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未必の故意‥

現実的に未必の故意ってそう簡単に認められるもんなんですかね? 例えばアパートのベランダで物を修理していて、工具を一時的に柵の上に置いておいたらそれが落ちて下を歩いていた人にあたったとか‥どうなんですかね?過失になるんでしょうか?

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回答No.1

故意か過失かの判断ですが、「故意」、つまり意図的か否かが基準になります。 例えば、ケンカの相手をバットで殴り、怪我をさせた場合は傷害罪となり、 人がいると知らず、野球の練習で素振りをしていて、たまたま通りかかった人にバットを当ててしまい、怪我をさせた場合は、過失傷害罪となります。 当然ながら、故意と過失では、故意の方が罪は重くなります。(過失の場合、罪に問われないものもあります) 次に、ご質問の例にて、工具が落ちて人に怪我をさせた場合を想定して説明します。 (1)柵はしっかりとしており、幅もあるため、落ちる可能性はないと思い工具を置いた。 →過失 (2)柵は不安定で、幅もないため、もしかしたら落ちて人に怪我をさせるかもと思ったが、一時的に置くだけであり、人通りも少ないので、タイミング悪く人に当たることなどないだろうと思い工具を置いた。 →認識ある過失 (3)柵は不安定で、幅もないため、もしかしたら落ちて人に怪我をさせるかもと思ったが、それはタイミング悪く歩いている人の方が悪いのだから、怪我をさせても構わないと思い工具を置いた。 →未必の故意 (4)人に怪我をさせてやろうと思い、確実に落下するように工具を置いた。 →故意 冒頭にも記述した通り、意図的であるかどうかによる判断となり、また、故意犯となるかどうかの分かれ目となります。 つまり、未必の故意(=故意)が認定されるかどうかで、罪の重さや、そもそも罪に問われるかどうかが変わる上に、 基本的には本人の意図(気持ち)によるものなので、冤罪の可能性などもあり、 一般には、未必の故意の認定は難しいと思われます。

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