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ペンティアムMの実力
最近のCPUは、2~3GHzが常識の世の中ですが、ペンMだけ堂々と1.6GHzを謳っています。 モバイル用として省電力、無線対応などで優れているのはわかりますし、CPUだけでPCの性能が決まるわけではありませんが、ペンMの実力はどうなのでしょうか。 やはり、1.6Gはそれなりの性能なのでしょうか。 それとも、動作周波数だけで評価できない何かがあるのでしょうか。
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Q/やはり、1.6Gはそれなりの性能なのでしょうか。 A/プロセッサとしての能力は極端に高くはないですね。1,7倍という回答がありますが、それはx86-ALU、x87-FPUユニット上の最も都合の良い部分を見ての話で、総合性能は実クロックで計算するとPentium4の1,3~5倍程度です。 そのため、1,6GHzが狙うパフォーマンスは、Pentium4の2GHz~2,3GHz程度のクロック性能と同等になります。 それが高速かどうかというと、Pentium4が信じられないぐらい同じクロックのプロセッサでは性能では低いためでMが凄いわけではない。まあ、Pentium4はHyperThreadingがあってこその製品ですから仕方ないですけどね。 ちなみに、Intel競合のAthlon64やXPは、モデルナンバと呼ばれる名称を使っているため、周波数が隠されています。例えば、Athlon64 3000+は2GHzで動作する。 3200+も2GHzで動作します。しかし、性能は3GHzや3,2GHzのPentium4と拮抗するのです。それを考えたとき、PentiumMなどパフォーマンスでは大してAthlonとは変わらないのです。むしろ低い場合もある。 では人気かというとそれは、発熱と消費電力の差になります。Pentium Mは元々モバイル専用設計でPentium3で使われた技術P6をベースにしていますからね。 Pentium4はTDP(熱設計電力)が最上位では110Wに達成しており、モバイルでは使い物にならないクラス。デスクトップでもかなり廃熱処理をし、尚かつ大きな電源を使わないと使えません。当然水冷や特殊な冷却をしなければ音がうるさい場合も多い。 既にモバイル向けでは、それとはほど遠いデスクトップ代替え以外の製品では載せるのは困難です。 Athlon64はそれに比べればTDPは80W~90Wと小さくなりますが、それでも結構な発熱で、小さなノートには載せにくくなります。 Pentium Mはそんな中、45W以下のTDPで動作します。2GHzのPentium Mですらその中に収まる設計。速度パフォーマンスと連携する電源管理でSpeedStepで変速も可能となる。これが、Pentium Mの売りです。 要は、電気代と発熱を考えたときに最も効率的で高速に動作するプロセッサとなるとPentium Mしかないということになる。(実際にはもう一つTM8x00がありますが、まだ人気はこれからでるか出ないかの段階) だから、モバイルでは人気があるのです。 デスクトップでも使われる場合があるのは、最近はAV製を重視したリビングPCの需要があるため、うるさいデスクトップで消費電力や発熱の大きなPCをリビングに置くのは気が引けますし、テレビを見るのにパソコンの騒音で見にくいのも困る。そういうときに低発熱で比較的パフォーマンスの高いPentium Mが使われます。 PentiumMの実力は、そもそも速度性能から出た物ではなく、発熱に対するパフォーマンスから来た物だと言えるのです。 Q/動作周波数だけで評価できない何かがあるのでしょうか。 A/周波数は所詮そのプロセッサをはかる場合だけです。要は、Pentium4というプロセッサであれば周波数の差がパフォーマンスの差になるが、別のプロセッサならそうではないということになるのです。 何故か?それは、同時にいくつの命令を処理できるか、実行する命令がどのぐらいの割合で間違えずに処理できるか、一度にどれだけのデータを扱えるか?などプロセッサによって違いがあるためです。クロック(周波数)とはそもそも一秒間に何回同期を取れるかのことで、データを処理回路に送ることができるかを指します。それだけなのです。ただ、同じプロセッサなら送る回数が多いほど実行頻度が向上し速度は確実に上がります。しかし、違うプロセッサならどうでしょう。 例えば、同時に1つの命令を処理するものより2つの方が2倍早くなる。処理の失敗率が20%より10%の方が高速になる。データ量を一度に32bitで処理するより、64bitで処理した方が高速という具合で違いがあります。 *一部処理はCPUだけでなくOSやアプリケーションの対応も必須。 このようなことから、周波数で評価はできなくなります。それに加えて、これを考えると違うプロセッサ同士を比べた時の性能の指数も、ベンチマークや扱うソフトによって異なる結果が出るということも言えるのですけどね。
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- emden
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PentiumMの動作クロック数を約1.7倍した値が、Pentium4でいう動作クロックに相当するらしいです。 PentiumM1.6GHzは,Pentium4の1.6GHz×1.7=2.7GHzに相当。 参考URLの記事を参照ください。
お礼
URLの紹介も参考になり、ありがとうございました。 詳細は明かしていないのですね。 客観的にほかのCPUと比較した(データベンチーマークテストなど)ってどこかの雑誌やURLにあるでしょうか。
- p-p
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同じ周波数なら ペンティアム4≦Mです(4と同等以上)です 2~3Gがないのは Mが モバイルn特化してるためでしょう。 高周波数にすると その分 高熱になったり 電力消費が多くなるからではないでしょうか? モバイルPCの使用者が そのPCで 動画編集するなどは用途が違うので 用途別に機能特化してるのでは?
お礼
回答ありがとうございます。 ペンMは、なんとなく性能がよさそうだけど、ほかのCPUと比較するのは難しそうですね。
お礼
回答ありがとうございました。 CPUの性能を周波数という物差しでは単純には計れないということですね。 ペンMは、モバイルに特化して設計したというもともとの発想が違うのでしょう。 いろいろ参考になりました。