軽油とガソリン間違えて車が炎上 店側の責任は？

質問

サービスエリアでガソリンと軽油を間違われたロックバンド「犬神サアカス團」の機材車が炎上する事態に
http://rocketnews24.com/2015/05/07/579440/

自分の身に降りかかってもおかしくない恐ろしい事故です。
けが人などがでなかったのが不幸中の幸いですが、この方たちは車だけでなく乗っていた機材なども燃えてしまいました。

命の危険と物理的な損害、また移動後に予定していたライブが出来なかったor遅れたなどの損害が考えられますが、この場合、店側の責任はどの程度追求できるものでしょうか？

回答No.1

kuzuhan

フルサービスの給油所であることを前提に、この事故を例に考えてみます。

まず、給油所は二種類以上の油種を扱っていることが大半で、さらにキャップによって使用油種を確認できるようになっています。
そのため、給油を依頼したドライバーが「軽油で」と指定しない限りは、「レギュラー」を入れる（もしくは確認する）注意義務が生じます。

誤った油種を入れられたことにより、今回は車が炎上し、機材や物販品なども損害が出ています。
誤った油種を入れられたということでの過失割合が問題となりますが、注意義務を怠っているわけですから店は少なくとも犬神サアカス團よりも過失は当然重くなります。
私なら店側10割の過失かなぁと思うんですけど、判断するのは裁判なら裁判所、保険なら保険屋なので絶対とは言えません。

実際に請求を行うなら、次の二種類を請求できると考えられます。過失割合は総合して判断されます。
・損害賠償
実損している部分の賠償です。今回の場合は、車両、物販品、バンドの機材の実損害額が該当します。この影響で大阪公演が中止になったらこの中止にかかる費用、予約していた何かに間に合わずにキャンセルが発生したらその実損額も請求が可能でしょう。
バンド機材はあくまで「機材としての実評価額」になるので、（犬神サアカス團が使っているということについての）プレミアなどは考慮されない可能性が高いです。
損害賠償は、請求が妥当か、妥当であるなら請求されている評価額は妥当なのかを裁判所が判断します。

・慰謝料
こちらが「命の危険に晒された」と言うことに対する請求です。よく「精神的苦痛」といわれるところですね。
慰謝料については本人たちが基準をもって「これぐらい」と決めるものなので、いくらとはここでは分かりません。
慰謝料は請求が妥当なのかを裁判所が判断します。