません。
断面が正方形のときの簡便な計算式がありました。 τ:せん断応力(kg/mm2),T:トルク(kg-mm),A:厚さ中心線が囲む面積(mm2),t:厚さ(mm)とすると, τ=T/(2・A・t) また,s:中心線の一周長さ(mm),L:角パイプの全長(mm),G:横弾性係数(kg/mm2),θ:ねじれ角(rad)とすれば, θ=τ・s・L/(2・A・G) http://www.miyawakikoukan.com/kaku-sei.html この中の「外径20x20x厚さ2.3mm」のもので計算例を示します。 横の外径B=20mm,立の外径H=20mm,厚さt=2.3mmであり,トルクT=1000kg-mm,全長L=100mmとすれば,中心距離L0=B-t=17.7mm,面積A=L0^2=313.3mm2。 τ=T/(2・A・t)=1000/(2*313.3*2.3)=0.694kg/mm2 中心線長さs=4xL0=70.8mmであり,横弾性係数G=8000kg/mm2とすれば, θ=τ・s・L/(2・A・G)=0.694x70.8x100/(2x313.3x8000)=0.00098rad=0.056°
お礼
詳しいご回答ありがとうございます。 書き忘れておりましたが、今回長方形になるのですがそのまま適応してよいものでしょうか? ちなみに寸法はX軸基準で幅75mm×高さ150mm×t3(SUS)のものです。
お礼
詳細回答ありがとうございました 納得できました。大変助かりました。 今後も参考にしていきたいと思います。