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甲乙決めるとき
契約書を作成する際に 甲乙決めるとき、 相手がお客様なら 自分がへりくだる意味で、乙にするのが礼儀ですか?
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当事者を正式な氏名や名称ではなく、甲乙丙と記号で表記するのは、読みやすさを高めるための工夫なので、誰にどの記号を割り当てても違いはありません。礼儀とか敬意とかよりも、契約内容を早く、正しく理解できることの方が重要だと、両当事者が考えている場面だからです。 オンラインゲームの利用規約やソフトウェアの使用許諾などは顧客のことを「お客様」などと呼んでいる場合がありますが、内容的には「この約款に同意する人はお客様です。同意しない人は客でも何でもありません。交渉には応じません。嫌ならお帰りを」という意味です。まあ、相手が素人なので、甲乙丙と書いて事務的な印象を与えないための工夫ですが、果たして本気で敬意を表していると言えるかは・・・? もっと言えば、礼儀という意味では相手を氏名や正式名称で呼ばない時点で失礼どころか、日本では相手を尊敬して呼ぶときは「様」や「殿」を付けるのが常識です。たとえば、借用証書(これも契約書の一種)に「xxxx殿 金xxxx円也、確かに借用いたしました。ご請求があり次第直ちにお返しいたします。」などと書くことが多いのは、このためです。法律的には「甲は、乙に対し、xx年xx月xx日、金xxxx円也を貸し付けた。乙は、甲の請求があり次第、直ちに全額弁済するものとする。」と書いても同じですが、個人間の貸し借りという人的要素が強いために、わざわざ「様」や「殿」を付けたり、丁寧語を使ったりする訳です。 ということで、素人相手なら2番目くらいの書き方が無難で、純粋なビジネス上の契約なら甲乙丙で問題なく、誰がどの順番でも文句が出ることはありません。甲乙丙と書きながら順番で文句を言うような「ややこしい」相手と取引しても、あまりメリットはないと思います。
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